So-net無料ブログ作成
検索選択
メッセージを送る
前の30件 | -

ほうかご探偵隊 [倉知淳]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

ある朝いつものように登校すると、僕の机の上には分解されたたて笛が。しかも、一部品だけ持ち去られている。―いま五年三組で連続して起きている消失事件。不可解なことに“なくなっても誰も困らないもの”ばかりが狙われているのだ。四番目の被害者(?)となった僕は、真相を探るべく龍之介くんと二人で調査を始める。小学校を舞台に、謎解きの愉しさに満ちた正統派本格推理。

元々は講談社で企画された、"かつて子どもだったあなたと少年少女のための"<ミステリーランド>から
刊行されたジュブナイルの一冊。

主人公の藤原高時が学校に登校すると、自分の机の周りにクラスメイトが集まって
なにやら騒がしい・・・なんともう使っていないが高時のたて笛の真ん中だけが
無くなっていたのだった。

そういえば、このところクラスでは奇妙なことが。
棟方くんの描いた絵画が消失、さらに学校で飼育していたニワトリの三太までも。
一体どういうことなのだろう・・・

そんなとき、江戸川乱歩を通じて仲良くなった、クラスメイトの龍之介くんと
明智探偵と小林少年ばりの、探偵団を結成し、これらの謎に挑むことに。

驚天動地のトリックや奇想天外な舞台設定などは一切登場しません。
しかし、三太が居なくなった密室状態の不可思議さや、
それを実に論理的に説いていく、本書三分の一を占める解決編、
二重三重にひっくり返る結末と、読み応え十分。
行間にはいる「これでおわりのはずはない」「これではやっぱりおわれない」が
さらに物語に引き込ませます。
謎解きの醍醐味を味わえる秀作です。

ところで探偵役を務めた龍之介には、東京に住む、特に決まった職に就いていない叔父が居て、
彼はその叔父に憧れているようです。

その叔父は「日常が面白くなければ、自分で捜せばいいんだって。物の見方さえ変えて捜せば、
愉快なことなんかいくらだって、そこらじゅうに転がってる」が口癖。

そういえば、龍之介の見た目は「背が小さくて顔が小さくて、そのっくせ目だけはリスみたいに
まん丸で大きい。森の小動物みたいなヤツ」だそうです。

まさかこの叔父とは・・・そして龍之介の苗字が一切でてこないのは、まさか?!
と倉知さんのシリーズ探偵を匂わせ終幕。
というか、ミステリーランドの表紙は明らかに狙っている(笑

そろそろ叔父さんの新しい物語もぜひお願いします!


ほうかご探偵隊 (創元推理文庫)

ほうかご探偵隊 (創元推理文庫)




ほうかご探偵隊 (ミステリーランド)

ほうかご探偵隊 (ミステリーランド)

  • 作者: 倉知 淳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/11/25
  • メディア: 単行本



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

江神二郎の洞察 [有栖川有栖]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、すれ違いざまにぶつかって落ちた一冊―中井英夫『虚無への供物』。この本と、江神部長との出会いが僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)入部のきっかけだった。アリス最初の事件「瑠璃荘事件」など、昭和から平成へという時代の転換期である一年の出来事を描いた九編を収録。ファン必携の“江神二郎シリーズ”短編集。

学生アリスが江神先輩と初めて出会うエピソードから、
マリア登場までを描く、まさに連作短編集。

シリーズ第1作『月光ゲーム』がアリスや望月、織田の中で相当な出来事(当然ですが)
として捉えられている様が実によくわかり、本書を読んだ後、改めて『月光ゲーム』を
再読したい思いに駆られました。

オススメは「瑠璃荘事件」
江神先輩の推理は見事です。ただ、アリスや織田も感心はしているものの、
いわゆるミステリに登場する名探偵とは全然・・・と感じているようです。
しかしこれが、『月光ゲーム』で一変するわけです。
アリスが発した一言、「名探偵も他人を信じることができる」。名言です。

マリアにも結局この『月光ゲーム』での出来事を話したアリス。
それが決め手なのかわかりませんが、マリアはEMCに入部します。
そして、彼女の入部こそが第2作『孤島パズル』に繋がります。


江神二郎の洞察 (創元推理文庫)

江神二郎の洞察 (創元推理文庫)




江神二郎の洞察 <江神シリーズ> (創元推理文庫)

江神二郎の洞察 <江神シリーズ> (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/05/29
  • メディア: Kindle版



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

五覚堂の殺人~Burning Ship~ [周木律]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

放浪の数学者、十和田只人は美しき天才、善知鳥神に導かれ第三の館へ。
そこで見せられたものは起きたばかりの事件の映像―それは五覚堂に閉じ込められた哲学者、志田幾郎の一族と警察庁キャリア、宮司司の妹、百合子を襲う連続密室殺人だった。
「既に起きた」事件に十和田はどう挑むのか。館&理系ミステリ第三弾!

すでに起きてしまった事件かつ今も続いているのか?それとももう
事件は終わってしまったのか?それが分からないままの状態というのは
中々おもしろいシチュエーションでした。

善知鳥神から出されたヒントはただ一つ、「回転」
相変わらずトリックは見事です。
なので、前書と同じく、後半の動機部分は不要な感じもしました。

シリーズとしてどう進むのか、まだ見えてこない。
早く次々と文庫化を!


五覚堂の殺人 ~Burning Ship~ (講談社文庫)

五覚堂の殺人 ~Burning Ship~ (講談社文庫)




五覚堂の殺人 ~Burning Ship~ 数学者十和田只人 (講談社文庫)

五覚堂の殺人 ~Burning Ship~ 数学者十和田只人 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: Kindle版



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

都知事探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ [天祢涼]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

弁舌巧みなイケメン元国会議員・漆原翔太郎は国民人気を武器に東京都知事へ転身をとげた。
だが都議会襲撃予告、ゆるキャラ殺害など五つの難事件が都政を揺るがす。
問題発言が続き支持率急落の漆原とマジメすぎる秘書・雲井が真相を暴くとき、
東京が、そして日本が変わる!?
ラスト一行まで目が離せない、笑ミス(=笑えるミステリ)連作短編集。

前作に続き、本作も連作短編集です。
都知事になるという前作ラストをそのまま継承し、出馬へ。そして当選!
が、話を進めていくごとに支持率が下落(苦笑
国会議員と違い、都知事は支持率がはっきり出ますからねえ。

第一話から登場する、時の総理大臣・正宗謙吾。
なぜ彼は翔太郎の出馬を止めようとしているのか?
その理由とは?

「第二話 襲撃」はある種のバカミスなのではないかと思いますが、
犯人がどうアイスをぶつけるのかは確かに分からなかった。

本作の鍵となるのが「第三話 馬鹿」。
本編はケンダマーなるゆるキャラを巡るお話なのですが、
最初に出てくる新宿大停電が、物語のキーでもあり、
前作の「第四話 取材」ほどの不気味さはありませんが、
単なる話のマクラかと思いきや・・・

最終話で翔太郎を「危険な政治家」と評する正宗総理。
前作・本作と読了し、なんとなく「暴走する正義」という印象を
翔太郎に持ちました。
彼が行っていることは間違いなく正しい。しかし・・・
まあしかし、雲井がわからないよう、彼が本当に天才なのか、
真性の馬鹿なのか(笑)本作を読んでもわからず。
次はどんなステージで彼の活躍が読めるのでしょうか。






都知事探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ

都知事探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/09/10
  • メディア: Kindle版



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

今だけのあの子 [芦沢央]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

新婦とは一番の親友だと思っていたのに。大学の同じグループの女子で、
どうして私だけ結婚式に招かれないの……(「届かない招待状」)。
環境が変わると友人関係も変化する。「あの子は私の友達?」
心の裡にふと芽生えた嫉妬や違和感が積み重なり、友情は不信感へと変わった。
「女の友情」に潜む秘密が明かされたとき、驚くべき真相と人間の素顔が浮かぶ、
傑作ミステリ短篇集全五篇。

初めての作家さん、再び。
初めて率が今年は高そうです。

オススメは「帰らない理由」と「答えない子ども
前者は探偵役が最後の最後で物語を反転させる役割まで担う
離れ業の作品。
探偵役である須山が、最後に見せる感情が、彼の将来を心配してしまいますが、
この彼の将来は次作「答えない子ども」で明かされます。

本作収録の各短編はどこかで物語が繋がっており、
それを探すのも楽しみの1つ。
特に、上記挙げた2作品が連続なのも上手いと思いました。
探偵役である須山が、立派な大人になっていることが素晴らしい。

内容紹介ではイヤミス感のある本書ですが、
それを最後で反転させる構成も見事。
ぜひみなさまご一読を。


今だけのあの子 (創元推理文庫)

今だけのあの子 (創元推理文庫)




nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ウサギの天使が呼んでいる [青柳碧人]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

ショッピングサイト“ほしがり堂”を経営する深町ユリオ。節操なく色々なモノをほしがり、
方々から集めたガラクタ(お宝)をほしい人に売っている。そんな彼はお宝をゲットしに行くと、
なぜか必ず事件に巻き込まれてしまう!身元不明のゾンビの死体の謎、ゴミ屋敷に隠された秘密など、ほしがり探偵が苦労人の妹と共に、お宝をめぐる数々の事件に挑む。ポップな連作ミステリ。

初めての作家さん、再び。
今後十分にシリーズ化が望める作品です。

そこにお宝があれば、どんな場所でも、どんな状況でも伺います!
たとえ、そこに殺人事件が絡んでいても。
彼の行動理念は明確で、上記の通り(笑

ワトソン役に常識人の妹・深町さくらを配し、日常生活についての知識はほとんど
ゼロなのに、マニアックな知識は群を抜いているという、<名探偵>の条件を
完全に満たしています。初期のシャーロックホームズ

愁眉はやはり表題作「ウサギの天使が呼んでいる」。
ゴミ屋敷になった、のではなく、ある目的のためにゴミ屋敷にしたという、
犯人の狙いや、意外なところでつながる編集者がかつて特集した記事など、
そこかしこにちりばめられた伏線を一気に回収していくのが見事。

「顔ハメ看板の夕べ」はコメディを見ているかのような作品。
読者もおおよそ気付きそうですが、ユリオの観察眼は素晴らしい。

次シリーズも期待したいです。





ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ (創元推理文庫)

ウサギの天使が呼んでいる ほしがり探偵ユリオ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/05/22
  • メディア: Kindle版



nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

真夜中の騎士-第九号棟の仲間たち- [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

悪名高い実業家添田が、白馬にまたがった黒い鎧の騎士に剣で殺されるという謎の事件が発生。
しかも愛人今日子の目の前で!次に騎士が現れたのは、あるパーティ会場。
製薬会社会長の黒川の心臓を槍でひと突きにした。騎士の正体とは?何が目的なのか?!
現場に居合わせた鈴本芳子は、被害者の娘黒川さつきに相談を受け、
おなじみ“第九号棟の仲間たち”と「黒い騎士事件」に迫る!

馬に乗ってどこからともなく現れる「黒い騎士」
悪い噂や悪名高い者たちの首を次々と刎ねていく、その様はなんだか
「必殺」シリーズのようでもあります。

ダルタニアンの八面六腑の活躍は相変わらずで、
双璧をなすホームズが今回は影が薄いですね。

鈴本芳子だけでなく、今日子や黒川さつきといった、赤川作品おなじみの
強い女性の活躍も相変わらずで、読んでいて安心感を覚えてしまいます。

1点不満があるとすれば、黒い騎士の背景が描かれなかったことでしょうか。
あえて描かなかったのかもしれませんが、騎士がなぜあのような状況に
なってしまったのか、もう少し触れて欲しかったです。

復刊も次が最終刊みたいですね。寂しい限りです。





第九号棟の仲間たち5 真夜中の騎士 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち5 真夜中の騎士 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2017/05/02
  • メディア: Kindle版



真夜中の騎士 (徳間文庫)

真夜中の騎士 (徳間文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1993/02
  • メディア: 文庫



nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

双孔堂の殺人 ~Double Torus~ [周木律]

Amazonさんの紹介ページから。

二重鍵状の館、“Double Torus”。警察庁キャリア、宮司司は放浪の数学者、十和田只人に会うため、
そこへ向かう。だが彼を待っていたのは二つの密室殺人と容疑者となった十和田の姿だった。
建築物の謎、数学者たちの秘された物語。シリーズとして再構築された世界にミステリの面白さ
が溢れる。“堂”シリーズ第2弾。

今後のシリーズキャラクターとなる宮司兄妹が初登場となる本作。
放浪の数学者である十和田は他に合理的に考えられないとし、
犯人として逮捕されるという、とんでもない場面から物語がスタートします。

例のシリーズキャラクターはおそらくすぐにわかるはず。
明らかに怪しいので(笑

本作も構造物を実に上手く使ったトリックが用いられています。
それと、ダブル・トーラスという対称性を十和田自身が
一貫して全ての出来事に当てはめていくのが面白い。
宮司のように唖然とするのが普通でしょうが、そこが十和田自身の魅力でもあります。

ところで、本作の第Ⅴ章では謎解きが行われますが、
個人的にはその後の動機解明と犯人独白は蛇足に感じました。
通常のミステリであれば当然あってしかるべきなのですが、
このシリーズは十和田自身も重視していないですが、
動機云々よりも、この<堂>でいかにして事件が起きたのか、が
最大の関心事で、それが解ければ終了なのではないかと。

あと宮司の妹がいまいちよくわからないキャラなので、
次作にその辺も明らかになるのか期待したいところです。


双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社文庫)

双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社文庫)




双孔堂の殺人 ~Double Torus~ 数学者十和田只人 (講談社文庫)

双孔堂の殺人 ~Double Torus~ 数学者十和田只人 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/12/15
  • メディア: Kindle版



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

かくも水深き不在 [竹本健治]

Amazonさんの紹介ページから。

森に包まれた廃墟の洋館で次々と鬼に変化(へんげ)していく仲間たち。
何故か見るだけで激しい恐怖に襲われ るCM。想い人のストーカーを追及する男の狂気。
大御所芸人の娘を狙った不可解な誘拐事件。浮かび現われては消える4つの物語は、
異能の精神科医・天野の出現により誰も見たことのない局面へと変容していく。
全ての謎を看破する超越的論理(ロジック)と幻想の融合で煌めく、
めくるめく万華鏡(カレイドスコープ)を体感せよ!

なんと、竹本健治先生の御著書も初めてという、いったいおまえは
ミステリを読んでいるのかと言われそうなブログですが・・・(汗

本作は連作短編集の形を一応は取っているのではないかと思います。
鬼ごっこ」から「怖い映像」への繋がりは主人公が同一人物かと
匂わせています。

一方で全ての短編に登場する精神科医・天野不巳彦が、この主人公の同一性を
否定しており、天野こそが本作の主人公であると印象付けられます。

短編本体で見た場合、やはり群を抜いているのは「零点監視の誘拐」でしょう。
犯人の真の目的は何なのか?天野が見事なまでの推理を披露します。

最終話「舞台劇を成立させるのは人ではなく照明である」は
これまでの全ての謎を解くという、名探偵の見せ場であり、
これまでの物語全てを反転させる役割を持つ、衝撃作品です。
最終話はサイコホラーな面を全面に出しつつも、本格ミステリとして本書をうまく
まとめている印象を持ちました。名作です。


かくも水深き不在 (新潮文庫)

かくも水深き不在 (新潮文庫)




かくも水深き不在

かくも水深き不在

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: Kindle版



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

○○○○○○○○殺人事件 [早坂吝]

Amazonさんの紹介ページから。

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、仮面の男・黒沼が所有する孤島での、夏休み恒例のオフ会へ。
赤毛の女子高生が初参加するなか、孤島に着いた翌日、メンバーの二人が失踪、続いて殺人事件が。
さらには意図不明の密室が連続し……。果たして犯人は? そしてこの作品のタイトルとは? 
「タイトル当て」でミステリランキングを席巻したネタバレ厳禁の第50回メフィスト賞受賞作

ノベルス版の表紙が印象的で(笑)
文庫版はどうなるのかなーと期待してましたが、案外と落ち着いてました。

初っ端から「読者への挑戦状」が入り、作者の煽りが強烈ですが、
このタイトル当て(ミステリとしては初めての試み?)に引っ張られすぎると
本書の犯人当てを見失ってしまう恐れがあります。

孤島での殺人、仮面を付けた登場人物、電話は不通に・・・etcと
これでもかとミステリの「ひな形」を持ってきている本書。

しかし一方で、南国モードとい、一見「厨二病」かと思うような記述が入り込み、
(読んでいてやや苦痛)
語られ始める主人公と成瀬の本格ミステリファンの話などなど。
途中で誰もが疑うある「トリック」について筆者自身が否定するのですが、
これこそが、作者の仕掛けたトリック。

タイトル当てに目を惹かれがちですが、本書の特徴は1つの大仕掛け?
なトリックで、まあバカミスでしょう(笑

私は一度しか読んでないのですが、これは叙述トリックに分類できるのかどうか・・・
どうなんでしょう。


○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)




○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/04/14
  • メディア: Kindle版



○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

  • 作者: 早坂 吝
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/09/04
  • メディア: 新書



nice!(7)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

眼球堂の殺人~The Book~ [周木律]

Amazonさんの紹介ページから。

神の書、“The Book”を探し求める者、放浪の数学者・十和田只人が記者・陸奥藍子と訪れたのは、
狂気の天才建築学者・驫木煬の巨大にして奇怪な邸宅“眼球堂”だった。
二人と共に招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。
密室、館。メフィスト賞受賞作にして「堂」シリーズ第一作となった傑作本格ミステリ!

再び新しいシリーズを読み始めてみました。
元々気になっていたのですが、中々文庫化しないなあと。
ここにきて、3冊一気に文庫化しましたので、まとめ買い(笑

本書帯には第1回メフィスト賞受賞作『すべてがFになる」の森博嗣さんが
コメントを寄せています。
「懐かしく思い出した。本格ミステリィの潔さを。」

今年2017年が綾辻行人さんの『十角館の殺人』刊行から30年という節目。
つまりは新本格30周年記念となります。
その前年とはいえ、本シリーズが文庫化したのは極めて大きい意義がありますね。

というのは、本書には「館」シリーズと、「S&M」シリーズの2つの
特徴を備えている、まさに新・新本格とでも言うべき作品。

登場するいくつもの「堂」は沼四郎という人物が建てた奇妙な建築物。
これぞまさに「館」シリーズの中村青司。
そして、探偵役を務める十和田只人の元に常に現れる善知鳥神という、天才数学者の存在。
「S&M」シリーズ(森博嗣作品全般ともいえる)の真賀田四季を彷彿とさせます。
理系ミステリというのも森さんを連想させます。

さて本書はなんといってもこの眼球堂に仕掛けられたトリックが秀逸。
名は体を表すとはよく言ったもので、なぜこの堂が眼球と名付けられたのか、
それが全てです。

また本書は「迷路館の殺人」と同様、作中作の形を取っています。
これも筆者が仕掛けた大きなトリック。
とはいえ、これは本格を読み慣れた読者なら見抜けるでしょう。

本シリーズは大きく変貌を遂げているようで、
早速に次作も読了。しかしどうも次々作で変貌?なのかわかりませんが。
これから読むのが楽しみな作品です。


眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社文庫)

眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社文庫)




眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談社文庫)

眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/09/15
  • メディア: Kindle版



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

議員探偵・漆原翔太郎-セシューズ・ハイ [天祢涼]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

イケメン世襲議員・漆原翔太郎が連発する問題発言でネットやマスコミは大盛り上がり。
一方で評判はガタ落ち、次は落選必至!?政界一のマジメ秘書・雲井は人気回復を狙い、
公園取り壊し計画の不可解な謎や官僚の疑惑など選挙区内の五つの事件に漆原と挑むが…。
ミステリファン笑って大満足の連作短編集。

天祢涼さんの著作は初めてです。
今年は初めての方を次々と読んでいく?!かもしれません(苦笑

小説のみならず、2時間ドラマ含め、探偵役を務める職業は数あれど、
政治家というのは私見ではほとんど聞いたこと(見たこと)がありません。

その政治家が説く謎は、いわゆる「日常の謎」
自分の選挙区内でおける有権者からの「陳情」にひたすら耳を貸し、
問題を解決するのが二世議員・漆原翔太郎。
そのワトソン役かつ語り手は被書の雲井。

この翔太郎。政界や世間の評判は上がったり下がったり、
とてもおもしろい政治家です。
そして雲井が言うように、「キレる」のに馬鹿な振りをしているのか、
それとも正真正銘の「馬鹿」なのか、果たしてどちらなのでしょうか?

連作短編集の形を取っており、オススメは「第三話 選挙」
なんとなくバカミスの気もしますが、この一件で翔太郎株も爆上げに(笑

そして物語が急展開を見せ始めるのが「第四話 取材」
この第四話が布石となり、「第五話 辞職」に繋がります。
この最終話にて、実はワトソン役の雲井が翔太郎最大の切り札であるというのも
またおもしろい。
潔く議員辞職する翔太郎の姿は今の政治を皮肉っているとも捉えられますね。

そして次作「都知事探偵」ももうすぐ文庫化のようです!
こちらも楽しみです。





議員探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ (講談社文庫)

議員探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: Kindle版



nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

クレオパトラの葬列-第九号棟の仲間たち [赤川次郎]

Amazonさんの紹介ページから。

鈴本芳子二十歳。奇妙な仲間――ホームズ、セルバンテス、ダルタニアンらとともに探偵業を楽しんでいる。
ある日、三矢産業の社長令嬢、大矢朋子から相談をもちかけられた。
浅井聖美という女に経営陣たちが骨抜きにされ、会社を乗っとられそうだというのだ。
さらに朋子の母があやうく殺されそうになって……。
『華麗なる探偵たち』でおなじみの仲間たちがまたまた大活躍! 長篇ユーモア・ミステリ。

三人で始めた会社に現れた一人の女性・浅井聖美。
彼女の目的は会社の乗っ取り?
元夫の浅井文吉も彼女に殺されると話し出す始末で・・・

ホームズとダルタニアンの活躍はいつも通りですが、
今回はダルタニアンを巡って二人の女性が「決闘」するという異常事態も(笑
それだけではなく、大川一江にも恋人が!

浅井聖美の目的を探るうちに殺人事件までが発生し、
混迷を深めていくばかりですが、そこはホームズ。
そして大矢朋子の奮闘も忘れてはいけません。

しかし本書のMVPはやはりルパンでしょう。
鈴本芳子の危機を見事に救っていますし、彼女もこれには
気付いていなかった様子。

彼女とホームズたち九号棟の仲間たちの冒険が
いつまでも続いてほしいですね。





第九号棟の仲間たち4 クレオパトラの葬列 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち4 クレオパトラの葬列 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2017/03/03
  • メディア: Kindle版



nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

回想のぬいぐるみ警部 [西澤保彦]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

殺人現場に遺されていた、パンダの特大ぬいぐるみ入りの段ボール箱。
被害者とは別人の名前で伝票も用意されており、集荷直前に襲われたらしい。
音無美紀警部は、なぜ購入店で直接配送を頼まなかったのか、をヒントに捜査を進めると
被害者の意外な人間関係と真相が明らかになる――。
ますます冴える推理と美貌で周囲や事件関係者を驚かせる音無警部と、その部下たちの活躍を描く全5編。一方で、音無のぬいぐるみへの偏愛ぶりが周囲にも知られ始め……。
強烈キャラクターも加わりパワーアップした、ユーモア推理第3弾。

前作では音無警部の「ぬいぐるみ」好きを知る桂島刑事がワトソン役だった印象が
強いのですが、本書ではその側面はかなり後退し(というか、桂島刑事があまり出てこず)、
警部を「小説上の名探偵」と持ち上げている(実際そうですが・笑)江角刑事。
そして警部に恋する則竹佐智枝刑事。
この二人がメインを張る(ただし探偵役ではないところがおもしろい)2編も収録。

特に、則竹刑事主人公の「離背という名の家畜」は彼女の同級生・材瀬理恵が
偶然にも事件に巻き込まれていた?お話なのですが、
ラストは描かれず、彼女が果たしてこの後どう行動したのか、とても
興味が惹かれます。
にしても、実の母親の殺人事件が意外なところで結びつくというのは、
西澤先生はさすがに上手い。
名前がやたら難しいのに、なぜすんなり読めたのかの伏線もきいてます。

ところで、本書では江角も則竹も音無警部がぬいぐるみ好きであることに
どうも気付いている感じですね(いや、前からそうだったのか?)。
であるからこそ、桂島刑事登場の必然性が薄れたか。

そして筆者も「あとがき」で書いていますが、恐れていたもう一人の名探偵
が登場しました。
前作に登場した階堂美月その人。なんと5編中2編で探偵役を!
「腕貫探偵」シリーズと同様、もう一人名探偵が生まれるかもしれません。


回想のぬいぐるみ警部 (創元推理文庫)

回想のぬいぐるみ警部 (創元推理文庫)




回想のぬいぐるみ警部 (創元推理文庫)

回想のぬいぐるみ警部 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/03/11
  • メディア: Kindle版



nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

新仮面ライダーSPRITS 15 [コミック]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

思念体となることで「虚無の牢獄」への侵入を果たしたライダーマンは、
一騎討ちで大首領JUDOを討ち果たさんとする。
“異端の仮面ライダー”ゆえの勝機を見いだした刹那に、反撃の機を探るJUDOが掴んだ「記録」
‥‥それは理想と現実の狭間でもがき苦しむ若き日の結城丈二の姿だった──。

ライダーマンこと結城丈二が、イレギュラーの仮面ライダーであることを逆手に
とって、大首領へ戦いを挑む本巻。
自らの命を賭けて挑みましたが、JUDOは彼の過去を知ることで、彼を殺さず
生かす判断を下します。

本巻見所は、上記述べた結城の過去が語られることでしょうか。
どういう経緯でデストロンに入ったのか。首領をV3から庇うシーンも描かれています。

それにしても、BADANとの決着もそろそろ付けてほしいなあ。
結構な長期連載になってますしねえ。
もちろん、ライダー個人個人の物語は非常におもしろいのですが、
話の前進もぜひ。





新 仮面ライダーSPIRITS(15)特装版 (プレミアムKC 月刊少年マガジン)

新 仮面ライダーSPIRITS(15)特装版 (プレミアムKC 月刊少年マガジン)

  • 作者: 村枝 賢一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/03/17
  • メディア: コミック



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

雨の夜、夜行列車に [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

「今夜、九時の列車よ―」組織の金を盗んで命を狙われている逃走中の宮部は、
自宅で彼を待ち続けている妻の亜紀子と、夜行列車で落ち合う約束をしていた。
しかしその列車には、宮部を逮捕しようとする刑事たち、地方へ講演に出かける元大臣とその秘書
自殺しそうな元サラリーマンと駆け落ちしようとしている元部下など、
各々の幸せを掴むための人たちが、乗り込もうとしていた。彼らを待ち受ける衝撃の結末とは―。

かつて徳間文庫から刊行されていた本書を、角川文庫で再販した作品。
主人公の宮部は、どういう訳か女性が常に側におり、放っておけない存在のようです。
その妻・亜紀子もその一人。刑事から取引を持ちかけられ、体を許してまで、夫を助けようと
尽力します。
しかし、本作はこの宮部の浅はかな行動によって、次々と犠牲者が生まれます。

宮部が主人公と書きましたが、実質的には妻の亜紀子と刑事の小村、この2人を
中心に物語は進みます。

相棒の工藤が自分の妻と浮気していることを知った小村は、宮部と間違われ、
組織に工藤を殺害させようと画策します。

一方、物語最初の登場人物は、かつて一度だけ大臣を務めた富田恒宏と
その邸宅で働く中田貞子。
この富田、すでに政治家は引退しているようですが、視察や講演がその日その日に
入っていると思ってしまっている、困った老人で、貞子はそれをうまくコントロールする女性。
今日も、今夜9時の「夜行列車」で講演先に向かうようです。

さらに会社をリストラされた事を妻に話せず、自殺しようとする沼木正司。
しかしそれを以前の同僚米田恵理に止められ、二人で今夜9時の「夜行列車」で駆け落ち
することに。

物語は先に述べたように亜紀子と小村、そして宮部の逃亡劇が中心ですが
21時の「夜行列車」に乗るという、共通の目的を持った、そしてそれぞれいろんなものを
抱えた人物たちが織りなす、それぞれの物語であり、タイムリミットサスペンスでもあります。

物語最終では、ほとんど無関係で終わるかと思われた富田のある行動で
小村の目論見が崩れるのですが、この富田の行動が本作最大の驚きでした。
いや、こういう政治家って、今いるのかなあ。

沼木の物語は、娘の万里が父を取り戻すための奮闘劇。ラストが彼らの物語で
終わる所がまた良い。

まだまだ隠れた名作、多そうです。


雨の夜、夜行列車に (角川文庫)

雨の夜、夜行列車に (角川文庫)




雨の夜、夜行列車に (角川文庫)

雨の夜、夜行列車に (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2017/01/25
  • メディア: Kindle版



nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ようこそ授賞式の夕べに-成風堂書店事件メモ(邂逅編)- [大崎梢]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

書店員がその年一番売りたい本を選ぶ書店大賞。その授賞式の当日、
成風堂書店に勤める杏子と多絵が会場に向かおうとした矢先、福岡の書店員・花乃が訪ねてくる。
「書店の謎を解く名探偵」多絵に、書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいという。
同じ頃、出版社・明林書房の新人営業マンである智紀にも、同業の真柴を介して
事務局長直々に同様の相談が持ち込まれる。華やかな一日に不穏な空気が立ちこめて……。
授賞式まであと数時間。無事に幕は上がるのか?!
〈成風堂書店事件メモ〉×〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉、
両シリーズのキャラクターが勢ぞろい。書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。

大崎梢さんのデビュー作であり、元々書店員であった経験を活かして書かれた
成風堂書店シリーズ。その後にヒツジくん、いやいや井辻くんシリーズも
始まり、どちらも好きで読んでいました。

大崎さん自身はその後作風の幅を一気に広げ、
(私が読んだ中でも「片耳うさぎ」や「ねずみ石」などジュブナイルに近い作品など)
現在も幅広く活躍する作家さんです。

本書は2013年に書かれた、上記2シリーズがクロスする特別編。
しかも、題材は書店大賞(本屋大賞のことですね)。
以下、ややネタバレ。


本作で描かれる事件は、飛梅書店の店主が書いた恨み言の真相が
本作愁眉。なるほど!と。

それ以上に、本書は書店業界(出版業界)が置かれた現状が書かれていることが
興味を惹きました。
乱立している本への「ポップ」や、書店大賞アンチ派の意見。
「作品に順位をつける行為そのものが不愉快だ」という上戸の意見に代表されるように。

私自身も帯文句やポップはあまり好ましいとは思っていないところがあって、
アンチ派なのかもしれませんね。
しかし、本で糧を得ている人からすれば、そうした行為は売上をあげるために
やることであり、本屋大賞もその1つの方策な訳です。
現実問題として、大半が電子書籍で紙の本が無くなる、なんてことも考えられる
世の中になってきてますし、そうなってしまっては本好きだとかアンチだとか、
言ってられません。

解説で2003年の直木賞の「受賞作なし」が、出版社や書店にとって極めて大きな事態であったことが、本屋大賞の種となったことを宇田川拓也さんが書かれていますが、言われて初めて気付きました。
「受賞作なし」というのは、私からすると妥当な作品が無かった程度の認識だったのですが、
それにより、その作品だけで無く、その作家さんの作品も多く販売が見込めるわけで、
業界の方にとっては、確かに死活問題。

さて、本シリーズはどちらも最近新刊が出ていないので、ぜひ
そろそろ新作を希望します。






ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)

ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/02/20
  • メディア: Kindle版



nice!(5)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

キン肉マン 第58巻 [コミック]

Amazonさんの紹介ページから。

ネメシスのペルフェクシオンバスターを受け、KO寸前のキン肉マン
そんな時、ふたりの前にキン肉真弓が現れ、委員長と過去を語りだす。
キン肉王族の闇を聞かされたキン肉マンを完璧超人に誘うネメシスの思いとは!?

いや~ついに真弓が登場しましたね。
やはり知っていたのか~それにしても真弓もハラボテもずいぶんと子ども
の頃にサダハル(ネメシス)に遭っていたようですが、ネメシスは何歳なんだ?

それにしてもキン肉族は腐敗がすごい。
肉のカーテンの背景がここにきて語られるとは。
真弓がスグルを豚と間違えて捨てたのは、残っていた腐敗を片付けるため
だったのではとまで、深く考えてしまいました(笑

バスター対決、ドライバー対決、そして最後はスパーク対決と、
キン肉マンの必殺技の全てを出し切る、本当にすさまじい戦いです。

しかし、またこの話をアニメ化してほしいなあ。


キン肉マン 58 (ジャンプコミックス)

キン肉マン 58 (ジャンプコミックス)




キン肉マン 58 (ジャンプコミックスDIGITAL)

キン肉マン 58 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/03/03
  • メディア: Kindle版



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

蜂に魅かれた容疑者 [大倉崇裕]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチ
人を襲う事故が連続して発生。中には、高速道路を走る車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。
平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の
「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。

新興宗教団体にかかわる事件で、須藤警部補を総務部総務課(動植物係)への
異動を命じた鬼頭管理官が撃たれて入院するというやや衝撃的な事件から物語は
始まります。

新興宗教の事件と都内近郊の蜂被害とが、一体どういう関係なのか、
これが最後まではっきりと結びつかず、最後の最後まで一番大きな謎として
残ります。これが実に上手い。
蜂によって都内をパニックに陥れる、という所までは推理できるものの、
それにより新興宗教団体本部への強制捜査を防ぐことが、どうしてもイコール
繋がらないのです。

また須藤警部補は最後にある「どんでん返し」な推理を思いついてしまうのですが、
これが真相への伏線として極めて有効で、「小鳥を愛した容疑者」から続く
本シリーズの大きな仕掛けだったのか!と思わずうなってしまいました(笑

本書では「動植物係」誕生の話、さらには次作との絡みなども盛り込まれています。

ところで、薄巡査の制服姿はどこへ行っても勘違いされるようで、
ここは全くビジュアルが浮かばず、わかりにくい(苦笑

次作も楽しみです。





蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: Kindle版



nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

招待状-赤川次郎ショートショート王国- [赤川次郎]

Amazonさんの紹介ページから。

ファンクラブ会誌「三毛猫ホームズの事件簿」で、毎号書き下ろされているショートショート。
「封印された贈りもの」「幽霊の忘れ物」「シンデレラの誤算」「テレビの中の恋人」など。
会員から募集したタイトルを元に、創作された二十七の物語。ミステリーはもちろん、
サスペンス、ファンタジー、ラブストーリー…。
赤川ワールドの魅力が、ぎゅぎゅっと詰まった一冊。

赤川さんのショートショートといえば、新潮文庫から刊行された
『踊る男』と『勝手にしゃべる女』が超有名。
特に前者は最近角川文庫から復刊しましたね。

さて、本作はファンクラブ会誌に掲載されているショートショートを文庫化した作品集。
赤川作品らしい強い女性が登場する「やさしい嘘」
悲しい結末を迎える「久しぶりの里帰り」や「誰もいない教室
特に後者は、<シリーズ・闇からの声>や近年の<花嫁シリーズ>に見られる
社会派的作品です。

一方、「眠れぬ熱帯夜」はまさに『踊る男』での男性2人のバーでのやりとり
を彷彿とする作品。最後のオチがおもしろい。

また「テレビの中の恋人」は上述した「勝手にしゃべる女」の極めて近い作風なのですが、
最後がまさにどんでん返し。

やはりおもしろい。そして赤川先生、作家40周年、御著書600冊おめでとうございます。
これからも私たちを楽しませる作品をずっと届けてください。





招待状 赤川次郎ショートショート王国

招待状 赤川次郎ショートショート王国

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2017/02/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

屋上の名探偵 [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

最愛の姉の水着が盗まれた事件に、怒りのあまり首を突っ込んだおれ。残された上履きから割り出した容疑者には完璧なアリバイがあった。困ったおれは、昼休みには屋上にいるという、名探偵の誉れ高い蜜柑花子を頼ることに。東京から来た黒縁眼鏡におさげ髪の転校生。無口な彼女が見事な推理で瞬く間に犯人の名を挙げる! 鮎川賞作家が爽やかに描く連作ミステリ。文庫オリジナル

筆者には鮎川哲也賞を受賞した『名探偵の証明』から始める「名探偵」シリーズが
ありますが、シリーズ名探偵が蜜柑花子。
本作は彼女の高校時代の物語、ということなのでしょうか。

本作愁眉は「人体バニッシュ」、人間消失モノです。
急に消えた室先輩。鍵はPC部が握っているようなのですが、
このトリックとPC部の繋がりはまず出てこないだろうなあ。

主人公のシスコンぶりがひどいのがかなり読みにくくしていて、
それでいて、姉との関係性は、語る場面はあるものの、本作では明らかにされず。

主人公と名探偵も関係もあからさまなのだけど、主人公は気付かず、
結局こっちも何の進展もなく終わり。

という感じで、各短編自体は面白いと思いますが、
連作かつ学園モノとしてみると、かなりの消化不良。
(「名探偵」シリーズと何か関連があるのかは、そちら未読なのでわかりませんが)

作品内で時間も経過しているため、続編も考えにくく、
伏線回収もできなそうですしねえ。

ただ、今後「名探偵」シリーズが文庫化されたら、
本作既読済みだと、蜜柑花子に感情移入はしやすいかも。


屋上の名探偵 (創元推理文庫)

屋上の名探偵 (創元推理文庫)




屋上の名探偵 (創元推理文庫)

屋上の名探偵 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/01/21
  • メディア: Kindle版



nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

さびしい独裁者-第九号棟の仲間たち [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

深夜二時、帰宅途中に何者かに拳銃を突きつけられた若手タレントの双葉サユリは、
ダルタニアンと名乗る男に助けられる。一ヶ月前、仕事で訪れたP国で反政府ゲリラ狩りを目撃してしまったことが、狙われた原因らしい。「誰かに相談したくなったら、訪ねておいでなさい」ダルタニアンの言葉に従い、
サユリは鈴本芳子の家を訪ね、“第九号棟の仲間たち”に助けを求める!好評シリーズ長篇。

第3弾もまた長編
表題の「独裁者」、てっきり九号棟の新入りかと思いそうですが、
これはP国でクーデターを起こしたガレスを指しています。

鈴本芳子、「ホームズ」、「ダルタニアン」、そして「ルパン」。
お馴染みのメンバーの活躍はさることながら、
本作は、「主人公」双葉サユリとパコの物語でしょう。

村木涼子が実にいい役回り。
コメディリリーフの役を担ってます。

ディレクターの音田が芳子へを役者へ誘う台詞
「しかしね、役者ってのは面白いよ。色んな人生や、人間を体験できるんだ。こんな
こと、他じゃ不可能なことだよ」

それに対する芳子の台詞
「私はね、もっと不可能なことを毎日、体験してますの」

このやりとりは、本シリーズそのものを表してますよね。
「ホームズ」も「ダルタニアン」も「ルパン」も、そして「アニーオークリー」も。
全てその人物を演じているのではなく、本人そのものだと思っているのですから。

シリーズはまだまだ続く、果たして次はどんな有名人が登場するのか?





第九号棟の仲間たち3 さびしい独裁者 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち3 さびしい独裁者 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2017/01/07
  • メディア: Kindle版



nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

怪しい店 [有栖川有栖]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、
敬意を持ってこう呼ぶ。「臨床犯罪学者」と。骨董品店“骨董 あわしま”で、
店主の左衛門が殺された。生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは…(「古物の魔」)。
ほか、美しい海に臨む理髪店のそばで火村が見かけた、列車に向けハンカチを振る美女など、
美しくも恐ろしい「お店」を巡る謎を、火村と有栖の名コンビが解き明かす。
火村英生シリーズ、珠玉の作品集が登場。

「古物の魔」での推理の場面
 「私の辻褄合わせは決定的な証拠にまっすぐつながっている。凶器を調べられたら
 終了するからです。」
その前半部の「ロジカルな推理で大団円となるドラマを期待していましたか?」も強烈な一撃。

「ショーウィンドウを砕く」
火村もの短編集には必ず一編は「刑事コロンボ」モノ(倒叙形式)が収められていますが、
本作ではこれが該当。

火村とアリスが夕狩を罠にはめた箇所はすぐにわかります。
本編も最後のシーン。
「―愉良が鍵を落としたと騒いだ日のうちに、やってしまえばよかったのさ。結構が一日
 遅かったな。幻聴が耳の奥で響いた。火村英生の声で。」
おそらく火村が実際に言っていてもおかしくない。

表題作はアリスがかつて見たことのあるまさに「怪しい店」の話。
本作姉妹編?にもあたる「暗い宿」でもアリスが急病で助けられた「暗い宿」が
舞台の作品がありましたので、ともにアリス繋がりが表題作なわけです。

本作は火村の推理より、アリスと小町刑事が事件の反省会を行う喫茶店の
シーンが印象的。

ほんわか系が「潮騒理髪店」。これも短編集には必須の話
(殺人が起こらないということです。)

火村シリーズは抜群の安定感と安心感が相変わらずすごい。
そして最初に述べた、時折見せる火村の「狂気」的な部分も魅力の一つです。

ところで、シャングリラ十字団との対決って描かれるんでしょうかね。
ドラマ版ではそれがメインだったと耳にしたのですが・・・
まあでも<怪人vs名探偵>という構図は、火村シリーズには合わないな・・・



怪しい店 (角川文庫)

怪しい店 (角川文庫)




怪しい店<「火村英生」シリーズ> (角川文庫)

怪しい店<「火村英生」シリーズ> (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Kindle版



nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ランチ探偵 容疑者のレシピ [ミステリ]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

大仏ホームのOL・麗子は「トラブルが起こっている」の一言で、
ランチの外食を渋る同僚・ゆいかを誘い出すことに成功。
訪れた洋食店には、呪われた社宅に住んでいると悩む男性が…
(「その部屋ではなにも起こらない」)。
閉ざされた美容室での盗難、命を狙われるペットなど、
合コン相手が持ち込む謎にOLコンビが挑む全5話。好評シリーズ第2弾。

合コン相手の風貌よりも、彼らが持ち込む謎に惹かれるOL天野ゆいかと
合コンはしているものの、中々相手がみつからない阿久津麗子コンビ
が送る第2弾。

本書では彼らの上司が異動したり、ゆいか自身にも辞令が
降りたりと、物語に大きな変化が見られます。

所収されている5編のうち、オススメは「密室における十人の容疑者」
美容室という密室で、誰がスマホを移動させることができたのか。
血なまぐさい殺人事件とは違いますが、見事な密室で、
ゆいかが解き明かした構図も見事です。

タイトル的には「小日向家の犬はなぜ狙われる」も本歌取りが
上手くて好きですね。
依頼人が必ずしも全てを話しているとは限らない所まで見抜く
ゆいかもさすがです。

ラストでは再びこのコンビが本社に揃いますが、次作も期待したいです。


ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)

ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)




ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)

ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)

  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/12/03
  • メディア: Kindle版



nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

忙しい花嫁 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

塚川亜由美は研究会の先輩・田村とその彼女・淑子の結婚式に招待された。
しかし式の間中、花婿の田村は暗い顔。さらに「花嫁は淑子そっくりな別人」だと言う。
謎を残したまま田村はハネムーン先で行方不明になった上、
大学内でも殺人が!真実を追う亜由美だが…。
大人気シリーズ第1弾、作家生活40周年を記念して実業之日本社文庫に初登場!

塚川亜由美初登場の本作。
結婚式で突如新郎から「あの女はぼくの妻じゃない」「そっくりだが別の女だ」
と新婦が違うことを告白される亜由美。
この謎からの始まり方は本当に魅力的で、
ぐいぐい物語に引き込まれていきます。

殿永部長刑事も初登場作からその良い性格がにじみ出ていますねえ。

亜由美の相棒であるドン・ファンも初登場。
事件関係者の愛犬だったんですねえ・・・
このあたりは三毛猫ホームズに通じる所があります。

一作目にして、ほぼシリーズの骨格が固まっていて、
かつ、奇妙で魅力的な謎で読者の心を掴む傑作。
最近は短編2作の短編集で刊行されていますが、
本作のように長編もまた書いてほしいなあ。



忙しい花嫁 (実業之日本社文庫)

忙しい花嫁 (実業之日本社文庫)




忙しい花嫁<花嫁シリーズ> (角川文庫)

忙しい花嫁<花嫁シリーズ> (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2000/12/08
  • メディア: Kindle版



nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

福家警部補の報告 [大倉崇裕]

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、2017年一発目は、昨年読了済み本から。
そしてまずはAmazonさんの紹介ページから。

今や生殺与奪の権を握る営業部長となった元同人誌仲間に干される漫画家、
先代組長の遺志に従って我が身を顧みず元組員の行く末を才覚するヤクザ、
銀行強盗計画を察知し決行直前の三人組を爆弾で吹き飛ばすエンジニア夫婦
過去数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験は、殺人事件に際しても活かされる。
福家警部補はどこに着眼して証拠を集めるのか。三編収録のシリーズ第三集。

本書第2編の「少女の沈黙」の菅原巽が、本作では
最も同情してしまうなあ・・・
彼の血のにじむような努力は本当にすごいです。
ラストは対立していた組から逃亡ルートまで提供されるという、
菅原の良さが際立った上で、福家に逮捕され終幕。
情状酌量は厳しいか。

この「少女の沈黙」では福家の推理がいかんなく発揮されますが、
それ以上に、組対の志茂巡査部長をやり込めたり、
組関係者へも名前が知れ渡っていたりと、ちょっと意外な一面も見えます。


「禁断の筋書」と「少女の沈黙」、どちらの作品でも
犯人にとって思い出深い物が逮捕の決め手となっています。
ただし前者はそれを知っていて福家の罠にはまり、
後者は最後に外れなかった指輪がとれるという、全然違う結末なのが対照的。

ところで、本作には総務部総務課の須藤警部補という人物が
度々登場します。
う~む、聞いたことがあるような・・・
福家と彼の会話に「薄」という人物が登場したことでようやくわかりました(笑

これは大倉さんの別シリーズ(動物シリーズ)の主人公とワトソン役?ではないですか。
シリーズコラボとはうれしい。『蜂を愛した容疑者』(文庫版)は今月発売です!

そして最終作「女神の微笑」は、爆弾で悪党を吹き飛ばす「仕事」?をしている
老夫婦が犯人であり主役。
この事件では、最後に老夫婦に逃亡されてしまい、福家に
「楽しかったわ、また会いましょう」というメールを残して終幕。
次作以降、この老夫婦は福家のライバルとして登場するのでしょうか?


福家警部補の報告 (創元推理文庫)

福家警部補の報告 (創元推理文庫)




福家警部補の報告 (創元推理文庫)

福家警部補の報告 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/12/12
  • メディア: Kindle版



nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ぼくの「このミス」2016 [ミステリ]

今年最後の更新です。
1月から12月まで、私が読んだミステリで
印象に残ったものを。

東川篤哉「私の嫌いな探偵
やはり東川さんといえば、烏賊川市シリーズ。
ギャグと本格ミステリの融合も実にうまくできています。
久しぶりのシリーズ文庫化でよかった。


私の嫌いな探偵 (光文社文庫)

私の嫌いな探偵 (光文社文庫)




私の嫌いな探偵 烏賊川市シリーズ (光文社文庫)

私の嫌いな探偵 烏賊川市シリーズ (光文社文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2015/12/20
  • メディア: Kindle版




北森鴻「天鬼越-蓮丈那智フィールドファイルⅤー」
シリーズ最終作。できれば浅野里沙子先生の手で、
続けてほしいなあ。


天鬼越: 蓮丈那智フィールドファイルV (新潮文庫)

天鬼越: 蓮丈那智フィールドファイルV (新潮文庫)

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/03/27
  • メディア: 文庫



天鬼越―蓮丈那智フィールドファイルV―(新潮文庫)

天鬼越―蓮丈那智フィールドファイルV―(新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/04/01
  • メディア: Kindle版



ヘレン・マクロイ「二人のウィリング」
今年一番の収穫。シリーズ作品はまだまだありますので、
これからも読むのが楽しみです。


二人のウィリング (ちくま文庫)

二人のウィリング (ちくま文庫)

  • 作者: ヘレン マクロイ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: 文庫



若竹七海「静かな炎天」
葉村晶が不惑を迎え、再び探偵稼業を再開した第2弾。
相変わらず不運に見舞われる彼女も見物ですが、
年例から来る衰えも、なんだか人ごとじゃなくなってきて、共感してしまうなあ・・・


静かな炎天 (文春文庫)

静かな炎天 (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: 文庫



静かな炎天 (文春文庫)

静かな炎天 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: Kindle版



麻耶雄嵩「貴族探偵対女探偵」
こうもり」の衝撃、再び。
各話のタイトルに秘められた「謎」も魅力的です。


貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

  • 作者: 麻耶 雄嵩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/09/16
  • メディア: 文庫



貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: Kindle版



赤川次郎「華麗なる探偵たち-第九号棟の仲間たち-」
まず本シリーズが復刊したことがとてもうれしいです。
こんなにもおもしろい作品がまだあったのかという驚きと
楽しみで、来年刊行作も早く読みたい。


華麗なる探偵たち: 第九号棟の仲間たち1 〈新装版〉 (徳間文庫)

華麗なる探偵たち: 第九号棟の仲間たち1 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/09/02
  • メディア: 文庫



第九号棟の仲間たち1 華麗なる探偵たち 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち1 華麗なる探偵たち 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/09/02
  • メディア: Kindle版



皆様、よいお年をお迎え下さい。


nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ジョジョリオン 14巻-ジョジョの奇妙な冒険part8ー [コミック]

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない」が
最終回を迎えましたね。
第5部以降もアニメ化するのかどうか・・・
まあ6部は承太郎がなあ。あまり観たくないので、
飛ばしてスティール・ボール・ランを

ジョジョリオン最新刊で田最環を破った定助と鳩。
しかし、このロカカカの実を巡る争いはどうなるのか、よくわかりませんね。
吉良・ホリー・ジョースターの病気もそもそもどういう病なのか・・・

本巻はやはり「ミラグロマン」が面白い。
これまでほとんどダメな人間的な常秀が主人公。
使っても使っても増えるお金を手に入れてしまう
うらやましいが怖いお話。

彼も自らのスタンドを認識してたんですねえ。
意識して使用できるのか。

そして登場したのは東方憲助の妻(元妻?)花都。
とても52歳には見えない、波紋をやってるのでは?!(笑

次巻も早くでないかなあ。





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

サンタクロースのせいにしよう [若竹七海]

毎年クリスマスにはそれにちなんだミステリを紹介しています。
今年はこちら。

まずはAmazonさんの紹介ページから。

一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。
そんなおいしい話を見逃す手はない―。
というわけで、気はいいけれど変わり者のお嬢様・銀子さんの家に居候することになった私。
しかし、引っ越し早々、幽霊は出るわ、ゴミ捨て場の死体騒動に巻き込まれるわ…
なぜかトラブルが続発。郊外の平凡な住宅地を舞台に、
愛すべき、ちょっと奇妙な隣人たちが起こす事件を描くミステリ短編集。

岡村柊子と松江銀子のルームシェア生活の2年強の間を描く
「日常の謎」系作品集。

本作愁眉は「虚構通信」かなと思います。
銀子さんにとってもかなり悲しいことが起こりますし、
少なからず似たような人は存在するという。

各作品とも、いわゆるほのぼのした「日常の謎」かと言えば、
そこは若竹七海先生。ちょっとホラーやブラック調味料も加えてます。

表題作「サンタクロースのせいにしよう」は
ゴミ置き場やゴミの中身を早朝から点検する鈴木さんが
起こす大騒動。
普段から迷惑を被っていた住民の誰かが仕組んだのか、それとも全員・・・?

本作主人公は柊子ですが、探偵役は複数名登場。
彼女の友人・彦坂夏見は上記サンタクロースで見事な推理を披露。
そして銀子の異母兄・曽我竜郎も「死をいうなかれ」でその役を担います。

最終話で柊子が竜郎を実は・・・というのを匂わせて物語は終幕。
個人的には玄関先の幽霊コロはどうなったのか、そこは気になりました。

それでは良いクリスマスを。




サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫)

サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫)




nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

このミステリーがすごい!2017年版&2017本格ミステリ・ベスト10 [ミステリ]

今年もこの時期が来ました。
例年同様、今年も2冊とも購入。

私が取り上げるのは、やはり自分が読んだ本で。

若竹七海『静かな炎天』はこのミスで第2位、本格で第18位
平石貴樹『松谷警部と向島の血』はこのミスで第22位、本格で第9位。

基本文庫化したものしか読まない私としてはうれしい限り。
一方で、文庫作品がランクインするというのは、
いわゆる「いきなり文庫化」というのが、かなり広まってきたからでしょうか。

やや穿ってみれば、単行本があまり売れなくなってきたため、
初めから文庫で販売という形式が増えてきたのかもしれません。

海外編ではこれまた2作。
『ルーフォック・オルメスの冒険』は、フランスホームズ・パスティーシュ(パロディ)
幕開きの事件からカツラが登場するというぶっ飛んだ作品で、
笑いすぎ注意。未読な方はぜひ。

『二人のウィリング』も見事ランクイン。
しかし60年以上前の作品が今になってランクインとはすごいことですね。
再評価された作品(作家)ということでしょうか。

『ささやく真実』も読みたいのですが、なんで版元が違うのか。
各作品ごとで版権が違うのでしょうけど、個人的には同じとこで
出版してほしいなあ。

本格ミステリベスト10ではベスト・オブ・ベスト10が掲載。
『星降り山荘の殺人』がランクインとは。
これは僕はノベルズで購入しました。当時相当驚いたなあ。

来年もおもしろい良作に出会えることを祈ります。



このミステリーがすごい! 2017年版

このミステリーがすごい! 2017年版




2017本格ミステリ・ベスト10

2017本格ミステリ・ベスト10

  • 作者: 探偵小説研究会
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2016/12/05
  • メディア: 単行本



nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
前の30件 | -