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クレオパトラの葬列-第九号棟の仲間たち [赤川次郎]

Amazonさんの紹介ページから。

鈴本芳子二十歳。奇妙な仲間――ホームズ、セルバンテス、ダルタニアンらとともに探偵業を楽しんでいる。
ある日、三矢産業の社長令嬢、大矢朋子から相談をもちかけられた。
浅井聖美という女に経営陣たちが骨抜きにされ、会社を乗っとられそうだというのだ。
さらに朋子の母があやうく殺されそうになって……。
『華麗なる探偵たち』でおなじみの仲間たちがまたまた大活躍! 長篇ユーモア・ミステリ。

三人で始めた会社に現れた一人の女性・浅井聖美。
彼女の目的は会社の乗っ取り?
元夫の浅井文吉も彼女に殺されると話し出す始末で・・・

ホームズとダルタニアンの活躍はいつも通りですが、
今回はダルタニアンを巡って二人の女性が「決闘」するという異常事態も(笑
それだけではなく、大川一江にも恋人が!

浅井聖美の目的を探るうちに殺人事件までが発生し、
混迷を深めていくばかりですが、そこはホームズ。
そして大矢朋子の奮闘も忘れてはいけません。

しかし本書のMVPはやはりルパンでしょう。
鈴本芳子の危機を見事に救っていますし、彼女もこれには
気付いていなかった様子。

彼女とホームズたち九号棟の仲間たちの冒険が
いつまでも続いてほしいですね。





第九号棟の仲間たち4 クレオパトラの葬列 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち4 クレオパトラの葬列 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2017/03/03
  • メディア: Kindle版



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雨の夜、夜行列車に [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

「今夜、九時の列車よ―」組織の金を盗んで命を狙われている逃走中の宮部は、
自宅で彼を待ち続けている妻の亜紀子と、夜行列車で落ち合う約束をしていた。
しかしその列車には、宮部を逮捕しようとする刑事たち、地方へ講演に出かける元大臣とその秘書
自殺しそうな元サラリーマンと駆け落ちしようとしている元部下など、
各々の幸せを掴むための人たちが、乗り込もうとしていた。彼らを待ち受ける衝撃の結末とは―。

かつて徳間文庫から刊行されていた本書を、角川文庫で再販した作品。
主人公の宮部は、どういう訳か女性が常に側におり、放っておけない存在のようです。
その妻・亜紀子もその一人。刑事から取引を持ちかけられ、体を許してまで、夫を助けようと
尽力します。
しかし、本作はこの宮部の浅はかな行動によって、次々と犠牲者が生まれます。

宮部が主人公と書きましたが、実質的には妻の亜紀子と刑事の小村、この2人を
中心に物語は進みます。

相棒の工藤が自分の妻と浮気していることを知った小村は、宮部と間違われ、
組織に工藤を殺害させようと画策します。

一方、物語最初の登場人物は、かつて一度だけ大臣を務めた富田恒宏と
その邸宅で働く中田貞子。
この富田、すでに政治家は引退しているようですが、視察や講演がその日その日に
入っていると思ってしまっている、困った老人で、貞子はそれをうまくコントロールする女性。
今日も、今夜9時の「夜行列車」で講演先に向かうようです。

さらに会社をリストラされた事を妻に話せず、自殺しようとする沼木正司。
しかしそれを以前の同僚米田恵理に止められ、二人で今夜9時の「夜行列車」で駆け落ち
することに。

物語は先に述べたように亜紀子と小村、そして宮部の逃亡劇が中心ですが
21時の「夜行列車」に乗るという、共通の目的を持った、そしてそれぞれいろんなものを
抱えた人物たちが織りなす、それぞれの物語であり、タイムリミットサスペンスでもあります。

物語最終では、ほとんど無関係で終わるかと思われた富田のある行動で
小村の目論見が崩れるのですが、この富田の行動が本作最大の驚きでした。
いや、こういう政治家って、今いるのかなあ。

沼木の物語は、娘の万里が父を取り戻すための奮闘劇。ラストが彼らの物語で
終わる所がまた良い。

まだまだ隠れた名作、多そうです。


雨の夜、夜行列車に (角川文庫)

雨の夜、夜行列車に (角川文庫)




雨の夜、夜行列車に (角川文庫)

雨の夜、夜行列車に (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2017/01/25
  • メディア: Kindle版



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招待状-赤川次郎ショートショート王国- [赤川次郎]

Amazonさんの紹介ページから。

ファンクラブ会誌「三毛猫ホームズの事件簿」で、毎号書き下ろされているショートショート。
「封印された贈りもの」「幽霊の忘れ物」「シンデレラの誤算」「テレビの中の恋人」など。
会員から募集したタイトルを元に、創作された二十七の物語。ミステリーはもちろん、
サスペンス、ファンタジー、ラブストーリー…。
赤川ワールドの魅力が、ぎゅぎゅっと詰まった一冊。

赤川さんのショートショートといえば、新潮文庫から刊行された
『踊る男』と『勝手にしゃべる女』が超有名。
特に前者は最近角川文庫から復刊しましたね。

さて、本作はファンクラブ会誌に掲載されているショートショートを文庫化した作品集。
赤川作品らしい強い女性が登場する「やさしい嘘」
悲しい結末を迎える「久しぶりの里帰り」や「誰もいない教室
特に後者は、<シリーズ・闇からの声>や近年の<花嫁シリーズ>に見られる
社会派的作品です。

一方、「眠れぬ熱帯夜」はまさに『踊る男』での男性2人のバーでのやりとり
を彷彿とする作品。最後のオチがおもしろい。

また「テレビの中の恋人」は上述した「勝手にしゃべる女」の極めて近い作風なのですが、
最後がまさにどんでん返し。

やはりおもしろい。そして赤川先生、作家40周年、御著書600冊おめでとうございます。
これからも私たちを楽しませる作品をずっと届けてください。





招待状 赤川次郎ショートショート王国

招待状 赤川次郎ショートショート王国

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2017/02/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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さびしい独裁者-第九号棟の仲間たち [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

深夜二時、帰宅途中に何者かに拳銃を突きつけられた若手タレントの双葉サユリは、
ダルタニアンと名乗る男に助けられる。一ヶ月前、仕事で訪れたP国で反政府ゲリラ狩りを目撃してしまったことが、狙われた原因らしい。「誰かに相談したくなったら、訪ねておいでなさい」ダルタニアンの言葉に従い、
サユリは鈴本芳子の家を訪ね、“第九号棟の仲間たち”に助けを求める!好評シリーズ長篇。

第3弾もまた長編
表題の「独裁者」、てっきり九号棟の新入りかと思いそうですが、
これはP国でクーデターを起こしたガレスを指しています。

鈴本芳子、「ホームズ」、「ダルタニアン」、そして「ルパン」。
お馴染みのメンバーの活躍はさることながら、
本作は、「主人公」双葉サユリとパコの物語でしょう。

村木涼子が実にいい役回り。
コメディリリーフの役を担ってます。

ディレクターの音田が芳子へを役者へ誘う台詞
「しかしね、役者ってのは面白いよ。色んな人生や、人間を体験できるんだ。こんな
こと、他じゃ不可能なことだよ」

それに対する芳子の台詞
「私はね、もっと不可能なことを毎日、体験してますの」

このやりとりは、本シリーズそのものを表してますよね。
「ホームズ」も「ダルタニアン」も「ルパン」も、そして「アニーオークリー」も。
全てその人物を演じているのではなく、本人そのものだと思っているのですから。

シリーズはまだまだ続く、果たして次はどんな有名人が登場するのか?





第九号棟の仲間たち3 さびしい独裁者 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち3 さびしい独裁者 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2017/01/07
  • メディア: Kindle版



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忙しい花嫁 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

塚川亜由美は研究会の先輩・田村とその彼女・淑子の結婚式に招待された。
しかし式の間中、花婿の田村は暗い顔。さらに「花嫁は淑子そっくりな別人」だと言う。
謎を残したまま田村はハネムーン先で行方不明になった上、
大学内でも殺人が!真実を追う亜由美だが…。
大人気シリーズ第1弾、作家生活40周年を記念して実業之日本社文庫に初登場!

塚川亜由美初登場の本作。
結婚式で突如新郎から「あの女はぼくの妻じゃない」「そっくりだが別の女だ」
と新婦が違うことを告白される亜由美。
この謎からの始まり方は本当に魅力的で、
ぐいぐい物語に引き込まれていきます。

殿永部長刑事も初登場作からその良い性格がにじみ出ていますねえ。

亜由美の相棒であるドン・ファンも初登場。
事件関係者の愛犬だったんですねえ・・・
このあたりは三毛猫ホームズに通じる所があります。

一作目にして、ほぼシリーズの骨格が固まっていて、
かつ、奇妙で魅力的な謎で読者の心を掴む傑作。
最近は短編2作の短編集で刊行されていますが、
本作のように長編もまた書いてほしいなあ。



忙しい花嫁 (実業之日本社文庫)

忙しい花嫁 (実業之日本社文庫)




忙しい花嫁<花嫁シリーズ> (角川文庫)

忙しい花嫁<花嫁シリーズ> (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2000/12/08
  • メディア: Kindle版



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百年目の同窓会-第九号棟の仲間たち- [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

だだっ広いお屋敷を相続した二十歳の鈴本芳子。
彼女は豪邸以外に病院の第九号棟でも暮らしている。
そこには相棒のホームズ、ダルタニアンたちがいて、芳子は彼らと「探偵業」を開いているのだ。
「身元不明の女性、日本人なのに外国人名を名乗る」奇妙な事件が三件立て続けに発生。
ホームズは、百年程前のロンドンで起きた「切り裂きジャック」の
被害者女性の名前と一致していることに気づく!

本書の帯で第九号棟シリーズが隔月で復刊されることが
書いてあり、いやあ、うれしい。楽しみで仕方ない。

まず驚いたのがなんと本書は長編だったこと。
いや、そんなに驚くことではないかもしれませんが、短編のイメージが
ありましたので・・・
しかしこのタイトルは秀逸。

突如「切り裂きジャック」の被害者の名前を名乗る女性たち。
彼女たちに何か繋がりがあるのか?
そしてホームズ氏のいうように、「ジャック」が復活したのか。

このあまりにも不可思議な謎がとても魅力的で、
どんどん引き込まれていきました。

また本書では第九号棟からルパンやロビン・フッドも登場。
ルパンがホームズに「僕と君は敵同士じゃないか」という台詞は
いやあ、ツボをおさえていますなあ(笑

次作ではどんな新たな仲間たちが登場するかも楽しみです。





第九号棟の仲間たち2 百年目の同窓会 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち2 百年目の同窓会 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: Kindle版



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駆け落ちは死体とともに [赤川次郎]

Amazonさんの紹介ページから。

駈け落ちを決行した哲と明子のトランクからナント死体が―。
新生活を夢みて出発したのに、とんだことから殺人事件に巻き込まれた恋人たちを、
ユーモアタッチで描く青春推理。

「華麗なる探偵たち」を購入した時に同時購入しました。
こんなの出てたのかあと。

表題作は紹介ページの通り、青春推理なのですが、
他の短編は中々艱難入り交じり、イヤミス的というか、
現実でも起こりえそうな話も多く。

特に最初の「交換日記」と次の「善の研究」は
読後感があまりよくありません。
ただ、後者は現実社会でも十二分に起こりうる話で、
それが余計に恐怖感を与えてくれます。

「霊魂との約束」はオカルト的な話かと思いきや、
主人公の本当の内面が現れたともいえるのでは無いでしょうか。

「命のダイヤル」は心温まる作品。
親の支配から逃れられない自殺を告げてきた島崎より、
部下で密かに慕っていた河本美津子や大学時代の同期である
目尻や倉田といった人々の行動は、今の時代ではほとんど
考えられない気がします。

赤川次郎作品はまだまだ未読も多いので、
今後も楽しみです。


駈け落ちは死体とともに (集英社文庫)

駈け落ちは死体とともに (集英社文庫)




駈け落ちは死体とともに (集英社文庫)

駈け落ちは死体とともに (集英社文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1983/06/20
  • メディア: Kindle版



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華麗なる探偵たち-第九号棟の仲間たち [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

鈴本芳子は二十歳になったタイミングで、亡くなった父の遺産数億円を一挙に受け継ぐことに!
ところが金に目が眩んだ親戚にハメられて芳子は病院に放り込まれてしまう。
その第九号棟で待っていたのは、名探偵のホームズ、剣士ダルタニアンに、
トンネル掘り名人エドモン・ダンテスなどなど一風変わった面々。
彼らとなぜか意気投合した芳子は探偵業に乗り出した!傑作ユーモアミステリ!

徳間文庫から再び新装版。
気になっていたんですよねえ。シリーズものみたいだったし。

「ホームズ」もその名の通り、素晴らしい推理力を誇り、
「ダルタニアン」も、名前に恥じない、名剣士。
ほとんど姿を見せない「ダンテス」ですが、外界とのトンネルが
病院にばれている様子はなく、これまた完璧。
しかし彼らは、自らが本当にその人物だと思い込んでいるのです。

そして芳子の父親の顧問弁護士やフィアンセでその息子、
さらには叔父夫婦と、隔離もされず、日常生活を送っていながらも
殺人を犯し、横領し・・・と、汚い事に手を染めています。

赤川さんが意図しているかしていないかはともかく、
上記のことを踏まえれば、本作のユーモア・ミステリは
見事なまでに皮肉が効いている作品ではないでしょうか。

解説で山前譲さんは第九号棟の仲間たちを
「彼らはあまりに優しすぎるために、過酷な現実社会にうまく合わせること
ができなかった人たちなのです。(中略)そのピュアな姿が、現実社会の
矛盾を際立たせています」と記しています。

本来隔離されるべき人々は誰なのか。
本当に病気なのは実は違うのではないか。
そんな事を感じた作品でした。

芳子はトンネルを使い、「ホームズ」たちとともに、
ちょっとした探偵事務所を設立し、困っている人たちを
次々に助けます。

「失われた時の殺人」では、赤川さんがかつて用いた
あるトリックに似たトリックが使われます。
これは結構驚き、本作愁眉。

ところで本作シリーズものなので、
今後も当然新装版が出ると信じています。







第九号棟の仲間たち1 華麗なる探偵たち 〈新装版〉 (徳間文庫)

第九号棟の仲間たち1 華麗なる探偵たち 〈新装版〉 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/09/02
  • メディア: Kindle版



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月光の誘惑 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

自ら命を絶つため、高校生の浅倉美紀は灯台に向かう。だが先に、
若い女性が崖の向こうへと消えてしまった。幼い子を残して…。
15年後、美紀は成長した涼子と母娘として暮らしていた。
しかし、涼子の修学旅行のバス事故を皮切りに、浅倉家に不穏な出来事が続く。
美紀の父の病、母の隠し事、妹の悲恋。そして涼子のピアノの発表会で、ついに―。
一気読み必至の疾風サスペンス!

解説の中山七里さんが仰っておりますが、
「一度本を開けばラストに到達するまでは巻を措くことのできない
リーダビリティだ」と。
その言葉に尽きます。

主人公の浅倉美紀とその娘・涼子。
涼子の出生の秘密に迫る物語だけかと思いきや、
彼女たちを取り巻く人たち、それぞれの物語も描かれます。
この各人たちの物語がまた素晴らしい。
そして、この各人たちの物語あればこそ、涼子や美紀の成長が
あるのではないでしょうか。

涼子は本当に強い女性で、赤川作品ならではですが、
この物語を読んでいく上で、彼女が16歳まで育ってきた
過程まで少々想像してました(苦笑

これまでは復刊された赤川作品を読んできましたが、
ノン・シリーズかつ新作は超久しぶり。
しかしこれだけ面白いのはもう読み逃せないので(笑
今後は新作もチェックしよう。




月光の誘惑 (新潮文庫)

月光の誘惑 (新潮文庫)




月光の誘惑

月光の誘惑

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/01/22
  • メディア: Kindle版



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花嫁は墓地に住む [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

女子大生亜由美と聡子は温泉旅行先で不倫カップルの昭男と朱美に出会った。
当然内緒のデートのはずが、四人が泊まっている旅館に朱美の母や恩師、
昭男の妻まで続々集合してしまう!
その上、朱美たちの「ウェディングドレスの幽霊」話を発端に、
消えた一億円を巡る大混乱が巻きおこり…!?
表題作ほか「花嫁は名剣士」収録の大人気ミステリー。

花嫁シリーズ文庫最新作。
内容の前に、体裁のことで。

なにか字が大きくて、1ページにあんまり文字が
入っていないんですよね。
前からそうだったかな?
元々短編ですから、短いのですけど、
ちょっと気になりました。

さて、近年の花嫁シリーズは、登場人物(性格含む)や
必ず花嫁が登場するというシチュエーションからは、
想像できない、社会性、社会への警鐘とも言う作品が多いです。
(個人的感想ですが)

本作でも「花嫁は名剣士」がそれに該当します。
内部告発というテーマを実にうまくシリーズに溶け込ませています。
(さすが赤川さん)
重いテーマを扱いつつも、最後は大団円を魅せるのもさすがです。
「名剣士」での殿永部長刑事の「ステッキの方にぶつかってきた」という
理由は、赤川作品の刑事さんでなければ出てこなそう(笑

表題作はジェットコースターのように物語が進展します。
それぞれ色々な問題を抱えた人たちがあつまる温泉旅館。
墓地で目撃された花嫁とは?
最後に物語を一気に収斂させるのはさすが。

ところで亜由美の恋人・谷川准教授がほんの少しですが、
久しぶりに登場しました。いやー今後の作品ではもっと積極介入を
御願いします。


花嫁は墓地に住む (実業之日本社文庫)

花嫁は墓地に住む (実業之日本社文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/06/03
  • メディア: 文庫



花嫁は墓地に住む

花嫁は墓地に住む

  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Kindle版



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昼と夜の殺意 [赤川次郎]

徳間文庫からの復刊になります。

水城澄音と韻子姉妹は、母に厳しいレッスンを強いられつつも、
ピアノヴァイオリンの天才少女と呼ばれていた。所が二人の性格は真逆!
自由奔放に恋をする澄音に対し、韻子は奥手で姉には驚かされてばかり。
ある日、母の勧めで韻子は音楽界で有名な上尾浩三郎に師事する。
それは不幸の始まりだった。上尾の愛人だと言われ、学校では友人に避けられる。
そんな時に不思議な青年が現れ――。

殺人は起こるものの、メインは水城姉妹それぞれの変化や変遷が物語のメイン。
韻子のある意味では成長物語ともいえます。

主人公は韻子ですが、印象に残ったのは姉の澄音ですねえ。
時に本音を語り、最後にあっと驚かせる行動に出ます。

赤川作品では強い女性が主人公の場合が多いですが、
本作は強いの意味が少し異なる、また違う赤川さんの面が
見える作品ではないでしょうか。

こうした復刊は今後も続けてもらいたいですね。


昼と夜の殺意: 〈新装版〉 (徳間文庫)

昼と夜の殺意: 〈新装版〉 (徳間文庫)




昼と夜の殺意 (徳間文庫)

昼と夜の殺意 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/05/07
  • メディア: Kindle版



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三毛猫ホームズの闇将軍 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

平凡な会社員・沖野のぞみが、アパートの外で拾ったゴミ袋を持ち帰ると
中には一億円が!一年後、その大金で起業し成功を収めた彼女。
だが、謎の人物からの脅迫電話が引き金となり、
都知事候補の殺害などの異変が周囲で続発。
晴美の友人の死をきっかけにのぞみと知り合った片山兄妹とホームズは、
一連の事件の鍵を握る“闇将軍”の陰謀を暴けるか!?国民的大人気シリーズ!

場面が目まぐるしく変わりますが、そこは赤川さんで
全く問題なくついて行けます。以下、ややネタバレ。


次々とキャラクターが登場し、さらには最初の事件から
1年もの月日が流れてから、再び事件は動き出します。

彼の頭の中で語りかけてくるモノは何なのか?
一連の犯人は、沖野のぞみにイチかバチかの
賭けをしているわけで、うまく行かなかったら、また別の手段を
考えたのでしょうか。

有りそうな話ですが、それぞれの犯行を行おうとして自殺した
人物たちから、不審なモノが出てこないのだろうか。
そこは新種の薬?ということなのかな。

最後、沖野のぞみが罪に問われるかどうかを話す時、
片山が課長に聞いてみて・・・という下りはシリーズ象徴のシーン。
かなり凄惨な事件でしたが、最後にちょっぴりユーモアを
交える所もこの三毛猫ホームズシリーズですね。

最初の事件でホームズが出動していれば、ここまでには
ならなかったのかなあ、とも思います。

それと石津刑事が薬入りクッキーを食べなくて本当によかった・・・

ホームズと片山兄妹・石津トリオの活躍はまだまだ続く。





三毛猫ホームズの闇将軍 (光文社文庫)

三毛猫ホームズの闇将軍 (光文社文庫)




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死体置場で夕食を [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

紺野洋一と芳子は車で新婚旅行へ。猛吹雪に遭遇した二人は、
偶然あったロッジへ逃げ込んだ。オーナーは優しく迎え入れてくれ、六名の宿泊者たちとも話が弾む。
お互いの連絡先を交換し、記念撮影までして夜を楽しんだ。
ところが翌朝、紺野夫妻が目覚めると、誰もいない。
それは奇妙な事件の幕開けだった!
宿泊者たちの隠された素顔が見えてくる、ジェットコースターミステリ小説
傑作初期長篇!作家生活40周年記念特別インタビュー収録。

主人公の芳子には申し訳ないですが、
このあまりに不可解な状況はミステリとして、とてもおもしろい。
「そして誰もいなくなった」が一人ずつ居なくなるのに対し、
本作では、翌朝に誰も、そして夫までも「消失」してしまうのです。

芳子の相棒には、長野県警の刑事で、なぜか突然辞めた
どうやらどこぞの御曹司らしい瀬川。
浮世離れしているけれど、なんだか頼りになる男です。

あのロッジで起きていたことは何なのか?
ロッジで会った男女とうり二つの人物も登場し、ますます事件は混沌と
していきます。
芳子の夫は無事なのか、事件の黒幕は?などなど、
とにかく謎めいていて、説明文にある「ジェットコースターミステリ」は
偽りなし。というかおもしろくてどんどん先を読んでしまうのです。

赤川先生の作品は相当読んでいるのですが、こりゃあ、まだまだ
名作・傑作を読み逃していそうです。


死体置場で夕食を: 〈新装版〉 (徳間文庫)

死体置場で夕食を: 〈新装版〉 (徳間文庫)




死体置場で夕食を (徳間文庫)

死体置場で夕食を (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/03/04
  • メディア: Kindle版



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青春共和国 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

親友の正美に「青春共和国へ行こう」と誘われたが断った英子。
夏休みが明けてみると、正美が亡くなっていると知る!
しかも、若者たちの夢の島、あの共和国で崖から落ちたと…。
え?正美は高所恐怖症だったはず。正美と知り合いだという青年からもらった
奇妙な地図を手掛かりに、英子は彼氏の純夫と正美の事件をたどる。
謎だらけの青春共和国をめぐって、冒険が始まろうとしていた。

いやあ、こんな本があったとは。
書かれたのは1981年、解説は辻真先御大。
表題作と「鑑の中の悪魔」の2編が収録されています。

表題作は若者たちの夢の島。
しかしそこにはある驚愕の謎が隠されていた!
で、意外にもこの謎が明らかになるのはかなり早く、
途中からは、主人公英子とそのボーイフレンド成瀬純夫の
命をかけた冒険の物語となります。
そしてとにかく孤独な戦いです。
これまでの赤川さんの小説でも、女子高生や女子大生の
活躍はたくさん書かれてきましたが、
ここまで孤独な戦いを強いられているのは
初めて読んだかも。

もう1作の「鑑の中~」も女子高生が主人公で、
この辺りはもう赤川ワールド全開ですね。
話はこちらはややホラー

共和国とか、若者の国とか、そういったものに常に憧れを
もつのは、いつの時代も変わらないと思います。
本作主人公の英子はどんなに逆境でもそれをはねのける
力をもっていますが、
現実の世界でも、そうした力を持っていきたいものです。


青春共和国: 〈新装版〉 (徳間文庫)

青春共和国: 〈新装版〉 (徳間文庫)




青春共和国 (徳間文庫)

青春共和国 (徳間文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2016/01/15
  • メディア: Kindle版



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恋愛届を忘れずに [赤川次郎]

久しぶりの赤川先生作品。
4編収録のブラックユーモアミステリー

「私への招待状」は突然送られてきた自分と会社の
同僚の結婚式への招待状という、奇妙な謎から物語が始まります。
花嫁シリーズでもありそうな話ですが、
本作は誰一人幸せになることができず終幕を迎えてしまいます。

見かけによらず度胸があり、悪びれることもなく、
自分のしたいように淡々と物事を進める主人公の太田利江。
最後は自身の疑心暗鬼に囚われてしまいました。

表題作「恋愛届を忘れずに」が唯一のハッピーエンドでしょうか。
どこか抜けている吉原和司とどんどん突き進むお嬢様の多田礼子の
コンビは、赤川作品の常連と言ってよい主人公像です。
起こる事件自体はあっさりわかると思いますが、
それ以上にこのコンビの活躍がさらに読みたかった。

「町が眠る日」はノンストップでいくつもの事件が起こる
ある団地の物語。
いくつも大変な事が起こっているのですが、終幕が実におもしろい。

「私からの不等記号」はもの悲しい作品。
しかし決して救いがない終わり方ではない所が赤川さんらしさでしょうか。

しかしこの作品も描かれたのは30年も前とはなあ・・・
ただただ驚くばかり。


恋愛届を忘れずに (実業之日本社文庫)

恋愛届を忘れずに (実業之日本社文庫)




恋愛届を忘れずに 角川文庫

恋愛届を忘れずに 角川文庫

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2000/12/08
  • メディア: Kindle版



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崖っぷちの花嫁 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

親友の神田聡子と遊園地を訪れた女子大生・塚川亜由美。平和な休日も束の間、
ジェットコースターのレールの上に謎の女性、木村みずえが現れて園内は大パニックに!
みずえを助けたお礼として彼女の勤める宝石会社の社長から贅沢にもてなされた亜由美だが、
この組織にはお金を巡る深い闇がありそうで―。表題作ほか「花嫁は今日も舞う」を収録

花嫁シリーズは最近はかなり社会派というか、そうした雰囲気の話が多かったのですが、
本作はそうした雰囲気ではなく、それ以前のシリーズ作品に近い印象。

表題作は相変わらずすごい始まり方です(笑
人助けで昇る亜由美もさすが。
この話は事件の全体が最後までわからない。
一番情けないのは、自殺しようとした木村みずえの幼なじみ芝雄一。
ニュース聞いて田舎から駆けつける行動力があるのになあ・・・

もう一編の「花嫁は今日も舞う」は過去の事件が
現在へと繋がるお話。
こちらは大団円の、赤川さんらしい物語。

それにしても、そろそろ谷山先生に登場してもらいたい。


崖っぷちの花嫁 (実業之日本社文庫)

崖っぷちの花嫁 (実業之日本社文庫)




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三毛猫ホームズの夢紀行 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

家にこもり、パソコン上で仮想少女との会話に没頭する青年・小出弘一。
ある日、共に暮らす母親・雪子が何者かに殺された。捜査に当たる片山刑事は、
生前の彼女が所有していた大金や、主婦とは思えぬ不穏な動向を知り、身辺を探り始める。
弘一の元恋人・天宮亜由を巻き込みながら、片山とホームズが近付く闇の奥には何が?
息もつかせぬ展開の大人気シリーズ第四十八弾。

引きこもりという現代的な課題を扱いつつも、
片山刑事らホームズファミリーに変わりはありません。

今回の事件では、引きこもりの青年が立ち直っていく過程とその葛藤
が描かれますが、この葛藤部分はかなり重い。
一方で相変わらず強い女性ばかりが登場。
チームリーダーの尾田がかなりいいキャラで、
彼らの活躍がなければ、片山刑事とホームズは危なかったところです。
ホームズは猫にしながら、なんと「〇〇〇」を使いこなして、
晴美へ兄の危機を伝えます。もはや猫業、いやいやすごいの一言。

ラストがかなりおもしろいシーンで終わり、相も変わらず、片山刑事の
お見合いはうまくいきそうで、いかないものですねえ。


三毛猫ホームズの夢紀行 (光文社文庫)

三毛猫ホームズの夢紀行 (光文社文庫)




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死者におくる入院案内 [赤川次郎]

新年最初は赤川作品。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

霧深い夜に腹を裂かれた女(外科)、人気作家の元に現れた身に覚えのない「我が子」とその母(産婦人科)、
余命三ヶ月の少女と強盗犯の絆(放射線科)、「今日殺された」という謎の客(法医学教室)―。
迷える人々の病状は実にさまざま。悪意、殺意、欲望の病に罹った「患者」たちに「名医」赤川次郎がおくる、
7つの診療科への入院案内。

人間の感情を病原体と見立てた短編集です。
まず、この発想がすごいと思う。

<外科>「霧の夜の忘れ物」と<法医学教室>「明日殺される男」の
最初と最後の短編はどちらもミステリ色が強くでています。

<放射線科>「残された日々」では赤川作品お馴染みの主人公。
犯罪を犯した男と余命を告げられた少女が出会い始まる物語。
最後はハッピーエンドですが、男のとったある行動が良かった。

今年もどうぞよろしく御願いいたします。


死者におくる入院案内 (実業之日本社文庫)

死者におくる入院案内 (実業之日本社文庫)




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記念写真 [赤川次郎]

久しぶりの赤川ミステリ短編集。
なんだか久しぶりに読みたくなって、購入しました。

表題作が一番清々しさを感じさせる作品です。
自暴自棄になっていた主人公が出会った家族。
幸せそうな家族に見えたが・・・

他はホラー系が多いですね。
「影の行方」「留守番電話」「猫の手」「十代最後の日」「見果てぬ夢」

その中でも「留守番電話」と「猫の手」は比較的ユーモアさと
救いがあるのですが、
「影の行方」と「見果てぬ夢」は救いがなさすぎる。
こういう話もうまいよなあ・・・

さて今年、あとどれくらい読めるかなあ。


記念写真 (角川文庫)

記念写真 (角川文庫)




記念写真 (角川文庫)

記念写真 (角川文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/10/25
  • メディア: 文庫



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百鬼夜行殺人事件 [赤川次郎]

待望の大貫警部シリーズ文庫最新作。
なんと5編の短編を収録。

表題作の「百鬼夜行」とはどんな意味なのかは
最後に大貫が明かしてくれます。
これが実に名言で、大貫警部の成長がわかります(笑

「悪夢回廊殺人事件」はちょっと驚きの結末。
白骨死体は行方不明の少女だと思ったなあ・・・

期間限定殺人事件」は久しぶりに鬼畜な、初期の大貫が登場。
「顔が気にくわないから逮捕する」という名言(?)も登場し、
彼の逮捕のせいで人生が狂わされてしまった吉谷家族はかわいそうだ・・・

最終話「年末年始殺人事件」では、
大貫がなんと
「警察に休みなどはない。人間の営みがある限り、犯罪は起こるのだ」
というまさに名言を発します。

ただ今作は全体的に落ち着いた大貫警部だったかなという印象。
初期の大暴れもぜひ見たい。
箱崎警視は泣いてばかりでしたね(笑


百鬼夜行殺人事件 (講談社文庫)

百鬼夜行殺人事件 (講談社文庫)




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売り出された花嫁 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

「月いくらなら承知する?」怪しい契約の裏に潜む闇。「愛人契約」の現場を目撃した水畑貴士。
女に契約を持ちかけていたのは、かつての家庭教師・落合だった。
突如放たれた銃弾から、咄嗟に恩師をかばった水畑は―。
一方、落合の紹介で老人と契約を結んだ双葉あゆみは奇妙な「愛人生活」に困惑。
老人の企みとは?女子大生・亜由美は友人の水畑、同じ名のあゆみを救うために大奮闘!
表題作ほか「泣きぬれた花嫁」を収録。

表題作の「売り出された花嫁」は、愛人契約やら、関係ない水畑が撃たれたりとか・・・
とにかく嫌な始まり方ですが、物語は大団円を迎えます。

むしろ「泣きぬれた花嫁」の方が、赤川さんがこれまでも描いてきた権力に対する
描写が色濃く出ていて、そして現実にこうした事があり得る事態なのではないか、
そう感じさせるお話になっています。

解説で書かれている「ある日突然、罪人にされてしまうことがあるかもしれない」
という一文も、冤罪という言葉が一般的になってきた現在を考えれば、
決して大げさではないのでしょう。


売り出された花嫁 (実業之日本社文庫)

売り出された花嫁 (実業之日本社文庫)




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授賞式に間に合えば 新装版 [赤川次郎]

ひさしぶりの赤川ミステリ長編
まずはAmazonさんの紹介ページから。

作家生活三十五年にして文学賞を受賞した竜ケ崎肇は喜んでいた。
ところが、授賞式直前、盗作を仄めかす女性に呼び出されホテルの一室に赴くと、
なんと彼女は死の間際!慌ててその場を去る肇だが、目の前で愛車が爆発!
やむをえず、新人編集者・あかりの危うい運転で会場に向かうハメに。
同乗者は銃を持った指名手配中の殺人犯!授賞式には無事間に合うのか!?

これを読む前に『売り出された花嫁』を読了していたのですが、感想はまた後日。
本書は長編という事で、最近赤川作品の長編はなるべく購入を控えていたのですが、
(つまらないから、とかではなく、キャパの問題です)
久しぶりに購入しました。

赤川先生の作品はユーモア・ミステリと評されますが、
その作品群はとてもその一言で語りつくせない、様々なジャンルがあります。
悲しいラストで終わるものや、現実社会でも十分に起こりうるもの、などなど。
本作はそうした中で、まさにユーモア・ミステリと言って過言でない作品です。

赤川作品常連の強い女性として、新人編集者のあかりが登場しますが、
とにかく彼女はすごい!ある法律違反をずっと起こしていますが、行動力は抜群。
いきなりキスしたりと、もう何が何だかです(笑
主人公の竜ヶ崎も彼女に影響されてなのか、というより元々の彼の性格なのか、
そんなあかりに負けない活躍ぶり。

それと本作は一応タイムリミットサスペンスになりますよね。
物語は相変わらず怒涛の展開で、赤川作品ならでは。
一気に読み進めてしまいます。
最後にうまくすべてを大団円にするのもさすがです。

この経験を竜ヶ崎先生はぜひ本にしてください!(笑



授賞式に間に合えば 新装版 (光文社文庫)

授賞式に間に合えば 新装版 (光文社文庫)




授賞式に間に合えば (光文社文庫)

授賞式に間に合えば (光文社文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2002/04/20
  • メディア: Kindle版



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仮面舞踏会 [赤川次郎]

1995年に発売された新装版が先日刊行。
抜群の安定感を誇る赤川作品です。

「もう一人の私」が事件を巻き起こすミステリー5編が収録。

第1話消えたアイドル、第2話見知らぬ恋人、第3話影の反乱
の3編は自分が別人になりきって、あるいは整形をせざるを得なくなり、
あるいは超有名人に似ていて・・・などなど、
これまでの自分とは全く別の生活を送る事になる3人の物語。

3話の中では影の反乱が一番おもしろかったですね。
最後にスッキリしたになります。

そして残りの2話である第4話忘れられた姉妹、第5話私だけの境界線。
この2つはこれまでの3つと全く趣が異なります。
特に忘れられた姉妹は強烈な印象。
主人公の克子とうり二つ、いや双子と言っても良い程似ている
人物が、自らの周辺に現れ、徐々に克子の生活を脅かしていく物語。

「あなたは生まれたとき双子だったわ。」
しかし双子の妹・紀子は生まれて数日で死亡し、
お葬式も出したわ。ー克子、あなたに妹はいないのよ。」
母親がウソをついているのか、それとも実際には紀子が生きていたのか?

最後の描写で「克子」が入れ替わった事がほのめかされていますが、
果たして真実は・・・・。
それにしても、突然襲いかかる激変なんですよね、この話。
主人公やその家族が(描かれている話の限りでは)恨まれているとは
思えないし(浮気や不倫はありますが)、もう一人の「克子」の正体・存在が
不気味です。

最終話私だけの境界線は突然夫を失った女性の物語。
趣は第1話から第3話とは異なりますが、心情的には理解できるのが
第4話との違いでしょうか。

もう入手困難な赤川作品はぜひ新装版を望みます。


仮面舞踏会 新装版 (光文社文庫)

仮面舞踏会 新装版 (光文社文庫)




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三毛猫ホームズは階段を上る [赤川次郎]

久しぶりの三毛猫ホームズ
本書で「階段を上る」のは直井みすず。
その成長をいつものメンバーは見守る一方、
その成長の裏には片山らが追う連続殺人事件が・・・

場面展開がとてもめまぐるしい。
それでいてすっと頭に入ってくる所がさすが赤川ワールド。
「必ず朝は来るんですね、どんなに夜が長くても」
みすずのこの言葉にはまさに彼女が成長してきた事を
物語っています。

いつものメンバーは相変わらずの活躍ですので、お忘れなく。


三毛猫ホームズは階段を上る (光文社文庫)

三毛猫ホームズは階段を上る (光文社文庫)




三毛猫ホームズは階段を上る(カッパ・ノベルス版)

三毛猫ホームズは階段を上る(カッパ・ノベルス版)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/02/25
  • メディア: Kindle版



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世界は破滅を待っている [赤川次郎]

ある一般市民が突然事件に巻き込まれる。
赤川次郎作品の定番とも言えるシチュエーションです。
本書もその「定番」の一作。

「善意の報酬」は最後の最後にほっとする作品。
全6篇の中では「コピールーム立入禁止」が後味が悪いですね・・・
もう少し早ければ止められたのに・・・

「燃えつきた罪」は収録作の中でも赤川先生らしい作品。
最後は罪も燃え尽きるという、そして主人公に幸せが訪れる訳です(笑

解説で村上貴史さんが「賞味期限は無期限です」と銘打って
書かれていますが、まさにその通り。
だれでも、どの時代でも楽しめます。


世界は破滅を待っている (徳間文庫)

世界は破滅を待っている (徳間文庫)




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一日だけの殺し屋 [赤川次郎]

かつて角川文庫から発売された短編集を
徳間が復刊した一冊。
どの世代、どの時代が読んでも、楽しめる、それが赤川次郎先生の
作品だと思います。

「闇の足音」はとても切なく悲しい一編。
最後に刑事が見せた優しさ(哀れみ)が少しは救いです。

探偵物語」は勝ち気な女性とダメ男という、赤川先生王道
パターンの一作。

「脱出順位」、主人公の過去と現実が交差する作品。
最後がとても清々しく終わります。社長が良い。

「特別休日」はもう、普通に実社会、そして現在でもありそうなお話。
休み明けに机がなかった・・・という話もありますから・・・

表題作はそっくりすぎて間違えられた男の物語。
赤川先生の作品には殺し屋が多く出てきますが、
どこか憎めず、そして完全悪でないんですよね。
この作品も実際に人が死んでしまうのですが、最後は
大団円になっています。

最初に刊行されたのが1981年。そんな古さを感じさせない、
もうこれは赤川次郎作品最大の持ち味なのかもしれません。


一日だけの殺し屋 (徳間文庫)

一日だけの殺し屋 (徳間文庫)




一日だけの殺し屋 (角川文庫)

一日だけの殺し屋 (角川文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 文庫



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許されざる花嫁 [赤川次郎]

実業之日本社文庫の創刊により、
花嫁シリーズの文庫刊行が定期的になりました。

本書に2編収録されていますが、どちらも芸能関係。
「許されざる花嫁」はかなり話は重い側面はあるのですが、
最後は大団円。

亜由美の底抜けの明るさとお人好し、そしてドン・ファン。
殿永部長刑事と愛すべきキャラクターばかりです。

しかし最近亜由美の恋人谷山准教授が出ないのが不満だなあ。


許されざる花嫁 (実業之日本社文庫)

許されざる花嫁 (実業之日本社文庫)




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充ち足りた悪漢たち [赤川次郎]

1984年5月に刊行された文庫の新装版。

改めてというか、同じ事を前も言いましたが、
赤川作品は時代を感じさせない、いつ読んでもすんなり
物語に入る事ができます。

そして相変わらずの慧眼としか言いようがない。
本書で描かれている「子ども」たちは、さらに智恵をつけて
現在にも多くいるでしょう。
無邪気を超えた、まさに大人顔負けの子どもたち。
どの作品も最後が負の余韻を残しますが、
第六話「塾へ行く道」はラストもハッピーエンド

それにしても、赤川作品は外れがありませんね。


充ち足りた悪漢たち〈新装版〉 (文春文庫)

充ち足りた悪漢たち〈新装版〉 (文春文庫)




充ち足りた悪漢たち (文春文庫 (262‐6))

充ち足りた悪漢たち (文春文庫 (262‐6))

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1984/05
  • メディア: 文庫



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三毛猫ホームズの用心棒 [赤川次郎]

変わっていく事、変わらずにいること、
という歌詞が思わず浮かんできてしまいましたが(苦笑
赤川次郎さんの世界はまさに変わらない。

本書所収の「水泳教室」から「用心棒」までは
月日にしてなんと30年近くの隔たりがあります。
しかしそんな事を少しも感じさせないのが赤川さんの世界なのでしょう。

片山刑事も晴美も石津も、そしてホームズ
彼らはずっと変わらずに、相変わらずな活躍を魅せてくれます。

本書所収では「いたずら書き」がオススメ
短編という形式にはまっている感じがしました。
なぜスーツケースの中で死んでいたのか?
この謎をホームズが解き明かします。

本家ホームズに負けない活躍の三毛猫ホームズ。
これからも変わらない活躍を読んでいきたいです。


三毛猫ホームズの用心棒 (光文社文庫)

三毛猫ホームズの用心棒 (光文社文庫)




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秘密のひととき [赤川次郎]

去年の積み残し。
一見普通の人々が隠し持つ「もうひとつの顔」
をテーマにした短編集。

「名優キャット」は、最後はすっきり終わっていますが、
内容はかなりエグい。実際ありそうな話ですね・・・

「路地裏の天才」は最後にあっと言わせる展開。
これぞまさに「もうひとつの顔」を持つといった感じです。

生きる歓び」が普通の日常生活が壊れていく話ならば、
気まぐれな犯罪者」はその逆ですね。
置かれた状況が「犯罪者」の方が辛い状況なんですが、
登場人物がみんな良い人ばかりで、
最後は良い終わり方をしています。

今年ももう5日ですねえ。
早いもんです。


秘密のひととき (集英社文庫)

秘密のひととき (集英社文庫)




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