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怪しい店 [有栖川有栖]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、
敬意を持ってこう呼ぶ。「臨床犯罪学者」と。骨董品店“骨董 あわしま”で、
店主の左衛門が殺された。生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは…(「古物の魔」)。
ほか、美しい海に臨む理髪店のそばで火村が見かけた、列車に向けハンカチを振る美女など、
美しくも恐ろしい「お店」を巡る謎を、火村と有栖の名コンビが解き明かす。
火村英生シリーズ、珠玉の作品集が登場。

「古物の魔」での推理の場面
 「私の辻褄合わせは決定的な証拠にまっすぐつながっている。凶器を調べられたら
 終了するからです。」
その前半部の「ロジカルな推理で大団円となるドラマを期待していましたか?」も強烈な一撃。

「ショーウィンドウを砕く」
火村もの短編集には必ず一編は「刑事コロンボ」モノ(倒叙形式)が収められていますが、
本作ではこれが該当。

火村とアリスが夕狩を罠にはめた箇所はすぐにわかります。
本編も最後のシーン。
「―愉良が鍵を落としたと騒いだ日のうちに、やってしまえばよかったのさ。結構が一日
 遅かったな。幻聴が耳の奥で響いた。火村英生の声で。」
おそらく火村が実際に言っていてもおかしくない。

表題作はアリスがかつて見たことのあるまさに「怪しい店」の話。
本作姉妹編?にもあたる「暗い宿」でもアリスが急病で助けられた「暗い宿」が
舞台の作品がありましたので、ともにアリス繋がりが表題作なわけです。

本作は火村の推理より、アリスと小町刑事が事件の反省会を行う喫茶店の
シーンが印象的。

ほんわか系が「潮騒理髪店」。これも短編集には必須の話
(殺人が起こらないということです。)

火村シリーズは抜群の安定感と安心感が相変わらずすごい。
そして最初に述べた、時折見せる火村の「狂気」的な部分も魅力の一つです。

ところで、シャングリラ十字団との対決って描かれるんでしょうかね。
ドラマ版ではそれがメインだったと耳にしたのですが・・・
まあでも<怪人vs名探偵>という構図は、火村シリーズには合わないな・・・



怪しい店 (角川文庫)

怪しい店 (角川文庫)




怪しい店<「火村英生」シリーズ> (角川文庫)

怪しい店<「火村英生」シリーズ> (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Kindle版



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幻坂 [有栖川有栖]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

雨の坂道で出会い、恋におちるも、自意識のために、
愛する女を死に追いやってしまった作家の苦悩が哀切な「愛染坂」。
坂に棲みついている猫たちの写真を撮るために訪れた女子高生が、
その夜から金縛りと奇妙な悪夢に悩まされる「口縄坂」。
大坂で頓死した松尾芭蕉の最期を怪談に昇華した「枯野」など9篇を収録。
大阪の町にある「天王寺七坂」を舞台に、その地の歴史とさまざまな人間模様を艶のある筆致で描く。

大阪にある「天王寺七坂」を舞台にした、作品集。
同じ角川では「赤い月、廃駅の上に」が怪奇短編集ですが、
今回はそれに「坂」というテーマを設けています。

怪談としては「口縄坂」がかなり不気味。
火村&作家アリスシリーズで、ネコの登場は多いものの、本編での
ネコは何が目的なのか、全く不明で、ラストも突然訪れます。

心霊探偵濱地健三郎が登場する「源聖寺坂」と「天神坂」。
前者はミステリとホラーの融合。後者は、なんと言えばいいのか、
探偵が犯人に自首を勧めるというか、濱地の「捜査」方法なのでしょうか。
出て来る<割烹 安居>が雰囲気抜群なんですよね。だが実は・・・

この濱地探偵、全く違うのは分かっているのですが、
都筑道夫氏の雪崩連太郎をちょっとイメージしてしまった。

東京にもたくさんの坂がありますけど、
こういうミステリは無いのだろうなあ。
一度、この七坂を訪れてみたくなりました。


幻坂 (角川文庫)

幻坂 (角川文庫)




幻坂 (角川文庫)

幻坂 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2016/01/25
  • メディア: Kindle版



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菩提樹荘の殺人 [有栖川有栖]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。
お笑い芸人志望の若者達の悲劇。大学生時代の火村英生の秀逸な推理、
そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件。「若さ」を持て余す者、
「若さ」を羨望する者達の恩讐に振り回されつつ
謎に立ち向かう火村とアリスを描く、美しい本格推理四篇!

「アポロンのナイフ」と「雛人形を笑え」の二編は、
事件の謎よりも、アリスと関係者との出会いが印象的です。

特に前者は、通り魔連続殺人犯、通称<アポロン>と
アリスが実は出会ったいたシーン。
実際事件そのものと<アポロン>とは直接関係はなかったものの、
アリスとの亀の話やラストのフラミンゴの所はとても印象に残りました。

全編にわたって記述があったかは忘れましたが、
火村がネクタイをゆるめる描写、
「ふだんルーズに締めているネクタイをさらに緩める」という描写も
同じく好きです。

探偵、青の時代」はラストの火村の行動を推理するアリスが良い。

「菩提樹荘の殺人」は、最後火村の「詰将棋」的な推理が炸裂。
池からカバンを引き上げる時間だけに注目していただけではなく、
容疑者の容姿にも当然目を向けないといけないのに、まさに盲点ですね。

臨床犯罪心理学者火村英生と作家アリスの活躍はまだまだ続く。
シャングリラ十字団との戦いも、いつか描かれると良いですねえ。


菩提樹荘の殺人 (文春文庫)

菩提樹荘の殺人 (文春文庫)




菩提樹荘の殺人 (文春文庫)

菩提樹荘の殺人 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/01/10
  • メディア: Kindle版



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論理爆弾 [有栖川有栖]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

すべての探偵行為を禁止する法律が成立した日本で、探偵を目指す17歳の空閑純は、
失踪した母親が消息を絶った九州の深影村を訪れる。
そこで母の手がかりを見つけた矢先に隣村でテロが起き、村に通じるトンネルが破壊される。
孤立した村で連続殺人事件が発生し、純は探偵として恐るべき狂気と対峙する!
「探偵ソラ」シリーズ第三作。

空閑純は失踪した母親の消息を求め、平家の落人伝説が残る、
九州の山中にある深影村を訪れます。
ところが、隣村で日ノ本共和国の陸軍特殊工作部隊、通称<火熊>によるテロ
が発生。村への出入り口が山崩れで塞がれ、深影村は「密室」となってしまいます。

登場人物や、純が村に着いた途端に奇妙な老婆に「ここから出ていけ!」と一喝される
シーン(しかも老婆は拝み屋!)、さらに落人伝説がある村・・・
まさに金田一耕助「八つ墓村」そのまんまです。というかこれはオマージュでしょう。
さらには「密室」状態となってしまい、なんとその村で殺人事件が発生するという、
探偵役が必然かのような条件が整ってしまいます。

事件の謎を解いてほしい、という依頼ではなく、
友淵家に盗聴器をしかけたのは誰か?そして、母親が村で会っていた
友淵隆一の死の真相を明らかにしてほしいという依頼を、探偵<ソラ>として
受けた純は、深影村での連続殺人も何かつながりがあるかもしれないと捜査に乗り出すが・・・

「闇の喇叭」で同級生だったガンジスや景以子との電脳での音楽を通じた交流に
ほっこりします。彼らもまた純を想っていると。

物語の最初に語られる、コンピュータウイルス<桜吹雪>が実は大きく事件の謎解明に
関与していたのが実にお見事。
そして、最大の面白さは、私的探偵行為が禁じられた世界で、
探偵の存在意義そのものを完全否定した点でしょうか(少なくとも私にはそう感じました。)

探偵「ソラ」が独り立ちするのははたしてやってくるのか?!



論理爆弾 (講談社文庫)

論理爆弾 (講談社文庫)




論理爆弾 (講談社文庫)

論理爆弾 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/09/15
  • メディア: Kindle版



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高原のフーダニット [有栖川有栖]

臨床犯罪心理学者の火村英生と作家アリス
活躍する有栖川さんの看板シリーズ。
文庫で久しぶりの登場ですね。

ただし、これまでのシリーズと違って
本作所収の短編はかなり「ひねり」が効いています。

「オノコロ島ラブソディ」はバカミスだと思う(笑
アリバイ崩しが焦点ですが、このトリックは思いつかないなあ。
確かに嘘は付いていない。

「ミステリ夢十夜」
「夢十夜」のミステリ版ですが、これもかなり奇抜。
味に関する何らかの障害を持つ面々が登場する一編が印象的。

表題作「高原のフーダニット」
あとがきで有栖川さん自身も述べられているように、
本書で唯一の<ストレートな本格ミステリ>。
まさに詰め将棋のような、火村の推理が冴えますが、
その結末はこれまでのシリーズとはひと味違います。
作家アリスがその心情を推理しますが、果たしてそれが正しいのかどうかは
不明なままです。

そろそろ今年読んだものをまた思い起こす作業に入ります(笑


高原のフーダニット (徳間文庫)

高原のフーダニット (徳間文庫)




高原のフーダニット 徳間文庫

高原のフーダニット 徳間文庫

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2014/11/15
  • メディア: Kindle版



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真夜中の探偵 [有栖川有栖]

有栖川有栖さんの新シリーズ第2弾。
先頃第3弾も発売され、これからが楽しみなシリーズでもあります。
まずはAmazonさんの紹介ページから。

数年前に失踪した母親の行方がつかめぬまま、17歳の空閑純は大阪で独り暮らしを始める。
探偵行為の科で逮捕された父親との面会が許されない状況下、
思いがけない人物に声を掛けられたことをきっかけに、純は探偵への道を歩きだす。
木箱に入った元探偵の溺死体が発見され、純は「水の棺」の謎に挑戦する。

このシリーズはどうしても扱われる事件よりも、
空閑純の人生がどうなってしまうのかに注目してしまう・・・(苦笑

本作ではついに彼女の母親らしき人物が登場します。
そして母親はどうやら日ノ本共和国に居るらしい。
母親が追っていた事件は、中央警察や日ノ本共和国もやっきになって
探しているナニカがあるようです。
ブラキストン・コンフィデンシャル、この言葉は何を意味しているのか?

分断促進連盟なる者たちも登場しますが、彼らもまた次作に登場するのだろうか。

私には希望しかない、と最後に語る純ですが、
次はどんな事件に巻き込まれるのか。


真夜中の探偵 (講談社文庫)

真夜中の探偵 (講談社文庫)




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闇の喇叭 [有栖川有栖]

Amazonさんの紹介ページから。

私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本―。
女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に育てられたが、
母親はある事件を調査中、行方不明になる。
母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、
そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。
探偵の存在意識を問う新シリーズ開幕!

第二次世界大戦の結末が、微妙に変化した事により、
北海道が日本とは別の国となり、それにともない、
Amazonさん解説にあるように、「私的探偵行為」も禁止されている、
という流れです。
他にも外来語などを過度に使うのは禁止とされていて、
全く違う日本に住む人たちの物語です。

有栖川有栖さん、第三のシリーズ探偵である空閑純は、
名探偵だった両親に育てられたものの、母親はある事件の調査中に
行方をくらましてしまいます。そして、父親とともに、少しでも母親の情報が
集まると信じて、母の故郷に移り住むことに。

本書は中盤にかけてまでは、上記述べた現実とは違う日本の状況や、
空閑やその友人有吉景以子、小嶋由之ら三人の日常生活や
ちょっとした日常の謎がメイン。
その間に、彼女たちが住む多岐野で殺人事件が起こり、
北からのスパイも疑われる事から、中央警察の人間がやってきたり・・・と
物語自体は進展していきます。

そして終盤に、ついに純と父親は多岐野での殺人事件の解明に乗り出します。
そこにはある罠があるとは全く知らないまま・・・
事件は見事解決しますが、その結果<調律師>である父親は逮捕される事に。

殺人事件の謎もかなり練り上がっていて、あっと驚くものなのですが、
空閑純の方にどうしても気を取られ、このあと彼女はどうなるんだろうか
という事ばかり気になってしまいました(苦笑

それは本月刊行の「真夜中の探偵」で多少は明らかになるのでしょうか?


闇の喇叭 (講談社文庫)

闇の喇叭 (講談社文庫)




闇の喇叭

闇の喇叭

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: Kindle版



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虹果て村の秘密 [有栖川有栖]

<かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド>
本書はこの叢書の一冊。
新本格の第一人者・有栖川先生による物語です。

将来は推理作家になりたい上月秀介と、
刑事になりたい二宮優希、本書はこの二人の物語です。

事件の真相は、思いも寄らぬ所にあって、これにはびっくりした。
殺人現場の密室、アリバイ、そしてミステリには定番の「絵図」
実にうまく繋がっていて、当然ですが大人も楽しめます。

ところで、優希の母親である二宮ミサトの言葉が良いですねえ。
有栖川先生自身がこれから作家を目指そうとしている
読者へ語っているかのようです。

登場人物でもう一人際だって良いのは島谷良明。
郷土史家ですが、宇宙人を信じていて妙な格好をしている陶芸家。
なぜ妙なふりをしているのかに個人的に気に入りました(苦笑

しかし文庫化まで10年か・・・長いなあ。
詳しく覚えてないですが、本叢書が創刊された時は
ハードカバーでの発売だったような。
ジュブナイルも対象とするのであれば、単行本販売より、
ノベルズ等、より手に入りやすい価格が良かったような気がします。
(勘違いでしたらごめんなさい。)


虹果て村の秘密 (講談社文庫)

虹果て村の秘密 (講談社文庫)




虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)

虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/08/07
  • メディア: 新書



虹果て村の秘密 (ミステリーランド)

虹果て村の秘密 (ミステリーランド)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/10/26
  • メディア: 単行本



虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)

虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/08/06
  • メディア: Kindle版



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長い廊下がある家 [有栖川有栖]

限界集落を調べていた火村ゼミの学生が
偶然「幽霊の出る家」に迷い込んでしまう。
そこで三人の男女と出会う。
そして殺人事件が・・・
犯罪が行われたのは「長い廊下」の先にある西側の家と
東側の家を繋げる廊下中央の扉、しかも鍵のかかった西側で。
容疑者には絶対のアリバイ、トリックに火村が挑む。

私個人の感想ですが、有栖川有栖さんは、
質量ともに抜群の安定感を誇る、新ミステリ界の第一人者と言っても
良いと思います。

本書も抜群の安定感。
表題作はある「発想の転換」によって真相を看破する火村の
推理が見事。
意外にも作家アリスのある発想がきっかけに(苦笑

そして本書では作家アリスと火村個人がそれぞれ活躍(?)する
作品が登場。
「天空の眼」ではアリスが火村抜きで推理を展開。
インターネットによりいかに世の中が便利になったのかを
意外なところで見せつけられる一編でもあります。
(アリスがネットで「あるモノ」を使うんですよね。)

そして「ロジカル・デスゲーム」。
かつて火村の命が危なかった作品といえば「201号室の災厄」以来
だと思いますが、本作はまさに「デスゲーム」
コップ3つの中に一人の致死量である青酸カリを入れ、
それを犯人と火村が飲み合う。
一度だけ変更がきく、という心理をゆさぶるルールもあり、
本当に火村絶体絶命の危機とも言うべき作品です。
しかし、火村・犯人双方を殺さない方法を瞬時に思いついた
火村にはさすがとしか言いようがありません。

有栖川ファンならずとも、本格ファンなら必読の一冊でしょう。
オススメです。


長い廊下がある家 (光文社文庫)

長い廊下がある家 (光文社文庫)




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赤い月、廃駅の上に [有栖川有栖]

有栖川さん初の怪談集、しかも鉄道怪談。

怪談といっても、お決まりなお話は一編もありません。
表題作が最もそれに近いですが、
よくわからない異形の者たちが登場するという点だけかも。

オススメは「密林の奥へ」
これが一番怖かった。未開の地ではないんでしょうが、
全く土地勘もない、地図でもわからないような土地、しかも病に。
帰れるかどうかもわからない、とてつもなく不安ですよね。

シグナルの宵」はグラスの指紋とか双子の兄とかで、
類似作品を読んだ記憶があるんですが、都筑さんだったか星さんだったか・・・う~ん。

「最果ての鉄橋」は笑った。
みんな知らないのだから、確かにあり得る展開だよなあ(笑


赤い月、廃駅の上に (角川文庫)

赤い月、廃駅の上に (角川文庫)




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妃は船を沈める [有栖川有栖]

臨床犯罪学者の火村英生と作家アリスのシリーズ。
本作は非常にめずらしく、あとがきがなくて、はしがきがあります。

タイトルにしてやられたという感じですね。
「猿の左手」については、あきらかに挑戦的な「妃」が
印象的です。
「解けるものなら、解いてみなさい」ともとれる態度。
これに挑戦する火村。
まさに犯人対探偵という感じでした。

ところで、「猿の手」についての火村の解釈(有栖川さんの解釈に近いらしい)
ですが、その解釈だと、なぜ急に「息子」が居なくなったのか、いまいちわからない。
両親の会話を聞いたからなのか?謎です。

後半の「残酷な揺り籠」は火村シリーズの真骨頂発揮。
窓がなぜ割られていたのか?この一点から火村は一気に
推理を構成します。
派手なトリック、アリバイ証明もない。
しかし読み応えは十分。

それにしても「妃」の変わり様はさすがに火村も驚いたのではないかなあ。

余談ですが、
第一部では火村助教授ですが、第二部では准教授に。
細かいことが気になるもので(笑


妃は船を沈める (光文社文庫)

妃は船を沈める (光文社文庫)




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火村英生に捧げる犯罪 [有栖川有栖]

臨床犯罪学者・火村英生&作家アリスが活躍する
短編集。

どの作品も犯人が火村に圧倒されるという印象です(笑
特に表題作「火村英生に捧げる犯罪」はそう。
本当に犯人側はひどい。
作品がひどいのではなく、とてもじゃないが、
捧げる犯罪などではない(苦笑

かつて火村に挑んだ者は多くいましたが、
ここまでマヌケなのはいなかったよなあ。

オススメは「鸚鵡返し」と「あるいは四風荘殺人事件」
前者はオウムを使ったトリックで、犯人がまんまと
そのオウムにしてやられるというまさに「鸚鵡返し」

後者は社会派推理小説の重鎮・里中泰成が遺した
全く作風の違う、つまりは本格ミステリの小説の結末を
推理するという、火村だけでなく、読者に対しての犯人当て小説。
作中作もあり、かなり楽しめました。

この作品集は10頁ほどの短編がいくつも収録
されているのが特色の1つですが、
そのどれもが見事な出来で、それもオススメです。

久しぶりの有栖川さん、堪能させて頂きました。


火村英生に捧げる犯罪 (文春文庫)

火村英生に捧げる犯罪 (文春文庫)




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ジュリエットの悲鳴 [有栖川有栖]

『壁抜け男の謎』で有栖川さんの
ノン・シリーズの面白さも知ってしまったため、
それより前に出たノン・シリーズ短編集を購入しました。

オーソドックスかもしれませんが、
好きな作品は「落とし穴」「裏切る眼」「危険な席」

「落とし穴」は完全犯罪の誤算、という
まさによくあるパターン(苦笑
そうそう計画通りに事は進みません。

「裏切る眼」はホラー要素も含みます。
殺人を犯す事、殺意を抱く事、それを
実行する事で、決して幸せが訪れる訳では
ないのですねえ。

今月にはまた有栖川さんの作品が文庫化
されるようです。楽しみだ。


ジュリエットの悲鳴 (角川文庫)

ジュリエットの悲鳴 (角川文庫)




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壁抜け男の謎 [有栖川有栖]

有栖川さんの最近10年のノン・シリーズを
集めた短編集。

僕は、短編集が好きなのですが、
あとがきを読むと、短編集はあまり人気がないのだとか。
長編だとどうしても先を先をでずっと読み続けてしまう
傾向があるので、その点短編は1編が終わったら寝る、
みたいなのができますから、良いのですけどね。

オススメは「下り「あさかぜ」」「ガラスの檻の殺人」「ミタテサツジン」
の3編。

「ガラスの檻~」は犯人当て小説でして、
消えた凶器の謎の解明。
見えていて、見えていないもの、ポーの「盗まれた手紙」
じゃないですが、まさにそんな感じです。

「ミタテサツジン」は金田一耕助オマージュですが、
内容は主人公にとっては悲しいお話。

「下り「あさかぜ」」は、いやこれはおもしろい。
まず登場人物ですよね。見事なるパロディ。
そして登場する時刻表、ここにトリックが?!
しかし犯人はこれで騙し通せると思ったのだろうか(苦笑

火村英生や江神二郎と違う、もう1つの有栖川ワールド
をぜひご堪能あれ。


壁抜け男の謎 (角川文庫)

壁抜け男の謎 (角川文庫)




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女王国の城 [有栖川有栖]

満を持して(苦笑
第8回本格ミステリ大賞、このミステリーがすごい!2008年版第3位、
2008年本格ミステリベストテン第1位など
多くのランキングで称賛された作品。
そして15年振りの江神二郎と英都大学推理研究会の帰還!

以下はAmazonさんの紹介ページから(クライムクラブのです。)
舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。
大学に顔を見せない部長を案じて、
推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。
室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。
様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、
そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。
“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、
思いがけず殺人事件に直面。
外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は、
決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。

誰もが待っていた江神シリーズ。
そして舞台は新興宗教の本拠地。
ワクワクしない訳がない!
なおネタバレも含みますのでご注意を。


密室トリック、そして凶器をいかにして持ち込んだのか?
これが最大の謎ですが、
江神はこれを現在の世界だけでとらえることなく、
過去の世界をも考えて、見事に論破します。
今はみんな大人だが、かつては子どもだったという、
江神の言葉と、15年前の不可思議な事件をも
一挙に解明する江神の推理はさすがとしか言いようがありません。

個人的には、さらにその先。
なぜ教団は警察を呼ぶことを拒み続けていたのか?
この謎を、人が警察を接触したがらない事情、という観点から
看破した、自分たちが置かれているこの<城>の異常事態をも
見抜いた事が素晴らしい。

江神の推理の最中、ギャラリーたちは遠慮することなく
次々疑問を江神にぶつけます。
これはなんか腹が立ちましたが(笑
動揺することなく、1つ1つを丁寧に説明した江神さんはさすが(笑

犯人を指摘し、その犯人に動機を語らせる時の
江神は、まさにかつて自分たち家族が<予言>
によって引き裂かれてしまったつらい過去を
重ね合わせていたのでしょうか。

そして最後に明かされる江神が神倉を訪れた本当の理由。
この出会いにより、彼への<予言>に変化が現れる
のでしょうか。

上下巻に分冊されていますが、そんな長さを感じさせない。
有栖川有栖さんの存在こそが、現在の新本格ないし本格ミステリは
安心できるとさえ思わせる作品。
未読の方は、ぜひ読んでみて下さい。

次作は短編集との事。とても楽しみです。

女王国の城 上 (創元推理文庫)

女王国の城 上 (創元推理文庫)




女王国の城 下 (創元推理文庫)

女王国の城 下 (創元推理文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/01/27
  • メディア: 文庫



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46番目の密室 [有栖川有栖]

クリスマス・イヴなんですよねえ。
毎年この日にはそれにちなんだミステリを紹介していた気がするのです(笑
とはいえ、それもそろそろ限界に近づきつつあるのですが・・・(苦笑

さて、本書は言わずと知れた作家アリスと臨床犯罪学者の火村英生のシリーズです。
が、本書がなぜクリスマスと関連しているのか、
それは本書内での事件が12月24日に起きている、まさにクリスマス・イヴの殺人だからです。

45の密室トリックを発表した推理小説大家・眞壁聖一。
彼は「日本のディクスン・カー」の称号を得るほど、まさに「密室の巨匠」だった。
そして今年のクリスマス・イヴ。例年のように彼のもとへ作家仲間や編集者たちが
集まり、クリスマスパーティーを開く。
そこで彼は「密室は後一回だけだ」と衝撃の発言をする。
そしてその日に、彼は殺害された・・・雪に閉ざされた山荘の中の密室で・・・
密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿で。
彼は自分が考えた46番目の密室トリックで殺されたのか?

舞台設定だけでもワクワクしてくる作品です。
作品そのものも充分楽しめますが、
眞壁の言葉を借りて、おそらくは有栖川さんの推理小説論も読むことが出来ます。
なんといっても作家アリス&火村英生の第1弾。
クリスマス・イヴの今日、手に取ってみてはいかがでしょうか。


46番目の密室 (講談社文庫)

46番目の密室 (講談社文庫)




新装版 46番目の密室 (講談社文庫)

新装版 46番目の密室 (講談社文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/12
  • メディア: 文庫



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ダリの繭 [有栖川有栖]

講談社文庫から出ている「国名」シリーズとは
別の火村・アリスコンビが楽しめる角川文庫シリーズ(シリーズ?

国名はどちらかといえば、
火村の非常に堅い、「詰め将棋」の推理が展開されるのに対し、
角川のシリーズでは、奇妙な謎が強調されているような
気がします。「海のある奈良~」や「暗い宿」などは、
タイトルにすでに謎が込められている、そんな感じです。

以下は本作の紹介文。
幻想を愛し、奇行で知られた
シュール、リアリズムの巨人―サルバドール・ダリ。
宝飾デザインも手掛けた、
この天才の心酔者で知られる
宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。
現代の繭とも言うべき
フロートカプセルの中で発見されたその死体は、
彼のトレードマークであったダリ髭がない。
そして他にも多くの不可解な点が…。
事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が
難解なダイイングメッセージに挑む。

なぜ髭がなくなっていたのか?「繭」の中で死んでいた意味とは?
不可思議な謎に挑む二人。
国名シリーズとはひと味違う、二人の活躍、ぜひ読んでみて下さい。

ところで、「繭」の中で死んでいたというのを読んで、
ポアロもの短編で、櫃の中で死んでいた作品があったなと
思い出しました(苦笑
調べてみるとおそらく「バグダッド大櫃の謎」だろうと。
これが後に「スペイン櫃の秘密」になったようですねえ。
改めて読んでみよう。


ダリの繭 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション)

ダリの繭 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1993/12
  • メディア: 文庫



黄色いアイリス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

黄色いアイリス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/06/14
  • メディア: 文庫



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乱鴉の島 [有栖川有栖]

火村英生シリーズ4年ぶりの長編
そして舞台は絶海の孤島・・・
期待せずにはいられない作品、ついに文庫化です。

犯罪社会学を専攻し、事件現場へもフィールドワークと称し、
警察の捜査を手伝い事件を解決する、
彼の名は火村英生。
英都大学社会学部の准教授である。

下宿先のばあちゃんから、少しは骨休めしなさいと
言われ、友人の推理作家有栖川有栖とともにやってきたのは
無数の鴉が飛ぶ島、烏島に間違って上陸してしまう。

そこで彼らを待ち受けていたのは
高名な老詩人と彼の別荘に集まる、老詩人を慕う人々。
しかしどことなく違和感を感じた火村とアリス
彼らはこの何もない島に、何のために集まっているのか?

そして起こる連続殺人。
電話線は切断され、外部との連絡もとれなくなった・・・
犯人は誰なのか、そしてその目的とは?
火村が烏島に潜む「魔」に挑む。


本作は良い意味で、我々の期待を裏切ります。
まずこの舞台設定から、
<孤立した館>ミステリを当然想像すると思いますが、
実はそうしたミステリでは全くないのです。

館に集う人々が抱える謎、あるいは闇と、
殺人事件、これの連関性は全くありません。
もちろん、そのきっかけは当然とある人物がその集いの
中にいたからこそ起きた、と言えるので、
完全にないとは言い切れませんが。

物語のクライマックスは火村のまさに、
堅実で、堅い、詰め将棋のような推理に大幅な
頁が割かれます。
ここは読み応え十分。
事件としては非常にありふれた事件、としながらも
この集いを含め、奇妙な事件と表現した火村。
この集いの真の目的も火村は見事な推理を魅せます。

個人的には電話線が切断された理由。
これが素晴らしいと感じました。
孤島モノなどでは嵐で電話線が切断されるとかが
その理由に本当によく挙がりますが、
今回、なぜ電話線が切断されたかはまさに合理的な理由
だったと思います。

あとがきにて有栖川さんが書かれてますが、
いつか、火村シリーズで、嵐の山荘モノを読める日が
来るのも期待したいです。


乱鴉の島 (新潮文庫)

乱鴉の島 (新潮文庫)




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海のある奈良に死す [有栖川有栖]

過日に放送されたドラマ「相棒」を観ていて、
この小説を思い出しました。

作家有栖川有栖の友人、赤星は
「行ってくる。『海のある奈良』へ」と言い残し、
その翌日死体で発見される。
アリスは彼の死の謎を、火村とともに追い、
「海のある奈良」を突き止めようと奔走するのだが・・・

旅情ミステリ、という範疇で括られたりしてたり、
あまり評価が高くなかったりと
人によって色々な評価があるかと思います。
僕個人は楽しめました。

いわゆる「国名」シリーズとはちょっと違った
二人の活躍、とでも言うのでしょうか。

さて冒頭の相棒の話ですが・・・
ネタバレになりますので、お気をつけを。


本作には「サブリミナル効果」がトリック
用いられているのです。

ただこれはあくまで過大なサブリミナルであって、
実際にはそこまでは難しいというのが
現在の見解(?)になるのでしょうが。
「相棒」でもその点は語られていました。

かつて「世にも奇妙な物語」にて東幹久さん主演の
「サブリミナル」という短編がありました。
あれも非常に大きな影響が出ると過信される
演出でした。
(が、あれはメディアを利用した世論誘導と取るとかなり
恐怖を感じますね。)


サブリミナルだけでなく、「海のある奈良」とはどこなのか?
タイトルで惹かれた方、ぜひご一読を。


海のある奈良に死す (角川文庫)

海のある奈良に死す (角川文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 文庫



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有栖川有栖の密室大図鑑 [有栖川有栖]

この文庫本はどこへいっても売って無くて、
新潮社でも絶版なんですかねえ・・・
しかしどうしても読みたかったので、古本で購入。

密室を扱い、且つそのトリックが見事だと有栖川さんが
思ったものをピックアップして紹介。
海外・国内でわかれ、ネタバレを可能な限りしていないので、
そのミステリを読んでいない方も安心して読めます。

やはり僕としては国内ミステリに目がいくわけで・・・
亜愛一郎が活躍する三部作中の一編「ホロボの神」
作家法月綸太郎の意外な密室「緑の扉は危険」

世界の名だたる名探偵が謎解きに挑む「名探偵が多すぎる」
西村京太郎の超傑作の4部作なのに、
なぜ最初の「名探偵なんか怖くない」しか復刊しないのか・・・
まったく腹立たしい。

密室というトリックはもはや古い、なんていう見方もありますが、
古くて新しい、そしていつの時代もミステリファンを惹き付ける、
そんな魅力が「密室」にはある気がします。


亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)

亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)




法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 文庫



名探偵が多すぎる (講談社文庫 に 1-5)

名探偵が多すぎる (講談社文庫 に 1-5)

  • 作者: 西村 京太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1980/05
  • メディア: 文庫



有栖川有栖の密室大図鑑

有栖川有栖の密室大図鑑

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 現代書林
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本



密室キングダム (光文社文庫)

密室キングダム (光文社文庫)

  • 作者: 柄刀 一
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/01/13
  • メディア: 文庫



本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1973/04
  • メディア: 文庫



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双頭の悪魔 [有栖川有栖]

江神&学生アリスシリーズ第3弾!
今回は江神不在の中おこるアリスたちの推理が見物。
以下ネタバレ。


本書は双方の犯人もその真犯人の目的を知り得ることができなかったわけですが、
江神先輩は八木沢殺しの見事な推理からその真犯人は自殺という形で事件の幕をおろします。

匂いによって居場所をつけたのは僕もわかったのですがねえ。
犯人はわからんかったなあ(笑

結局アリスとマリアは直接会話することも、会うことも描写されませんでした。
その場面は「女王国の城」までお預けなのでしょうかね。


双頭の悪魔 (創元推理文庫)

双頭の悪魔 (創元推理文庫)




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孤島パズル [有栖川有栖]

有栖川有栖さんのデビュー2作目。
江神二郎&学生アリスシリーズ第2弾です。
本作からヒロイン(?)有馬麻里亜、マリアが登場します。

個人的には学生アリスとマリアがボートに乗って、アリスが詩を読む、あのシーン
恋人同士みたいで、好きですねえ。

江神先輩は相変わらず。
地図の上についた自転車のタイヤ跡からあれだけの推理を展開させたのは見事の一言。

事件後マリアは休学届けを出してしまい、それを気にするアリス。
次作「双頭の悪魔」を早く読みたくなる終わり方でした。





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月光ゲーム-Yの悲劇88- [有栖川有栖]

有栖川有栖さんのデビュー長編
そして江神二郎&学生アリスシリーズ第1弾です。

今まで有栖川さんのは火村&作家アリスシリーズのみ読んでましたが、
江神シリーズも読んでみようと思い購入。

ダイイングメッセージについてはちょっとどうかと思いましたが、
マッチ箱とその本数に関するとこの江神部長の推理はお見事。
動機もいまいちはっきりしないところもありましたが、まあデビュー作ですしね。
現在は第2弾の「孤島パズル」を読んでます。

有栖川さんはどちらかといえば短編向きの作家さんなのかもしれませんねえ。
秀逸な短編が多い気がします(「ペルシャ猫の謎」という物議をかもしたものもありますが・笑)

とはいえ火村シリーズ久々の長編「乱鴉の島」や江神部長超がつくほど久々の
登場作品「女王国の城」など楽しみな作品もあります。
早く文庫化してほしいですねえ・・・


月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)




女王国の城 (創元クライム・クラブ)

女王国の城 (創元クライム・クラブ)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本



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モロッコ水晶の謎 [有栖川有栖]

火村英生・有栖川有栖の「国名」シリーズ第8弾。
いつも思いますが、このシリーズに派手さやトリッキーな演出はありません。
どこまでも堅実に、そして確実な、本格ミステリであり、火村の推理もまさに詰め将棋です。

が、本作は今までのシリーズとちょっと異なるかなあと感じました。
表題作「モロッコ水晶の謎」はこれまでのシリーズと比較しても異色中の異色では。
これはミステリなのか・・・?このトリックがある意味恐ろしい・・・

オススメは「推理合戦」有栖川さんはいつもやられてばかりでしたが、見事な逆襲を果たします。

「ABCキラー」は競作で書かれた一本。
あとがきにありますが、「ABCD殺人事件」としたかったようですが、
赤川次郎さんと同名のがあるので変更。
確かにこの作品はそう名付けるべきだと感じますが、赤川さんのもまたしかり(笑
この作品の結末は悲劇的です。

久々に読みましたが、今回はやはり異色。でも楽しめました。
はやくアノ長編が文庫にならないかなあ。



モロッコ水晶の謎 (講談社文庫 あ 58-14)

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫 あ 58-14)




乱鴉の島

乱鴉の島

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/06/21
  • メディア: 単行本



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朱色の研究 [有栖川有栖]

有栖川さんの作品で初めて読んだのがこれでした。
たいていの方は講談社文庫の「国名」シリーズから入ったり、
創元推理文庫の江神シリーズから、な気がしますが、
僕は異色でした(笑

タイトルはもうあれからとってるというのはバレバレですね。

この事件、火村のゼミの学生から事件の解決を頼まれるという
シリーズにおいてはちょっと珍しいパターン。
なにせ依頼者の貴島朱美はそのために火村ゼミに入ったというの
ですからすごい執念です。

相変わらず犯人と火村との最後の対決は見物です。
再び再読してみます(笑

朱色の研究

朱色の研究


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白い兎が逃げる [有栖川有栖]

有栖川有栖さんの火村英生シリーズ中短編集。
光文社文庫初登場ですね。

四編収録されてますが、鉄道ミステリが中心となってます。
解説は辻真先さん!必読です。

オススメは「不在の証明」
最初、アリバイトリック、時刻表トリックかな?と思ってましたが、
全く意表つかれましたね。

「白い兎が逃げる」は「週間アスキー」で連載されていた
んですよねえ・・・
僕は当時購入していたけど、う~ん、覚えてない(すいません)

「地下室の処刑」では「暗い宿」所収の「異形の客」に登場した
シャングリラ十字軍が登場。
有栖川さんも書いていますが、火村との直接対決が早く観てみたい
ですね。

「比類のない神々しいような瞬間」に出てきた
暗号は絶対わからないなあ(笑

火村シリーズは奇抜なトリックとかで驚かせるものではなく、
火村が堅実に詰めていく、詰め将棋のような印象を
感じます。それがまたこのシリーズの売りなのかなとも。

去年火村シリーズ久々の長編も出ましたし、
ますます楽しみなシリーズですね。

白い兎が逃げる

白い兎が逃げる


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山伏地蔵坊の放浪 [有栖川有栖]

有栖川さんの短編集。安楽椅子探偵ものでしょうか。
この前この続編が出た夢を見たので、書いてみました(笑)
なんというか、どの話も本当に(つまり作中内でも)あったのかどうか、
怪しいもので、その点がおもしろいです。
「法螺を吹く」とはよく言ったものですね。

どれも創作であるならばこの地蔵坊先生はすごい推理作家になりますね。

個人的に好きなのは「毒の晩餐会」
言われてみればそれしかないか・・・と盲点をつかれました。

続編を書くのはなかなか難しいのかもしれませんが、
また新たな場所に地蔵坊先生を登場させてもらいたいものです。


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スイス時計の謎 [有栖川有栖]

有栖川有栖さんの国名シリーズ第7弾。
全作「マレー鉄道の謎」が長編でしたが、今回は「ペルシャ猫の謎」
と同様短編集です。

お気に入りは「あるYの悲劇」
クイーン「Yの悲劇」も登場しますが、内容は全く違います。
被害者のダイイングメッセージはどうかなあと思いましたが、
犯人を指摘した時の火村はなかなか。
「スイス時計の謎」は非常に緻密に、火村が推理を詰めていくもの。
アリスの過去がちょっと書かれたりして、また最後の「これからも書いていける、
ありがとう」というのはちょい感動しました。

それにしても有栖川さんは火村シリーズはどんどんだしていきますが、
江神シリーズはどうしたんでしょうかねえ・・・
そちらを待ちこがれているファンの方もいるのでしょうし。
江神の次回作も期待したいものです。


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暗い宿 [有栖川有栖]

有栖川有栖さんの短編集。火村英生シリーズです。
このシリーズ、講談社文庫もよいものばかりですが、あえてこの作品を
選んでみました。
講談社のはいわゆる「国名シリーズ」で読まれている方も多いかと。
角川のものは「海のある・・」などはあまりいい評判は聞きませんが、
「朱色の研究」は秀作。

さてこの作品、おすすめは文字通り「暗い宿」
有栖川が泊まった古びた旅館で起きた奇妙な出来事、そこから
事件が始まります。
火村が意外にもピンチ(?)に陥る「201号室の災厄」もいいですね。

有栖川さんのは読み始めてそれほど月日はたってませんが、
どれもおもしろいです。
「山伏地蔵坊の放浪」はシリーズ化してほしいものです。


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