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サンタクロースのせいにしよう [若竹七海]

毎年クリスマスにはそれにちなんだミステリを紹介しています。
今年はこちら。

まずはAmazonさんの紹介ページから。

一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。
そんなおいしい話を見逃す手はない―。
というわけで、気はいいけれど変わり者のお嬢様・銀子さんの家に居候することになった私。
しかし、引っ越し早々、幽霊は出るわ、ゴミ捨て場の死体騒動に巻き込まれるわ…
なぜかトラブルが続発。郊外の平凡な住宅地を舞台に、
愛すべき、ちょっと奇妙な隣人たちが起こす事件を描くミステリ短編集。

岡村柊子と松江銀子のルームシェア生活の2年強の間を描く
「日常の謎」系作品集。

本作愁眉は「虚構通信」かなと思います。
銀子さんにとってもかなり悲しいことが起こりますし、
少なからず似たような人は存在するという。

各作品とも、いわゆるほのぼのした「日常の謎」かと言えば、
そこは若竹七海先生。ちょっとホラーやブラックな調味料も加えてます。

表題作「サンタクロースのせいにしよう」は
ゴミ置き場やゴミの中身を早朝から点検する鈴木さんが
起こす大騒動。
普段から迷惑を被っていた住民の誰かが仕組んだのか、それとも全員・・・?

本作主人公は柊子ですが、探偵役は複数名登場。
彼女の友人・彦坂夏見は上記サンタクロースで見事な推理を披露。
そして銀子の異母兄・曽我竜郎も「死をいうなかれ」でその役を担います。

最終話で柊子が竜郎を実は・・・というのを匂わせて物語は終幕。
個人的には玄関先の幽霊コロはどうなったのか、そこは気になりました。

それでは良いクリスマスを。




サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫)

サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 文庫



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暗い越流 [若竹七海]

Amazonさんの紹介ページから。

凶悪な死刑囚に届いたファンレター。差出人は何者かを調べ始めた「私」だが、
その女性は五年前に失踪していた!(表題作)
女探偵の葉村晶は、母親の遺骨を運んでほしいという奇妙な依頼を受ける。
悪い予感は当たり…。(「蝿男」)
先の読めない展開と思いがけない結末―短編ミステリの精華を味わえる全五編を収録。
表題作で第66回日本推理作家協会賞短編部門受賞。

葉村晶モノ2編に、ライターの南治彦が登場するシリーズ?2編を含む全5編。
いずれも趣向が異なり、極めてレベルの高い短編集。

まずは葉村シリーズ。
「蠅男」は不幸を呼ぶ女の真骨頂(苦笑)
依頼人本宮波留も相変わらずぶっ飛んだキャラだなあ・・・
ちなみに、この作品はまだ長谷川探偵調査所に所属する調査員。

「道楽者の金庫」
金庫を開けるための「鍵」であるこけしに秘められたあるトリックが見事。
意外な所で絡む葉村のミステリ専門書店のバイトもおもしろいです。

「幸せの家」
本作はやはり衝撃ともいえるラストでしょう。
このラストにより、この表題作の意味がよくわかります。

「狂酔」
一人の男の独白で物語は進みます。5編の中では最も哀れな主人公。
しかし、最後の彼の告白は相当な衝撃。

「暗い越流」
死刑囚に届いたファンレター。これを調べることになった主人公。
事件の結末はミステリを読み慣れた方ならある程度予想はできるかもしれません。
しかし、最後の主人公の思惑まではまず読み切れない。

まさに「名短編、ここにあり」の短編集。
必読です。


暗い越流 (光文社文庫)

暗い越流 (光文社文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/10/12
  • メディア: 文庫



暗い越流 (光文社文庫)

暗い越流 (光文社文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/10/20
  • メディア: Kindle版



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静かな炎天 [若竹七海]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。
依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く(「静かな炎天」)。
イブのイベントの目玉である初版サイン本を入手するため、
翻弄される晶の過酷な一日(「聖夜プラス1」)。
タフで不運な女探偵・葉村晶の魅力満載の短編集。

葉村晶、探偵業を再開。
「さよならの手口」にて無事に正規に探偵業を
することができるようになった葉村。
しかし、あくまでミステリ古書店でバイト、時々探偵という、
肩書きは変わらず。

表題作「静かな炎天」は本作愁眉。
次々と舞い込む調査の依頼。その裏にあるものとは?
ホームズの「赤毛組合」を彷彿とさせます。

「熱海ブライトン・ロック」は後味悪い作品ですが、
これはそれ以上に衝撃的な場面が描かれます。
よくぞ葉村はこれを乗り切った!

「副島さんは知っている」は懐かしい人物が登場。
それもうれしかったですが、この作品は葉村の
大がかりな「ウソ」が面白い。
かつそれが古書店バイトのミステリと見事に関わっていて、
見事な作品です。

「暗い越流」にも葉村晶シリーズは収録されているようで、
こちらの文庫化も待たれます。




静かな炎天 (文春文庫)

静かな炎天 (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: 文庫



静かな炎天 (文春文庫)

静かな炎天 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: Kindle版



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悪いうさぎ [若竹七海]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

女探偵・葉村晶(あきら)は、家出中の女子高校生ミチルを連れ戻す仕事を請け負う。
妨害にあい、おまけに刺されてひと月の安静をやむなく過ごした矢先、
今度はミチルの友人・美和を探すことに。やがて見えてくる高校生たちの危うい生態
──親への猛烈な不信、ピュアな感覚と刃物のような残酷さ──その秘めた心にゆっくり近づく晶。
打ち解けては反発するミチル、ナイスなゲイの大家・光浦たちとともに行方不明の同級生を追う。
好評の葉村晶シリーズ、待望の長篇!

相変わらず不運が続く調査員の葉村。
登場人物の東都総合リサーチの世良はだんとつのクズですね・・・
物語初っ端から大けがに巻き込まれる葉村は本当に不運だ。
しかし、この出来事で知り合った平ミチルからの頼みから、
さらに恐ろしい事態に巻き込まれていく事に・・・

この表題作が物中で初めて出て来るのは公園でのシーン。
捨てられたうさぎが公園の餌を貰っている所です。
檻に入れられたうさぎを足が悪い事から「悪いうさぎ」と言う管理事務所の男性。
このシーン、さらっと書いてありますが、最後まで読んで見ると、
物語の核心的なものが、実は凝縮されていると感じました。

捨てられたうさぎ。餌をもらってもぷいとむくれているうさぎ。
檻に入れられて、不自由なうさぎ・・・
ミチルや滝沢美和、水地佳奈も上記うさぎたちの境遇に
似ていた状況だったのではないでしょうか。

ラストまでどこか救いがない話が続きますが、
葉村のある種の勘違いだけは、これまでのシリーズと全く異なり、必読(笑
しかし、村木さん、それは勘違いするんじゃない?て行動ですよ。

気になるのは親友みのりがどうなったのか。
「さよならの手口」でも語られなかったような・・・次作では元気な姿を
見せてほしいですが。



悪いうさぎ (文春文庫)

悪いうさぎ (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 文庫



悪いうさぎ (文春文庫)

悪いうさぎ (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/07/10
  • メディア: Kindle版



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依頼人は死んだ [若竹七海]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

女探偵・葉村晶(あきら)は探偵事務所からの仕事で生計をたてながら、
時に家族がらみの無料捜査も押し付けられる、何でも屋だ。念願の本を出版し、
結婚直前だった順風満帆の婚約者はなぜ自殺したのか?受けてもいない健康診断の、
ガンを知らせる通知書が届いた意図は?瀟洒なプチ・ホテルに集う常連に隠された惨事とは?
彼女に持ち込まれる事件の真相は、少し切なく、ぞくっと怖い。構成の妙、
鮮やかなエンディングにうならされる、みごとな連作短篇集。

最初の冬の物語「濃紺の悪魔」からラストの三度目の冬の物語「都合のいい地獄」
まで実によくまとまっている連作短編集。

最初と最後は、葉村が本作で結果的に追う事になる、ある犯人が
登場するんですが、ラストはやや消化不良かなあ。というか彼との対決は
この後描かれるのか?

オススメは「たぶん、暑かったから」と「アヴェ・マリア」。
前者はなんとも表現のしようがない作品。
凶器であるネジ回しを中心に推理を組み立てる葉村ですが、
最後の最後で、どんでん返しが起こります。
この作品はすごい。

後者はこの後続く作品にも密接に関連し、
かつ個人的にはイヤミスなんではないかというモノです。
結局のところ、最後までこの作品内の殺人「動機」は描かれず、
このモヤモヤを葉村はずっと引きずっていくことになります。

いよいよ次は長編「悪いうさぎ」です。
こちらも楽しみ。



依頼人は死んだ (文春文庫)

依頼人は死んだ (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫



依頼人は死んだ (文春文庫)

依頼人は死んだ (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/06/10
  • メディア: Kindle版



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プレゼント [若竹七海]

Amazonさんの紹介ページから。

ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。
トラブルメイカーのフリーター・葉村晶と娘に借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補。
二人が巻き込まれたハードボイルドで悲しい八つの事件とは。
間抜けだが悪気のない隣人たちがひき起こす騒動はいつも危険すぎる。

「さよならの手口」で13年ぶりの復活を果たした葉村晶と、
「御子柴くんの甘味と捜査」で電話口での登場のみの小林警部補。
二人のデビュー作であり、かつその二人が邂逅するエピソードが
描かれる短編集になります。

「さよならの手口」ですっかり葉村晶が好きになってしまい、
これまでの作品を買い漁りました(笑

若竹さんは本当に作風が多彩な作家さんで、
コージーミステリはあまり私には合わなくて、それから疎遠だったのですが、
この葉村晶シリーズは良い。個人的にはイヤミスに近い印象を持ちました。

昨日「依頼人は死んだ」を読了したところで、改めて本書を見ると、
どうしても小林警部補がコメディリリーフ的立場に見えてしまう(苦笑
いや、大活躍というか、まさに名探偵なのに、大変申し訳ありません。

小林警部補モノでは、「殺人耕作」と表題作「プレゼント」がオススメ。
後者は犯人がマヌケな感じ。ノコノコよくまあ出てきたものだと。
前者はコロンボ型かと思いきや・・・(小林警部補ものは「冬物語」などコロンボ型があります。)

葉村晶モノは、もう最初からクライマックスみたいなもんです(笑
「海の底」ではノンフィクション・ライター。この事件のせいなのか、次では
職業が変わります。

「再生」では上記作品で登場した遠藤編集者が再び登場。
ここでライター家業とは完全おさらばと見て良いのでしょう。

最終話「トラブル・メイカー」
小林警部補と葉村晶共演作品ですが、本作が次作「依頼人は死んだ」での
葉村晶の探偵能力と非常に密接、彼女にとっての大きな事件(出来事)
であった事は次作を読むと分かります(苦笑

かなり話はぼかされていて、葉村の家族関係とかはほんの少ししか
説明がないため、実際にどのような関係なのかは推して知るべし、という事なんでしょうか。

小林警部補にも、再び主役を張ってほしいですね。


プレゼント (中公文庫)

プレゼント (中公文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 文庫



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さよならの手口 [若竹七海]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、
古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。
入院した病院で同室の元女優の芦原吹雪から、
二十年前に家出した娘の安否についての調査を依頼される。
かつて娘の行方を捜した探偵は失踪していた―。

今年読んだミステリの中でも相当上位に入る作品。
葉村晶シリーズは未読でしたが、このキャラは好きだ。
過去作も是非読んで見たいです。

失踪人といえば聞こえはいいですが、状況から
考えれば、おそらくは亡くなっている・・・だろうなという感じから、
また依頼人の姪からもそれとなく調査を・・・という話。

しかし葉村自身は調査を進めていく上で、自分がこの仕事を
好きであることを改めて認識させられていきます。

20年前に芦原志緒利を調査した探偵岩郷克仁の調査書は
ほぼ完璧であったにも拘わらず、彼は失踪してしまった。

さらにナニカの事件を追っているようなイヤミな当麻警部が
登場し、彼女にスパイをせよという。
探偵業法違反をちらつかせつつ。

失踪人探しから始まった葉村の「探偵」復帰最初の仕事は、
さらなる失踪人探しと裏カジノの一斉摘発に係る関係者スパイ。
そして20年の間に失踪人芦原志緒利の元から消えている関係者探し・・・・

最初遺品整理で死にそうな目にあった葉村でしたが、
その後も次々と死にそうな目にあっています(笑

葉村自身は名探偵というよりも、まさに「調査員」という感じ。
全てを見通す、というより、推理し調査し、推理に誤りがあればそれを
軌道修正し、さらに調査を進めていく、堅実に調査を進め、事実と推理とで
真実を暴いていきます。

ラストは実のところは、あまり鮮やかな解決には至っていません。
救いは岩郷さんが発見された事くらいでしょうか。

しかしミステリ書店店主の富山が最後に明かしたとある件は、
僕の中で彼を大きく見直すきっかけとなりました(笑

彼女の「探偵」業が「合法」で出来る事になったので、
今後の活躍も是非読んでみたいものです。


さよならの手口 (文春文庫)

さよならの手口 (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/11/07
  • メディア: 文庫



さよならの手口 (文春文庫)

さよならの手口 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/11/10
  • メディア: Kindle版



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御子柴くんの甘味と捜査 [若竹七海]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。
甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。
上田市の山中で不審死体が発見されると身元を探り(「哀愁のくるみ餅事件」)、
軽井沢の教会で逃亡犯を待ち受ける(「不審なプリン事件」)。
『プレゼント』に登場した御子柴くんが主役の、文庫オリジナル短篇集。

とにかく長野県警や各警察署の人たちからのお土産希望ばかりで、
御子柴くんは捜査できているのかと不思議に思ってしまいます。
今はネットでも購入できるのになあ(笑

長野県絡みの事件には必ず参加する御子柴くん。
本庁さんからも長野県名物を要求されたりで、大変な毎日。
しかしその付け届けが捜査をスムーズに行う事が出来たりと、
警視庁と長野県警の間を取り持つ御用取次みたいなものです。

事件は中盤や終盤に差し掛かると、御子柴くんの携帯にはかつての
上司である小林警部補から電話がかかってきます。
警部補からの指摘から、事件の真相が明らかになります。

ただし、本書最終話「謀略のあめせんべえ事件」はやや消化不良。
スカッと完全解決してほしかった。

物語のパターンは決まってますが、いろんな甘味が出てくるので、
それが実際に美味しく見えてくるし、なんだか食べたくなってきます。
実際に検索してみようかな・・・


御子柴くんの甘味と捜査 (中公文庫)

御子柴くんの甘味と捜査 (中公文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/06/21
  • メディア: 文庫



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五十円玉二十枚の謎 [若竹七海]

創元推理文庫から出ている競作。
千円札を五十円玉二十枚に両替してくれという奇妙な客。
一体、何のためにそんなことをするのか?!
その謎にミステリ作家が独自の視点で挑みます。

これはおもしろいです。
多くの作家さん(あるいはこれがデビュー作の方)で
これほどこの奇妙な謎の解き方が違うのか!と驚きました。

ちなみにぼくの好きな猫丸先輩もこの作品に初?登場。
見事なまでの回答を与えてくれます(笑

またこういうのを企画してほしいものです。

競作五十円玉二十枚の謎

競作五十円玉二十枚の謎

  • 作者: 若竹 七海, 依井 貴裕, 有栖川 有栖, 笠原 卓, 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 文庫


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古書店アゼリアの死体 [若竹七海]

若竹さんの作品はこれが三冊目。
最初読んだとき、この主人公?相澤真琴はどうも「心のなかの冷たい何か」の主人公、「若竹七海」と最初の不幸の出来事連続がかぶりました。
その後は全く違う歩みをしていくわけですが・・・

意外にも彼女の不幸のひとつ、火事で焼け出される、というのが
後々重要なポイントだったのは驚きでした。
あとは、前田しのぶ。最後で彼女のイメージが一変しました。

ただ、僕は名探偵肯定派で、シリーズキャラクターとしての「探偵役」が
登場するものが好きなんです。若竹さんのはおもしろいのですが、
今回のアゼリアも「探偵役」はどうも判然としなかったので、
その点は不満かなあと(ファンのかた、申し訳ありません)
これが光文社から出ているもので読んだ一冊目なので、
他のも読んでみたいと思います。

古書店アゼリアの死体

古書店アゼリアの死体

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 文庫


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心のなかの冷たい何か(若干ネタバレあり) [若竹七海]

若竹七海さんの長編、先頃創元推理文庫から刊行されました。
主人公は若竹七海、旅行先で知り合った一ノ瀬妙子と言う女性が
自分に電話をくれた後、突如自殺未遂をはかる。
そして七海の元に彼女の「手記」が届く。
彼女は自殺ではないのではないか、との思いから、「友人」の事件の
真相を探り出す・・・

長い間文庫化されず、ようやく待ちに待った刊行です。
私だけが理解できていないのか、どうしても一ノ瀬妙子の動機がいまいち
わかりません。最後に因縁の様な話(ガス)が出てきて、
それが大きいのか、なんて思ったりもしますが、そんなはずはないし・・・
しかし主人公の行動が結果的に悲劇を招いている面もあって
悲しい感じがしました。
「力也」というキャラクターが登場しますが、彼はなかなかいい味を出してます。


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