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満願 [米澤穂信]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。
鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。
史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。

更新がちょっと止まっていました。
ドラクエのせいです(笑

さて米澤穂信先生の作品は古典部シリーズを主に読んでいますが、
ノンシリーズは初かもしれません。

ミステリーなのですが、各話を覆うどこか薄暗い、もの悲しいのが特徴です。
「夜警」は個人的にかなり好きな作品です。殉職した川藤警部補の裏に
隠された謎とは・・・柳岡の推理が行き着いた先とは。

ホラーミステリともいえる「関守」
次々と事故が起き人が亡くなるという峠を取材に来た一人のライターと
ドライブインの老婆が主な登場人物で、老婆の一人語りのような形で
物語は進みます。本作もいったいどういう結末を見せるのか、
読んでいて楽しみだったのですが、その気持ちは裏切られませんでした。

「万灯」はあるビジネスマンが陥った悲劇(あるいは自業自得)
意外な所から足がついてしまうという作品です。

他作品もかなりおもしろく読め、ちょっとノンシリーズにも
手を出したくなりました。


満願 (新潮文庫)

満願 (新潮文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: 文庫



満願

満願

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/03/20
  • メディア: Kindle版



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ふたりの距離の概算 [米澤穂信]

いやいや、本当に忙しくて更新してる時間もありません。
しかし、そんな中でも閲覧してくださる方々に申し訳ありませんから、
頑張って更新を。

だいぶ前に読んだのですが、
このタイトルはいやあ、やられました。
てっきり折木&千反田さんの距離の事かと思ってました。

ただ話はおもしろい。
とにかくマラソン大会中に謎を解き明かさねばならないという、
まさに走る距離が徐々に減っていく中で、折木くんが頭をフル回転させます。

なぜ新入生の大日向さんは急に入部しないと言ったのか?
その謎を解くため、折木は走ります(笑

この距離というのは物語全体に通じていて、それも良かったです。


ふたりの距離の概算 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/06/22
  • メディア: 文庫



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遠まわりする雛 [米澤穂信]

待望の<古典部>シリーズ第4弾。
連作短編集の形式をとっており、
前作「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」の
間に起こった事件、まあいわば彼ら古典部の高校1年生を
春夏秋冬を追っているわけです。
そして次作「ふたりの距離の概算」で彼らは進級するわけで。

本作最初の「やるべきことなら手短に」は
まさに主人公・折木奉太郎の信条とも言うべき考え。
千反田えるからやっかいな音楽室の怪を話させる前に
悪友?福部と一芝居打った一作。

そして1つの呼び出しから推理を展開する傑作「心あたりのある者は」。
折木くんの推理が全て正しいかどうか、その結末が
完全に描かれていないのがまたよい。

「あきましておめでとう」、これでは微妙な折木くんの
千反田さんへの感情変化が見られるんです(笑
でもまだ二人きりで閉じ込められたとはいえ、
千反田さんにそんな感じは見られず、
折木くんの事、どうも思ってないのか!?と思いました(笑

そして「手作りチョコレート事件」。
本作では福部と伊原の関係が少し判明。
千反田さんは親しい人へは中元歳暮などは控えているとの
事で、折木くんにチョコはなし(笑
悲しい話です・・・

そして最終話「遠まわりする雛」
本作でついに二人の関係が一歩前進。
生き雛となった千反田さんを見ようとしない、
そして後に見たいと思う折木くん。
自分の住んでいる地域を紹介したかったと
はっきりいう千反田さん。
それへの返答は・・・

いや全ては僕の深読みかもしれません(苦笑
実は最後の描写はそういう事ではないのかもしれませんし。
それでもなんだかこの二人が近づいた感じを受けました。

次作では彼ら古典部が2年に進級。
そして新入部員が入り、再び謎が。
二人の関係もさらに気になるところです。
早く文庫化しないかなあ。


遠まわりする雛 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/07/24
  • メディア: 文庫



ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/06/26
  • メディア: 単行本



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インシテミル [米澤穂信]

ついに、待望の文庫化。
相変わらず一気読みしました(苦笑

本作は「このミステリーがすごい!」2008年版にて
国内編第10位にランクインした作品。

これまで「古典部」シリーズ、「小市民」シリーズ
など、日常の謎あるいは青春ミステリを主に
執筆してこられた米澤さんが、
とことんミステリを追求した作品が本作です。

「ある人文科学的実験の被験者」になり、
7日間24時間監視されることで、時給11万2000円が
もらえる、という驚愕のバイト。
それに集まった12人の男女。
彼らに出されたバイトは、
地下に造られた暗鬼館で、
より多くの報酬をめぐって繰り広げられる殺人ゲームだった・・・

12体のネイティブアメリカンの人形。
そして十戒や各凶器に附属している<メモランダム>
舞台設定は完全にクローズド・サークル・・・
以下ネタバレあり。




探偵役の結城や怯えてばかりいた岩井、
この二人が後半思いっきり大活躍!
後半の物語は前半と全く変わり、
特に結城・岩井の監獄での討論の描写が
かなり僕は気に入ってます。
事件の謎を解き明かす作業をしているようで、
実は結城がそこまで本格に詳しくないことに
岩井が激怒したりと随所に
本格のネタが入ってきます(笑
また六日目なのに、まだ
六人も残っているなどなど、主催者の舞台設定
の難点をこれでもかと挙げている点(笑
現実に人が連続で殺されているにも拘わらず、
どこか机上の世界の出来事であるかのように
話す二人。
岩井はともかく、結城は本当は主催者が
用意した<探偵役>じゃないのか?なんて
思ってしまいました。

西野を殺害した凶器は誰が所持していたのか?
これが大きなトリックの一つだと思います。
この解決は鮮やかでなるほどと思ってしまいました。
ただ西野は<ガード>についての知識があったのかどうか、
結構博奕だよなあとも思いましたけど(笑

岩井が真木を殺害したという事実は
主催者側からすれば予想外だったんでしょうか。
というか、真木を殺害する動機があまりに貧弱すぎた
気がします。

それと最後に渕が自らの凶器を参加者に分けて
秘密の通路を抜けますが、
あの凶器の秘密を知っていたのに、なぜ??
人間極限状態に追い込まれると
冷静な行動がとれなくなるのだろうか・・・

最大の謎は何の実験なんでしょうね?これは。
須和名さんもその実験を行うようですが、
<明鏡島>での話は、再び描かれるのか?
ちょっと期待してます。


インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/06/10
  • メディア: 文庫



インシテミル

インシテミル

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本



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クドリャフカの順番 [米澤穂信]

古典部シリーズ第3弾。
今回は文化祭「カンヤ祭」で起きたとある盗難事件に古典部が挑みます。

前半は間違えて200部も刷ってしまった古典部の文集「氷菓」をどう完売させるか
古典部メンバーがそれぞれ奮闘します。

後半は「カンヤ祭」で突如起きた「十文字」事件に挑む古典部。
その鮮やかな解き方はさすが奉太郎ですな。

本作ではクリスティの「ABC殺人事件」、「そして誰もいなくなった」のネタバレ的要素が
含まれてますのでご注意を。
このあらすじを知らないと「十文字」の意味もわからないですしねえ。
それにトリック自体もオマージュじゃないでしょうか。
なぜ「ク」が抜かされたのか?そこに犯人の真の意味が隠されています。
今回、一つふと思ったのですが、ちょっとした叙述トリックが含まれていた気がします。

しかしいきなり奉太郎の姉ちゃんが登場するとはなあ・・・(笑
全てを見通してるかの如く、今回も重要な役回りを果たします。
真の主人公なのだろうか?(笑



クドリャフカの順番 (角川文庫 よ 23-3)

クドリャフカの順番 (角川文庫 よ 23-3)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/05/24
  • メディア: 文庫



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愚者のエンドロール [米澤穂信]

古典部シリーズ第2弾。
今回ついに古典部は「殺人事件」に挑みます!
といっても自主制作映画の中のお話。
途中まで作成されたビデオを見て、その結末を推理する、これが古典部に課せられた使命でした(笑

本作ではチャットが重要!
あのハンドルネームで会話している一人は確実に奉太郎の姉だろう・・・

ホームズ作品の▲や◎が評価かと思いきや実は・・・というところに謎を解く鍵があります。

しかし出てくる人物が魅力的ですねえ。
入須冬美、江波倉子、そして本編には登場しないものの、謎多く千反田をどこか思わせる脚本家・本郷。
奉太郎の最後の詰めが読み応え十分でした。


愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 文庫



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氷菓 [米澤穂信]

米澤穂信さんの古典部シリーズ第1段。
今月角川文庫で「クドリャフカの順番」が発売されたのを契機に一気読みです。

主人公・折木奉太郎、彼は非常に掴みづらい!(笑
いや、このシリーズの登場人物全体にそれはいえることですが、どこか謎めいている感じです。

日常に潜む謎をさらっと解き明かすというスタイルはどこか猫丸先輩シリーズを
思い出してしまいます。
本作では古典部の文集「氷菓」の名前に秘められた謎、部長である千反田えるの記憶を呼び起こすこと。
この二つが物語の大きな柱となります。

個人的には奉太郎の姉が謎(笑
いや、彼女は実は奉太郎よりも頭がキレるのではないだろうか?


氷菓 (角川スニーカー文庫)

氷菓 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 文庫



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犬はどこだ [米澤穂信]

「春期限定いちごタルト事件」や「夏期限定トロピカルパフェ事件」、さらには古典部シリーズ。
そして近年ではクローズドサークルを舞台とした「インシテミル」など多彩な作品で有名な米澤穂信さん。

本作は「紺屋S&R」シリーズと題して発表された<犬探し>専門の探偵・紺屋長一郎が挑む事件。
<犬探し>専門であるはずなのに、舞い込むものは失踪人探しと古文書の解読・・・
しかし一見関係のない事件が意外な形でリンクしていきます。

主人公である紺屋がこの探偵事務所を始めるきっかけ、なぜ<犬探し>なのか
そのあたりの経緯も語られます。

彼に探偵としての自覚が芽生えるのは物語のクライマックス。
が、そのラストは今まで読んだミステリの中でも、最も意外な結末でした・・・
依頼は達成できたものの、彼にとっては満足いかない結末だったでしょうねえ・・・

この小説のもうひとつのおもしろさはパソコンのチャットの描写。
そこに登場する「GEN」は本作もう一人の探偵と言えるでしょう。
紺屋は彼からのアドバイスや彼との会話の中から事件の謎に迫っていきます。

ああ、もうひとり居ました(笑)突然やってきて所員にしてくれと言った後輩の半田平吉、通称ハンペー
彼は古文書の解読事件を担当しますが、探偵としての能力は十分にあります。
が、なにか抜けている気がする。なぜ名前が出ているのに伝えない!(笑

本作に留まらずぜひシリーズとして続けていってもらいたいものです。
そして、いつか<犬探し>の事件に出会えることを祈ります。



犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)

犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫



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