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家庭用事件 [似鳥鶏]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

市立高校に入学したばかりの頃は、こんなにも不可思議な事件に巻き込まれて、
波瀾万丈な学園生活を送るとは、僕は想像だにしていなかった――。
『理由あって冬に出る』の出来事以前に映画研究会とパソコン研究会との間に起こった、
柳瀬さん取り合い騒動を描く「不正指令電磁的なんとか」。
葉山君の自宅マンションで起こった怪事件「家庭用事件」。
葉山君の妹・亜理紗の学校の友人が遭遇したひったくりから、
葉山家の秘密が垣間見られる「優しくないし健気でもない」など、
5つの謎を描いたシリーズ第2短編集。

葉山くん最初の事件「理由あって冬に出る」以前に起きた
ちょっと不思議な事件から、
伊神さん卒業後までを描く作品集。

葉山くんが主人公ですが、探偵役は最後以外は伊神さん。
電話で聞いただけで解いてしまう彼はまごうことなく名探偵。

本短編集愁眉である「優しくないし健気でもない」は
全編にある「仕掛け」があります。
あえて「仕掛け」と書いたのは、「叙述トリック」と言っていいものか
どうか悩んだ結果です。

この話は今後のシリーズに繋がってくるんでしょうね。

久しぶりの短編集、楽しめました。


家庭用事件 (創元推理文庫)

家庭用事件 (創元推理文庫)




家庭用事件 市立高校シリーズ (創元推理文庫)

家庭用事件 市立高校シリーズ (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: Kindle版



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昨日まで不思議の校舎 [似鳥鶏]

超自然現象研究会が配布した「市立七不思議」特集。
壁男、立ち女、<天使>の貼り紙、フルートを吹く幽霊・・・
どれもこれまで葉山くんが関係してきたものばかりだ(笑

しかし残りの3つ、カシマレイコ、花子さん、口裂け女を
模倣したかのような事件が学校内で起きる。
誰が、何のために?
「彼女」である柳瀬さんや親友ミノとともに、再び調査に乗り出す葉山くん。
そしてあの人も・・・
ややネタバレ。


シリーズ第5弾にして、かつて葉山くんたちが遭遇してきた
市立の謎の総決算的な位置づけの作品ではないかと思います。

第1作ではワトソン役であった葉山くんも、
ヒロイン柳瀬さんを得て(笑)探偵役へと成長し、
新学期編では見事な活躍でした。

本作では、3つの事件が共通しているものと考えてしまいがちですが、
実は・・・という流れ。
が、そこで終わる訳ではないのが一捻り効いています。
とはいえこれを看破したのは伊神さんであり、
最後もそれが真相であったのかどうかはわからないまま物語
は幕を閉じます。

学校にまつわる七不思議をデビュー作から取り上げてきた
作者さまですが、ここにきてその集大成を魅せてくれたという感想です。

最後の一捻りは「理由あって冬に出る」の最後のどんでん返しを
彷彿とさせるものがありますが、
これまでのシリーズを読んで改めて考えると、
伊神さんならば、もっと早く気付いてたんじゃないか?という
ツッコミを入れたくなってしまうのもまた事実(苦笑)

ところでこの学校、危機意識?リスクマネジメントが低すぎるよなあ。

あとがきによると、物語はまだまだ終わりではないようなので、
ホッとしました。
葉山&柳瀬カップルの行方が気になりますな。


昨日まで不思議の校舎 (創元推理文庫)

昨日まで不思議の校舎 (創元推理文庫)




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いわゆる天使の文化祭 [似鳥鶏]

美術部の葉山くんが活躍するシリーズ最新作。
今作ではついに柳瀬さんとの仲が!

今回は長編です。
そして葉山&柳瀬&ミノのトリオともう1組のトリオが
校内至る所に張られた「天使」の絵の謎に挑みます。

まあこの2組の登場にすでにとあるトリック
仕掛けられているのですが、
事件の謎そのものとはさほど関係ありません。

伊神さんが相変わらず全部見抜いていて
素晴らしかったです。

最初に仲が!と書きましたが、
実はそこまで進展はしてないのですが(笑
葉山くんから、というのが大きいかなと。

しかしこの学校は校長先生が良い味出してるなあ。


いわゆる天使の文化祭 (創元推理文庫)

いわゆる天使の文化祭 (創元推理文庫)




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まもなく電車が出現します [似鳥鶏]

「さよならの次にくる<新学期編>」にて
探偵・伊神さんは卒業してしまいました。
そして新部員を迎え、自らも進級した葉山君。
そして伊神さんが抱える最大の謎を解き明かし・・・・

というのが前作までのお話。
今回、似鳥さんの新刊という事で、新シリーズなのか?
それとも伊神&葉山シリーズなのかと気になってたとこでしたが、
葉山君でしたねえ。

この短編集、伊神さんの直前と、卒業後、つまり
大学へ通いだしてからという、新学期編・前後編の間、そして
その後のお話が書かれています。

本作白眉は「今日から彼氏」ですが、それは後に述べるとして、
「シチュー皿の底は並行宇宙に繋がるか?」がオススメ
ミノの優しさと頭脳明晰さ(?)がよくわかる一編。

「今日から彼氏」、ついにきましたね、このお話(苦笑
いやまさか葉山くんが告白されるとは思わなかったのですが、
その辺りの謎は葉山くん、完全に読み間違いをしてしまいまして、
全ては伊神さんの推理で明らかに。
しかし、その後の柳瀬さんへの葉山くんの行動までもは
さすがに伊神さんも推理できなかったようで(笑
なんかハッピーエンドで、このままシリーズ終わり?なんて
気にもなりますが、どうなるんだろ。

このシリーズ、どうしても米澤穂信さんの<古典部>シリーズと
重なる部分が大きくて、
いずれ折木&千反田さんもこんなふうに・・・と勝手なる妄想していました(汗

今度は伊神さんの大学での事件簿が読みたいですね。


まもなく電車が出現します (創元推理文庫)

まもなく電車が出現します (創元推理文庫)




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さよならの次にくる<新学期編> [似鳥鶏]

前作で葉山くんを避けていた伊神さん。
そしてなぜか住所変更がされていない伊神さんの自宅。
旧住所に残された奇妙なメモ。
全ての謎に終止符を。

というわけで後編、<新学期編>です。
以下ちょっとネタバレ。


前作での伊神さんの行動からか、
伊神さんが第1話から登場したのは
ちょっと残念です(笑
葉山くんにもっと頑張ってもらいたかった。

本作は連作短編集となっていますが、
やはり最初の「ハムスターの騎士」が
事件の謎・トリックともにおもしろかったです。
まあ「春の日の不審な彼女」にて
この事件の全貌は明らかになるわけですが・・・

最後の最後に葉山くん自身が謎を解く第8話。
とはいえ伊神さんは自身を巡る謎すら
すでに知っていた訳ですが(苦笑

「新入生」佐藤希ちゃんからの
アプローチ(実は違うのですが)
を受けたときに「柳瀬さんが浮かぶ」という
葉山くんになぜか笑った。

さてこのシリーズ、完結なのかな。
もう少し引っ張ってほしいですね。





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さよならの次にくる<卒業式編> [似鳥鶏]

『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞
を受賞し、デビューした似鳥鶏さん。
本作はその続編に当たります。
しかもなんと本書は前後編。

前作は長編でしたが、
本作は連作短編集。
しかも主人公である葉山くんが登場
しない話もあります(ネタバレですね・苦笑)
さらに探偵役である伊神さんが推理するのは
収録内4編中2編のみ。
そして断章という形で、伊神さんに関わる
謎めいた話が展開されます。

最終章「卒業したらもういない」で、
伊神さんは卒業してしまいます・・・
シリーズから探偵役が居なくなるとは
まさに前代未聞の展開。
しかもシリーズは<新学期編>へと
続くのに・・・

本作では前作でかなりの不思議人として
描かれた探偵役伊神さんについて
その内面が語られる場面が増えています。
そして伊神自身も何かに囚われている
ような描写が・・・

果たして後編はどうなるのか、
非常に気になります。





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理由あって冬に出る [似鳥鶏]

第16回鮎川哲也賞佳作入選作品。
筆者のデビュー作です。

完全なる学園ミステリ。人は一切亡くなりませんし、青春してるなあ(古いか・笑)という描写もあり、
いいですねえ。
主人公はワトソン役である葉山少年。美術部員です。
そして「探偵」役は・・・いやあ、これこそ「探偵」ですね。
偏屈なところもあるし、それでいて非常に鋭い。感情を出すこともなく、謎を追い続ける。
最後の最後まで彼だけは冷静でした。
まあ、この最後のシーンはプロローグ、そして小説冒頭と大きく関連するわけですが・・・

個人的には刑事の「大人に失望しないでくれよ」というセリフが好きです。

これシリーズ化してほしいのですが、たぶんないだろうなあ。

理由あって冬に出る (創元推理文庫 M に 1-1)

理由あって冬に出る (創元推理文庫 M に 1-1)


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