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七人の中にいる [今邑彩]

クリスマス・イヴにはクリスマスにまつわるミステリを紹介している
のが当該ブログなのです。

「クリスマスの猫丸」、「ポワロのクリスマス」、「クリスマスプディングの冒険」
「46番目の密室」、「三毛猫ホームズのクリスマス」etc・・・

でももうさすがに限界な気がします。
という訳で、表題作、故今邑彩さんの「七人の中にいる」を今回は
再掲になりますが、御領承下さい。

ペンション「春風」のオーナー村上昌子は21年前、
亡くなった夫・洋一と悪友・肇の三人で自らの出産費用のため、
葛西という医者一家の家に泥棒に入った。
本来なら、クリスマス・イヴの今日、家には誰もいないはずで
すんなりと手に入るはずだった。
しかし・・・
肇による凶行で一家を惨殺するという犯罪を犯してしまう。
それから21年後、「春風」に医者一家殺人事件の復讐予告が届く。

サスペンスで犯人も最初にわかってしまうかもしれませんが、
それでも、この7人それぞれが抱えている物語も読み応えがあります。

来年以降に備えて、クリスマスミステリを読んでおこう(笑


七人の中にいる (中公文庫)

七人の中にいる (中公文庫)




七人の中にいる (中公文庫)

七人の中にいる (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 文庫



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つきまとわれて [今邑彩]

2013年に急逝された今邑さんの短編集。
ミステリ色とホラー色もある贅沢な短編集。

以下はAmazonさんの紹介ページから。

別れたつもりでいても、細い糸が繋がっている。
ハイミスの姉が結婚をためらう理由は別れた男からの「幸せな結婚ができると思うな」
という嫌がらせの手紙だったというが…。
表題作のほか、幼い頃に家出した母に纏わるあり得ない記憶を辿る「帰り花」、
ある絵画に隠された秘密に迫る「吾子の肖像」など前の作品の人物が登場する異色の短編集。

短編集はシリーズものではありませんが、
探偵の能勢陽子が登場するものが多く、また主人公だった人物が、
別の短編では脇役になっていたりと、話そのものに繋がりをもたせている点が特徴。

オススメは能勢探偵のある推理が見事な「六月の花嫁」、
肖像画に秘められた謎をめぐる「吾子の肖像」、
ストーリーが一変する&ある歪んだ愛情が描かれる「つきまとわれて」

オススメは挙げましたが、どれも甲乙付けがたい作品集。
中央公論社さんにはさらに復刊を御願いしたい。


つきまとわれて (中公文庫)

つきまとわれて (中公文庫)




つきまとわれて (中公文庫)

つきまとわれて (中公文庫)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/02/25
  • メディア: Kindle版



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人影花 [今邑彩]

今邑彩さんがこれまで書かれてきた
未収録短編を集めた一冊。

「鳥の巣」と「いつまで」はミステリというよりホラー小説
筆者は「卍の殺人」がデビュー作かつ鮎川哲也賞という
新本格の旗手の一人ですが、ホラーも得意としてましたね。

表題作「人影花」は殺人は起きないものの、
現実でもあり得る話です。
表面上幸せに見えているが、実は各人それぞれ嘘をついているという。

「私に似た人」はタイトルからロアルド・ダールの「あなたに似た人」を
思い出しましたが、間違い電話から始まった物語が最後いったい
どういう結末で終わるのか、ラストの締め方は、
後の「神の目」「疵」にも繋がります。

今邑彩作品、まだまだ未読はあるので、
また読んでみようと思います。


人影花 (中公文庫)

人影花 (中公文庫)




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訃報 [今邑彩]

先ほどyahooトップのニュースで、
推理作家の今邑彩さんがお亡くなりなったとの記事を見ました。
大変驚いています。
先生の作品は中公文庫で復刊が続いていた事で、
もしかしたら新作も?なんて期待をしていたのですが・・・
大変ショックです。
ご冥福をお祈り致します。


赤いべべ着せよ… (中公文庫)

赤いべべ着せよ… (中公文庫)




時鐘館の殺人 (中公文庫)

時鐘館の殺人 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/05/23
  • メディア: 文庫



よもつひらさか (集英社文庫)

よもつひらさか (集英社文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2002/09/20
  • メディア: 文庫



盗まれて (中公文庫)

盗まれて (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/01/21
  • メディア: 文庫



つきまとわれて (中公文庫)

つきまとわれて (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 文庫



そして誰もいなくなる (中公文庫)

そして誰もいなくなる (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 文庫



鬼 (集英社文庫)

鬼 (集英社文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/02/18
  • メディア: 文庫



鋏の記憶 (中公文庫)

鋏の記憶 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/09/21
  • メディア: 文庫



i(アイ)鏡に消えた殺人者―警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)

i(アイ)鏡に消えた殺人者―警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/12/18
  • メディア: 文庫



卍の殺人 (中公文庫)

卍の殺人 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/10/22
  • メディア: 文庫



ルームメイト (中公文庫)

ルームメイト (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 文庫



ブラディ・ローズ (中公文庫)

ブラディ・ローズ (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2012/03/23
  • メディア: 文庫



七人の中にいる (中公文庫)

七人の中にいる (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/09/22
  • メディア: 文庫



「裏窓」殺人事件―警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)

「裏窓」殺人事件―警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/02
  • メディア: 文庫



繭の密室 - 警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)

繭の密室 - 警視庁捜査一課・貴島柊志 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/06/23
  • メディア: 文庫



少女Aの殺人 (中公文庫)

少女Aの殺人 (中公文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 文庫



タグ:訃報 今邑彩
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鋏の記憶 [今邑彩]

今月は今邑作品は刊行されませんでしたね。
もうだいたい復刊されたのだろうか。

本作は物に触れると所有者の記憶を読み取ることが
できる「サイコメトリー」能力を持った女子高生桐生紫が主人公。
彼女の周囲で起こった奇妙な事件をその能力で解き明かす。

「弁当箱は知っている」が最も切ないお話。
「三時十分の死」は真相が二転三転し、あるトリックも使われており、
一番本格色が強い作品ですね。

登場人物では二瓶乃梨子が良い味出してます。

これ続編をぜひ書いてもらいたい作品です。


鋏の記憶 (中公文庫)

鋏の記憶 (中公文庫)




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赤いべべ着せよ・・・ [今邑彩]

中公文庫からの復刊が続く今邑作品。
Amazonさんの紹介ページから。

「こーとろ、ことろどの子をことろ」。子とり鬼のわらべ歌と鬼女伝説が伝わる街・夜坂。
夫を亡くし、娘と二十年ぶりに帰郷した千鶴は、幼なじみの娘が殺されたと聞かされる。
その状況は、二十二年前に起きた事件とそっくりだった。その後、幼児が殺される事件が相次ぐ。
鬼の正体はいったい誰なのか。

幼児を殺す凄惨な事件を起こす殺人鬼と
ある母子を犯人と決めつけ、集団リンチに及ぶ千鶴の幼なじみたち。
どちらもとても恐ろしいですが、後者の集団心理によるものは本当に
怖いものがあります。
最後に千鶴がその息子を追っていきますが、彼と幸せになれるのか。
そして、最後に明かされる22年前の事件の真相。
やるせない結末です。


赤いべべ着せよ… (中公文庫)

赤いべべ着せよ… (中公文庫)




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時鐘館の殺人 [今邑彩]

中公文庫で復刊&文庫刊行される今邑作品。
毎月楽しみにしてます。

さて本作はミステリー短編集と銘打っていますが、
「生ける屍の殺人」「隣の殺人」「あの子はだあれ」「恋人よ」の4編は
ミステリー色の濃いホラーかなと。
「生ける」は最後がまさにホラー。結局真相はわからぬまま。
「隣の殺人」は違う視覚からのホラーです。
「あの子」は悲しいホラー。全ては主人公とその弟の想像でしか
ありませんが、その想像は間違いであってほしい。

「恋人よ」は洒落怖やホラーテラーに絶対ありそうな話。
実際やられたら怖すぎ。

さてそんなホラー短編集の様相が強い気がしますが、
おおミステリだ!と言わしめるのが「時鐘館の殺人」でしょう。
本格謎解きミステリ+メタ小説という二つの要素で非常におもしろい。
そして、問題編には実は大きな重大なミスがあり、真犯人が別に居るのだという、
読者からの投書が届きます。
そして、描かれる真の解答編とは?
そして最後のメタで明かされる衝撃の真実(苦笑

この「時鐘館」は本当に一読の価値あり。
問題編を読んで、ミスリードの真相と真の真相の双方を
見破る事が果たしてできるのか?
ぜひ挑戦してみてくださいませ。


時鐘館の殺人 (中公文庫)

時鐘館の殺人 (中公文庫)




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ブラディ・ローズ [今邑彩]

美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに嫁いだ花梨。
彼の二番目の妻は謎の墜落死を遂げたばかりだったが、
主の妹・晶はじめ屋敷の一同は新しい花嫁を歓迎する。
やがて、花梨のもとに悪意をむきだしにした脅迫状が届くようになり―。
差出人はいったい何者なのか?傑作サスペンス長篇。

奇妙な館に、奇妙な住人、そして届く脅迫状。
日常生活とは完全に隔離された「薔薇屋敷」
もうどこをとっても怪しすぎるのですが(笑

脅迫状の送り主、そして付きまとう「雪子」の影・・・
花梨は見事謎を解き明かしますが、
この屋敷に住んでいる人々は、あまりに俗世間から
離れすぎているよな・・・
使用人までもが毒されているというのが恐ろしいです。

最近今邑さん読んでます。たぶん今後も読み続けてますね。


ブラディ・ローズ (中公文庫)

ブラディ・ローズ (中公文庫)




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盗まれて [今邑彩]

中公文庫から復刊が続く今邑彩さんの短編集。

どの物語も登場人物が非常に少なく、
その中で物語がしっかりと構成されていて
非常に読みやすく、楽しめました。

過去のある過ちが
手紙や電話という媒体を通して、
再び蘇る、あるいは解決する、
主人公が思い出す・・・そんな物語が大半です。

ただ「ポチが鳴く」だけは閲覧注意文章ありで
どうしても全文は読めず。

「白いカーネーション」や「時効」は
理解しあうまでにあまりに年月が経ちすぎたよなあ・・・
ただそれでも残された時間を大事にすごしてもらいたいものです。


盗まれて (中公文庫)

盗まれて (中公文庫)




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そして誰もいなくなる [今邑彩]

クリスティの古典的傑作「そして誰もいなくなった」、
この作品が後のミステリに与えた影響は計り知れません。
あえて語るまでもなく、傑作ですよね。

名門女子校の式典の最中、演劇部による
『そして誰もいなくなった』の舞台上で、服毒死する役の生徒が
実際に死亡した。
そしてその後も部員たちが芝居の筋書き通りの順序と
順番で殺されていく・・・
誰が、何のために?!
演劇部部長の江島小雪は顧問の向坂典子とともに
姿無き犯人に立ち向かうが・・・

色々とご批判もあるのだろうなと思うのですが、
かなり僕は楽しめました。

このタイトルの意味、最後まで読んでようやくわかりました(笑
いやあ、単なるクリスティへのオマージュ、ではなく、
そこにしっかりとした意味があるというのは良かったです。

なぜ見立て殺人を行うのか?
という所には常に疑問を持って当たらなければならない。
この物語の中でとある人物が見事に看破してますが、
このトリックが見破れれば、犯人もわかるという。
これって、見立てをメイントリックとしている作品には
おおよそ当てはまりそうですよね。

個人的には、高城がどこまで真相を見抜いていたのか
(物語上は全くわかっていないっぽい感じですが)
なんだかおおよそは検討ついてたんじゃないかと勝手に想像。

どうしてもクリスティのものと比較や亜流のように
タイトルから感じてしまうかも知れませんが、
物語はそんな単純ではなく、しっかり作り込まれてます。
最後の最後まで楽しませてくれた作品でした。


そして誰もいなくなる (中公文庫)

そして誰もいなくなる (中公文庫)




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卍の殺人 [今邑彩]

この記事がこのブログ1000記事目のようで。
いやいやずいぶん書いてきたなあ・・・

まあ1000記事目だから、何か記念をと思いましたが、
別段思い浮かばなかったので(笑
とは言いつつ、やはりブログ原点に立ち返り、
本格ミステリを。
まあ記念的なものは追々あれば(笑
まずはAmazonさんの紹介ページから。

その邸はふたつの長い棟が卍形に組み合っていた。
住人も建物同様にふたつの家族に分かれて、微妙な関係を保つ。
亮子はこの邸を恋人の安東と共に訪れた。
安東はここに住む従妹との結婚を断わり独立を宣告するという。
だが第一夜に早くも惨劇が起きた。続いてまた事件が。
旧家はなぜ呪われているのか。
衝撃が続く展開、意外な結末が読者を魅了する本格推理。
著者のデビュー作品。

今邑さんの著作は再刊もされていて、
入手しやすくなっていますが、
以前書いた「金雀枝荘の殺人」やデビュー作の
本書は文庫版は古本でしか入手できません。
これは本当に残念な事です。

さて以下若干のネタバレが入ります。


本作のトリックは、本格好きの方なら、
大方予想がつくのではなかろうかと思います。
後、犯人も。
海外のとある作家さんのあの作品を思い出しました。

でも探偵は意外だったなあ。
この人、話だけでよく見抜いたものだと感心。

本書は「金雀枝荘」と同様、血筋の問題が
取り上げられています。
でも実際のところ、犯人の頭の良さは
この血筋やら養子やらを逆手に取った事ですかねえ。
旧家のおどろおどろしい話や今も続く見栄の争い。
そしてそれを競わせる絶対的な老婦人。
でも現実、そんな老婦人も事件が起こるたびに
どんどん衰弱化していき、ただの老婆に。
これをある程度予想していたのは
犯人の頭の良さでしょうな。

オーソドックスな本格ミステリ。
楽しめました。





卍の殺人 (創元推理文庫)

卍の殺人 (創元推理文庫)




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七人の中にいる [今邑彩]

ペンション「春風」のオーナー村上昌子は21年前、
亡くなった夫・洋一と悪友・肇の三人で自らの出産費用のため、
葛西という医者一家の家に泥棒に入った。
本来なら、クリスマス・イヴの今日、家には誰もいないはずで
すんなりと手に入るはずだった。
しかし・・・
肇による凶行で一家を惨殺するという犯罪を犯してしまう。
それから21年後、「春風」に医者一家殺人事件の復讐予告が届く。

本作は今邑さんがあとがきで書かれていますが、「サスペンス」とのこと。
当事者の立場に立たされた昌子を自分自身に置き換えれば、
その恐怖と不安・焦りは鬼気迫るものですね。

さて本作はやはりいわゆる「犯人当て」ではなく、
ずっと家族同前と思ってきた「春風」なじみの客。
彼らの中に恐ろしい復讐鬼が居るというこの疑心暗鬼と、
実は彼ら常連客も昌子の知られざる一面が
秘められていたという、この順を追って明らかになっていく
彼らの「秘密」、それが非常によく書けていて、おもしろく読めました。

一方、元刑事である佐竹が彼らの調査をするわけですが、
彼自身も、最後の最後に秘めたる思いを吐露しそうになる、
これもなぜ彼が調査をこれほどまでに丹念にしたかの
理由として見事でした。

犯人そのものは案外早くわかるんじゃないかなあと(苦笑
しかし、犯人と昌子のやりとりはまた一読の価値あり。
まあこれは当事者同士でなければわからないことでしょうが。

さて次の今邑作品はどうしようかと悩んでいるところです。
何がいいかな・・・


七人の中にいる (中公文庫)

七人の中にいる (中公文庫)




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金雀枝荘の殺人 [今邑彩]

まずはAmazon様の紹介ページから。

完璧に封印された館で発見された、不条理極まる6人の死。事件から1年近くが経ち、
警察も見放した謎を解明すべく新たな6人の男女が「呪われた館」を訪れる。
過去にも多くの血を吸った館でまたしても繰り広げられる惨劇。
そして戦慄の真相とは…?息もつかせぬ、恐怖と幻想の本格ミステリー

綾辻・有栖川復刊コレクションにて講談社ノベルスで
再発売を果たした本書、
文庫版は1996年、元のノベルスは1993年発売となっています。
僕個人の事情から(笑)どうしても文庫版がほしくて、
古本にて入手。
ちなみに今邑さんの著作は初です。
近年中公文庫から多くの作品が復刊とでも言うべきなのか、
発売されてますよね。
で、それを読む前にどれを読もうかと考えていて、
この作品に巡り逢ったわけです。

中里辰夫が本作では探偵役を勤めるのですが、
これが異常に島田潔に見えて仕方がない(笑

さて本作の魅力は誰が犯人なのか?
つまりフーダニットではありません。
最大の魅力はホワイダニット、なぜ殺したのか?
にあると思います。
(あとプラスしてハウダニットかな。)

なぜ犯人はこれほどまでの殺人を繰り返したのか?
その動機はどこにあったのか?
最後の最後に、
その謎は推理、ではありますが、解明されます。

しかし、しかしですね、
犯人自身も知らなかったある事実が推理を語る
人物から話されるのですが、
これがまた見事なんですよねえ。
なぜ田宮弥三郎がひ孫の類の時に、
急に発作を起こし、突然亡くなったのか?
この謎の解明も非常に鮮やかと言うか、
上記動機との関わりで実によかったと思います。

ちょっと残念だったのは、
茉里杏奴やその子どもたち。
つまり主人公たちからすれば祖母と父母らの
境遇とでもいうか(これは特に茉里杏奴に言えますが)
そうしたものを描いてほしかったですねえ。
直接的には弥三郎の子どもである茉里杏奴が
一番つらい立場ではなかったかと思いますし、
彼女が事件をどう考えていたのかも興味ありますし。

さてこの後も今邑さんの作品をちょこちょこと
読んでいきますよ~





金雀枝荘の殺人 (講談社文庫)

金雀枝荘の殺人 (講談社文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 文庫



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