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谷原秋桜子 ブログトップ

鏡の迷宮、白い蝶 [谷原秋桜子]

しばらく更新が止まってました。
ちょっと体調を完璧に崩してしまい、
もう治らないんじゃないかと思ってました(苦笑

まだ全く本調子ではありませんが、
いちおうそこそこ動けるので、
メールやら何やらのためPCを起動させました。

さてず~っと寝ている訳にもいかず、
本も読んだりしてたので、その一冊を。

今日の相棒も感想は見合わせ。

さて谷原秋桜子さんの<美波の事件簿>シリーズ前日譚。
本作には5編収録で、修矢・かのこ編と美波・直海編とに分かれています。

本書は発売日に購入したのですが、
ずるずるときてしまい、年越ししてしまいました。
いわゆる積ん読状態でした・・・

さて本作オススメはなんといっても「イタリア国旗の食卓」
これは見事。
なぜ特定の人物に毒物(?)が入った料理が置かれたのか?
よくあるシチュエーションかもしれませんが、
非常に良くできたトリック・ロジックだと思います。

もう1つは「二つの真実」
これは<美波の事件簿>本編へと繋がる重要な話。
探偵の水島のじいちゃんがいまだ見習い?の修矢に話す
直海と「小蝶の夢」の蝶子と直海・祖母梅の関係、そして本編ヒロイン美波の事、
そして修矢が看破する西園寺家と水島のじいちゃんの関係。
じいちゃん自身が語る自らの<寿命>・・・
とてももの悲しく、寂寥感ただよう話ですが、
もはやこればかりはどうしようもない・・・

できうれば本シリーズにて水島のじいちゃんの探偵譚が
「回想」なんていう形で読めれば良いですねえ・・・


鏡の迷宮、白い蝶 (創元推理文庫)

鏡の迷宮、白い蝶 (創元推理文庫)




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砂の城の殺人 [谷原秋桜子]

<激アルバイター美波の事件簿>第3弾。
本作は創元推理文庫からの書き下ろし新作長編です。

相変わらずひょんな事から武熊さんのバイト
代わりに引き受けた美波。
今度のバイトは廃墟専門カメラマン撮影助手。
ひょんなことから直海とともに向かうことになった
カメラマン阿賀野瑞姫の実家に向かう。
そこでなんとミイラに遭遇!
崩れ落ちそうな廃墟<砂の城>で次々に起こる事件・・・
外部から閉ざされた状態で、美波どうなる?
直海とケンゾウが事件に挑む(笑

本作は<廃墟>といういわゆる「嵐の山荘」モノとなっています。
しかも登場人物はたった5人(+ケンゾウ1匹)
そのうち2人は死亡という状況・・・
しかし読者には途中名前だけが出てくる
宇賀神家の末弟が明らかに怪しいということは
なんとなくわかるはずなのですな。

しかし・・・
その後に迎える「意外な犯人」までは予想外。
これにはケンゾウが大活躍を見せるわけですが、
それは読んでみてください。
彼は天才だ(笑

修矢も最後の最後に再び登場し、
かのこに任せていた事件の本当の真相を語ります。

しかし作者の谷原さん、密室や物理トリックとでも言えばいいのか、
すごくこだわっているんだなあと感じます。
本作でも宇賀神静子が突如消えたという<密室>の謎や
その後起こった伸二殺害の方法など、
図解がないと結構難しいなと個人的に思ってます(笑
(これは前作にも言えることですね。)

さて本作では美波の父親の行方がついに明らかに!
修矢が残された手がかりから見事に推理しました。
さらにはかのこの強大な(笑)バックアップもあり。
今回のバイトで美波は往復の航空券分の
バイト代は貯まったようですし。

次回、いよいよ海外編がスタートか?




砂の城の殺人 創元推理文庫

砂の城の殺人 創元推理文庫




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龍の館の秘密 [谷原秋桜子]

<激アルバイター美波の事件簿>第2弾。
今回はなんと托鉢のバイトをやることに!
未成年なのにお酒まで飲んじゃいまして(苦笑
なんといつのまにか京都へ・・・

今回は前作ほどの驚きはありませんでしたが、
物語としては和みましたねえ。

主人公美波は行動力はあるんですが、
どうも頼りないし、鈍感で、災難ばかりに
巻き込まれて・・・

しかしそんな主人公を守るように
江戸っ子の直海やちょっと変わっている
けれど友人のためには一生懸命なかのこ、
時には西園寺家の権力も使います!

さらに喧嘩ばかりしつつも
なんだかんだと気にかけ、
美波の危機を救う探偵役の修矢。
そしてその飼い猫で三毛猫ホームズ
比肩する頭脳を持つ(?)ケンゾウ。

こうした人たちに支えられて
主人公・美波はなんとか今回も
無事を迎えられているわけですねえ。

ちなみに本作では修矢と美波の
関係が一歩進展(?)しています。
ちょっとしたラブストーリーに。

本書には未発表短編「善人だらけの街」
も収載。
善人だらけの意味が秀逸。
思わず笑った。

東京創元社から出ている「ミステリーズ!」Vol.38
からいよいよ美波の事件簿連載が再開されるとか。

これからもますます楽しみです。




龍の館の秘密 (創元推理文庫)

龍の館の秘密 (創元推理文庫)




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天使が開けた密室 [谷原秋桜子]

前に予告(?)したように、谷原さんの
<美波の事件簿>シリーズ第1弾を読みました。
今年読んだモノの中でも、
ベスト5にははいるであろう作品でした。
以下、ネタバレ。




本作はタイトルに「密室」とありますが、
その謎よりもやはり「意外な犯人」でしょう。
これは本当に意外だった。
驚きました。
この感動を誰かに伝えたいくらいに(笑

「密室」については、
物理的密室と内面的密室(人の「心」)の
2つの密室が登場します。

後者の密室については、
本書のタイトルと意味深なプロローグ
この2つが最後まで読むことで、
見事にその意味がリンクするのですねえ。
天使とは?その密室とは?
プロローグを語っている人物とは?
謎が一気に明らかになる爽快感もありますが、
本当によくできています。

主人公の美波は本当にエライ。
このバイトは僕にはできませんよ・・・
なんか泣いてばかりでしたが、
これは仕方がない。

「手焼き煎餅の密室」では寡黙な高校生
だった藤代修矢が、
本作では大学生に。
「手焼き煎餅~」の頃と
全く変わってしまっていて
驚きました。
水島のじいちゃんから
探偵作法を学んだか?

本書には「たった、二十九分間の誘拐」
という短編も収載。
こっちの修矢の方が好感持てます(笑



天使が開けた密室 (創元推理文庫)

天使が開けた密室 (創元推理文庫)




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手焼き煎餅の密室 [谷原秋桜子]

谷原秋桜子さんの著作を読むのは初めてです。
これも読書の秋特集ならでは(笑

さて本作はすでに創元推理文庫(初出は富士見ミステリー文庫)
から刊行されている<激アルバイター美波の事件簿>前日譚。
解説にて<美波の事件簿>レギュラーキャラクター
や背景などが詳しく説明されており、
また前日譚ということもあり、
本シリーズを未読な僕でも
フツーに楽しめました。

本作には5編(4+1編)の作品が収載されています。
最後の「そして、もう一人」はもう一人のレギュラー
キャラクターの為に書かれた書き下ろし。
かつ作中作のような体裁をとっています。
猫丸先輩の「日曜の夜は出たくない」
を思い出しました。
以下少しネタバレ。



収載作品オススメは「回る寿司
激安回転寿司の謎が明らかになります(笑
それは冗談ですが、
しゃりを残す老人客、クレームをつける客
クビになった武熊さん・・・
水島老人の推理が冴えに冴えた一編といえます。

「熊の面、翁の面」は
母親がお面をしていた理由が漠然とでしか
描かれていませんが、真相はわかりません。

さてこの連作短編集を読んで、
本編<美波の事件簿>を読みたくなるのは
至極当然の流れかと(笑

本作では水島老人の推理に驚かされっぱなしの
藤代修矢が探偵役のようですが、
その成長ぶりもぜひとも拝見(拝読)したいものです。


手焼き煎餅の密室 (創元推理文庫)

手焼き煎餅の密室 (創元推理文庫)




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