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猫丸先輩の推測 [倉知淳]

倉知淳さんが生み出した奇想天外な名探偵(笑
最近、「日曜の夜は出たくない」「幻獣遁走曲」「過ぎゆく風はみどり色」と文庫化されているものをがつんと読んでみました。

このシリーズ、「アームチェアディテクティブ」な要素が
かなり強いんではないかなあという気がしました。
彼自身はさほど行動しませんし、事件遭遇型。
あとは事件というほどのことでもない、日常のちょっとした不思議や
(たとえば「寝ていてください」や「夜届く」「幻獣遁走曲」なんかは
 殺人が起こっているわけではないし、ほのぼの系ミステリです。)
さらにいえば、『五十円玉二十枚の謎』に収録されたまだ佐々木淳さんで合った頃の猫丸の推理、これらはあくまで彼の推測であり、真実かどうかは
わからないわけ、ですね。
「夜届く」や「桜の森の七分咲きの下」なんかは猫丸先輩の推理
であり、他の可能性が無いわけではありません。
この辺がこのシリーズの楽しい点かなあと思ったり。
もちろん、殺人が起こったものについては、ぴしっと犯人を言い当てて
いますしね。

さて、なぜ「アームチェアディテクティブ」と思ったのかは
唯一の(?)長編「過ぎゆく風はみどり色」の猫丸と他の短編の
猫丸ではどこか違うんではないか、と思ったからです。
この長編では猫丸先輩はまさに名探偵。めちゃくちゃ格好いいです。
短編の猫丸はどこかとぼけていてキャラが違うなあと感じました。

かつて都筑道夫さんが「退職刑事」で長編を書く、ということが
あったそうですが、結果として都筑さんはお書きになりませんでした。
ようは「アームチェアディテクティブ」に長編はあわない、と
感じられたようだったのですが。

もちろん、猫丸先輩シリーズが「アームチェアディテクティブ」
な感じがしたのは僕だけですし、そんなことはない!とファンの方々から
しかられそうですが、やはりこれは短編向きなのかなという風に
思った初秋の頃でした。
でも長編も読みたいですけどね(笑

猫丸先輩の推測

猫丸先輩の推測

  • 作者: 倉知 淳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 文庫


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