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インシテミル [米澤穂信]

ついに、待望の文庫化。
相変わらず一気読みしました(苦笑

本作は「このミステリーがすごい!」2008年版にて
国内編第10位にランクインした作品。

これまで「古典部」シリーズ、「小市民」シリーズ
など、日常の謎あるいは青春ミステリを主に
執筆してこられた米澤さんが、
とことんミステリを追求した作品が本作です。

「ある人文科学的実験の被験者」になり、
7日間24時間監視されることで、時給11万2000円が
もらえる、という驚愕のバイト。
それに集まった12人の男女。
彼らに出されたバイトは、
地下に造られた暗鬼館で、
より多くの報酬をめぐって繰り広げられる殺人ゲームだった・・・

12体のネイティブアメリカンの人形。
そして十戒や各凶器に附属している<メモランダム>
舞台設定は完全にクローズド・サークル・・・
以下ネタバレあり。




探偵役の結城や怯えてばかりいた岩井、
この二人が後半思いっきり大活躍!
後半の物語は前半と全く変わり、
特に結城・岩井の監獄での討論の描写が
かなり僕は気に入ってます。
事件の謎を解き明かす作業をしているようで、
実は結城がそこまで本格に詳しくないことに
岩井が激怒したりと随所に
本格のネタが入ってきます(笑
また六日目なのに、まだ
六人も残っているなどなど、主催者の舞台設定
の難点をこれでもかと挙げている点(笑
現実に人が連続で殺されているにも拘わらず、
どこか机上の世界の出来事であるかのように
話す二人。
岩井はともかく、結城は本当は主催者が
用意した<探偵役>じゃないのか?なんて
思ってしまいました。

西野を殺害した凶器は誰が所持していたのか?
これが大きなトリックの一つだと思います。
この解決は鮮やかでなるほどと思ってしまいました。
ただ西野は<ガード>についての知識があったのかどうか、
結構博奕だよなあとも思いましたけど(笑

岩井が真木を殺害したという事実は
主催者側からすれば予想外だったんでしょうか。
というか、真木を殺害する動機があまりに貧弱すぎた
気がします。

それと最後に渕が自らの凶器を参加者に分けて
秘密の通路を抜けますが、
あの凶器の秘密を知っていたのに、なぜ??
人間極限状態に追い込まれると
冷静な行動がとれなくなるのだろうか・・・

最大の謎は何の実験なんでしょうね?これは。
須和名さんもその実験を行うようですが、
<明鏡島>での話は、再び描かれるのか?
ちょっと期待してます。


インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/06/10
  • メディア: 文庫



インシテミル

インシテミル

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本



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コメント 3

コースケ

もりん様、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2010-07-10 22:49) 

よろずや「M」

訪問とniceありがとうございました。
この本は、読み終えても謎がのこります。
とりあえず、映画化されたのを観るのが楽しみです。
by よろずや「M」 (2010-07-16 21:29) 

コースケ

よろずや「M」様
nice!&コメントありがとうございます。
僕もこの文庫の帯で知ったのですが、
映画化、どうなるか楽しみです。

また最後の描写では続編もありそうな
感じで、こちらも期待です。

たまに伺わせていただきます。
よろしくです。
by コースケ (2010-07-16 22:29) 

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