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妖女のねむり [泡坂妻夫]

大学生の柱田真一は、廃品回収のバイトで
「樋口一葉」の書と思われる反故紙を手に入れる。

その真偽を確かめるため、彼は諏訪へ旅立つのだが、
そこで不思議な女性、麻芸に出会う。
麻芸は「わたしたちは前世で恋人同士だった。そして
私があなたを殺してしまったのだ」と彼に告白する。
不思議に思いつつも、どこか彼女に既視感を憶えた彼は、
彼女と結ばれる・・・
そして彼らの前世である西原牧湖と平吹貢一郎の足跡を
辿るのだが・・・

本書帯には「幻想的な物語」とあり、
確かに前半部分は輪廻転生や過去世など、
ミステリとは一線を画した話のように思います。

が、しかしです。これこそが奇才・泡坂妻夫が
仕掛けた大胆なトリックに他ならないのです。

彼女がなぜ西原牧湖の記憶を宿しているのか?
柱田真一の既視感の正体とは?
そして「一葉」の反故をめぐる事件と前世の事件との関連性とは?
最後の最後に、全ての伏線が明らかにされるとき、僕は驚愕しました(苦笑

全てを解き明かす名探偵、意外な所で登場しますのでご注意を(笑

ただ、物語全体を通して、「輪廻転生」は一つのテーマです。
このような悲劇を招いたのもこれが原因だったといえるのではないでしょうか。

最後に柱田がみたのは、一体誰だったのか。

亜愛一郎シリーズとはひと味違う、泡坂ミステリを
ぜひご堪能あれ。


妖女のねむり (創元推理文庫)

妖女のねむり (創元推理文庫)

  • 作者: 泡坂 妻夫
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/06/10
  • メディア: 文庫



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コースケ

Yuseum様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2010-08-09 23:20) 

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