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遠まわりする雛 [米澤穂信]

待望の<古典部>シリーズ第4弾。
連作短編集の形式をとっており、
前作「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」の
間に起こった事件、まあいわば彼ら古典部の高校1年生を
春夏秋冬を追っているわけです。
そして次作「ふたりの距離の概算」で彼らは進級するわけで。

本作最初の「やるべきことなら手短に」は
まさに主人公・折木奉太郎の信条とも言うべき考え。
千反田えるからやっかいな音楽室の怪を話させる前に
悪友?福部と一芝居打った一作。

そして1つの呼び出しから推理を展開する傑作「心あたりのある者は」。
折木くんの推理が全て正しいかどうか、その結末が
完全に描かれていないのがまたよい。

「あきましておめでとう」、これでは微妙な折木くんの
千反田さんへの感情変化が見られるんです(笑
でもまだ二人きりで閉じ込められたとはいえ、
千反田さんにそんな感じは見られず、
折木くんの事、どうも思ってないのか!?と思いました(笑

そして「手作りチョコレート事件」。
本作では福部と伊原の関係が少し判明。
千反田さんは親しい人へは中元歳暮などは控えているとの
事で、折木くんにチョコはなし(笑
悲しい話です・・・

そして最終話「遠まわりする雛」
本作でついに二人の関係が一歩前進。
生き雛となった千反田さんを見ようとしない、
そして後に見たいと思う折木くん。
自分の住んでいる地域を紹介したかったと
はっきりいう千反田さん。
それへの返答は・・・

いや全ては僕の深読みかもしれません(苦笑
実は最後の描写はそういう事ではないのかもしれませんし。
それでもなんだかこの二人が近づいた感じを受けました。

次作では彼ら古典部が2年に進級。
そして新入部員が入り、再び謎が。
二人の関係もさらに気になるところです。
早く文庫化しないかなあ。


遠まわりする雛 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/07/24
  • メディア: 文庫



ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/06/26
  • メディア: 単行本



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