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金雀枝荘の殺人 [今邑彩]

まずはAmazon様の紹介ページから。

完璧に封印された館で発見された、不条理極まる6人の死。事件から1年近くが経ち、
警察も見放した謎を解明すべく新たな6人の男女が「呪われた館」を訪れる。
過去にも多くの血を吸った館でまたしても繰り広げられる惨劇。
そして戦慄の真相とは…?息もつかせぬ、恐怖と幻想の本格ミステリー。

綾辻・有栖川復刊コレクションにて講談社ノベルスで
再発売を果たした本書、
文庫版は1996年、元のノベルスは1993年発売となっています。
僕個人の事情から(笑)どうしても文庫版がほしくて、
古本にて入手。
ちなみに今邑さんの著作は初です。
近年中公文庫から多くの作品が復刊とでも言うべきなのか、
発売されてますよね。
で、それを読む前にどれを読もうかと考えていて、
この作品に巡り逢ったわけです。

中里辰夫が本作では探偵役を勤めるのですが、
これが異常に島田潔に見えて仕方がない(笑

さて本作の魅力は誰が犯人なのか?
つまりフーダニットではありません。
最大の魅力はホワイダニット、なぜ殺したのか?
にあると思います。
(あとプラスしてハウダニットかな。)

なぜ犯人はこれほどまでの殺人を繰り返したのか?
その動機はどこにあったのか?
最後の最後に、
その謎は推理、ではありますが、解明されます。

しかし、しかしですね、
犯人自身も知らなかったある事実が推理を語る
人物から話されるのですが、
これがまた見事なんですよねえ。
なぜ田宮弥三郎がひ孫の類の時に、
急に発作を起こし、突然亡くなったのか?
この謎の解明も非常に鮮やかと言うか、
上記動機との関わりで実によかったと思います。

ちょっと残念だったのは、
茉里杏奴やその子どもたち。
つまり主人公たちからすれば祖母と父母らの
境遇とでもいうか(これは特に茉里杏奴に言えますが)
そうしたものを描いてほしかったですねえ。
直接的には弥三郎の子どもである茉里杏奴が
一番つらい立場ではなかったかと思いますし、
彼女が事件をどう考えていたのかも興味ありますし。

さてこの後も今邑さんの作品をちょこちょこと
読んでいきますよ~


金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)

金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/11/07
  • メディア: 新書



金雀枝荘の殺人 (講談社文庫)

金雀枝荘の殺人 (講談社文庫)

  • 作者: 今邑 彩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 文庫



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コースケ

ごんた様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2010-11-03 23:15) 

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