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辛い飴 [田中啓文]

天才的テナーサックス奏者・永見琲太郎が挑む、いやいや遭遇する
<味>にまつわる7つ(+1)の事件。

本作には第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した「渋い夢」
が収載され、さらに永見が出てこない短編「さっちゃんのアルト」も加えられました。

僕のオススメは表題作「辛い飴」と「甘い土」・「塩っぱい球」の3つ。
いやどれもおもしろいのですが、あえて挙げるなら、ということで。

「辛い飴」は事件というより、老いたミュージシャンの誇りとでもいうか、
そういうのが出ていて、なんだか感動しました。

「塩っぱい球」は永見の頭が冴えに冴えたとでもいうべきお話。
事件の全てを見抜き、そして最後に別の隠されていた謎まで指摘する、
永見の探偵的能力が惜しみなく発揮された作品です。
この作品を読んだ後、永見琲太郎は天才型探偵かと思いました。
ただ野球すら知らないのかよ!とも思いましたが(笑

「甘い土」。解説で田中さんご自身がシリーズとしては異色と
言ってますが、むしろ田中さんの持ち味が十二分に発揮された
作品ではなかろうか。
民俗学・音楽(ジャズ)、そしてミステリ・・・これらが融合したのが
この「甘い土」という作品だと思います。
最後に永見が推理したストーリーが、
実は当たっていたというのが後に明かされるところもまたおもしろい。

全編にわたって唐島・永見の漫才かのようなやりとりは健在。
あ、受賞作「渋い夢」については書きませんでしたが、
これはもう書くまでもなく、オススメですから。


辛い飴 (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫)

辛い飴 (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫)

  • 作者: 田中 啓文
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/11/11
  • メディア: 文庫



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コースケ

ミナモ様、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2010-12-09 00:44) 

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