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砂冥宮 [内田康夫]

浅見光彦シリーズ最新作(文庫での話です)
まずはAmazonさんの紹介ページから。

砂の記憶に幻惑され、男は還らぬ人となった――。

明治から昭和初期にかけて活躍した文豪・泉鏡花。
彼の代表作のひとつ『草迷宮』のモデルになったという
神奈川県三浦半島の旧家で、
ルポライター浅見光彦が取材をした老人は、
「金沢へ行く」と言い残して数日後、
歌舞伎の「勧進帳」で知られる
石川県「安宅の関」で死体となって発見される。
浅見はその死の真相に近づくため金沢へ向かうが、
老人の足跡は意外な場所で途切れていた。
老人の「旅」の目的に思いを馳せる浅見の前で、
やがて第二の殺人が発生してしまう……。
名探偵・浅見光彦の推理は!?
傑作旅情ミステリー、待望の初文庫化! 著者自作解説付き。

本作はある意味、シリーズの王道で、もう一人の主人公
である轟部長刑事の視点もあり、非常に楽しめました。

浅見が事件になぜそこまで関与するのか、
浅見自身が口にする「正義」という言葉。
そして物語終盤で轟が上司に浅見について語った言葉。
「浅見さんには、私心がありません。」
この二つの台詞が強く印象に残ってます。

そして「内灘闘争」で苦渋を舐めた、かつての「同士」たちが、
己の身も顧みずに起こした行動。
年齢は重ねても、闘争の心は持ち続けていたのでしょうねえ・・・

ところで、浅見は相変わらずあちこち飛び回ります。
果ては仙台まで飛び込みで行き、話を聞いています。
浅見の推理は天才的なまでのひらめきと、事件のストーリーを
描くという方法がよく見られます。
これは彼自身の才能であることは間違いなのですが、
今回あらためて読んで見て、本当の彼の才能は、
誰からも愛される存在とでも言えばいいのか、
彼が持つ一種のオーラみたいな(苦笑)ものが
最大の才能ではないかなとなんとなく思いました。
どの事件でもそうですが、
フツー、いきなり来て事件云々の話をしたら、
みんな怪しみますよねえ(笑
しかし彼にかかれば、不思議と警戒心をみんな解くんですよね。
「正義」という青臭い言葉も、彼が言うと、なんとなく
それが遂行されるのではないか、と思ってしまう。

人見知りの僕からすると、すごいなあ(笑



砂冥宮 (実業之日本社文庫)

砂冥宮 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 内田 康夫
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2011/10/05
  • メディア: 文庫



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コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-12-06 21:05) 

コースケ

黒千鳥。さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2011-12-06 21:17) 

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