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舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 [歌野晶午]

前作『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』の続編。

前作が主に叔父である刑事の舞田歳三の視点からであったのに対し、
本作では、舞田ひとみの小学生時代の友人・高梨愛美璃の視点による
物語になります。

前作では「探偵」とまではいかず、あくまで何気ない(本人も意図せず)ヒントを
叔父に出していたひとみですが、本作では完全に名探偵として登場します。

一方で前作でメインを張っていた歳三やひとみの父親・理一は脇役に。
父親に至っては名前すら登場せず、すごく哀れな登場で終わってます(苦笑

ただこの登場のしかたはまさにひとみが多感な思春期を迎えた事を意味する
訳で、11歳から14歳への成長が、父親の描き方でわかるようになっている、と
私は解釈しました。

歳三の方は相変わらずちょこちょこと登場しますが、前作と違い、メインを
張りません。事件が起きるため、彼を媒介としているというのが色濃く出ています。

そして本作最大の特徴は、ひとみの成長とともに、友人高梨愛美璃の家庭
が抱える問題が物語を追うごとに浮かび上がっていく事です。
本作愁眉は「誘拐ポリリズム」と私は思いましたが、この話からがぜん物語は
愛美璃、そしてひとみが抱えている家庭の問題へシフトしていく(と思いました・苦笑)

本書最終話のタイトルは「母」。
てっきりひとみの「母」の事か?と思いきや、そちらも登場しますが、
メインはやはり高梨愛美璃の母親の事です。
「誘拐ポリリズム」で愛美璃が感じた違和感を未だ伝えられずにいる心情
が描かれます。
物語自体もある事情で離ればなれになった母と子の話であり、
よりひとみと「母」、愛美璃の「母」への想いがうまくリンクしています。

とまあ、中身の事件メインでなく、全く違う描写がとても気になって感想を書いてみました(苦笑
ひとみが名探偵として活躍するのは間違いないので、11歳からどのように
成長したのかをぜひ読んでみてください。
というか、これは続編はあるのか?!無いのは残念すぎる・・・


舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (光文社文庫)

舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (光文社文庫)

  • 作者: 歌野 晶午
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/08/07
  • メディア: 文庫



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コメント 4

コースケ

makimakiさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-03-06 21:54) 

コースケ

yohtamboさま、nice!ありがとうございます~

by コースケ (2014-03-06 21:55) 

コースケ

enigumaさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-03-08 01:05) 

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます(^_^)
by コースケ (2014-04-28 21:48) 

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