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邪馬台-蓮丈那智フィールドファイルⅣ- [北森鴻]

北森鴻さんの遺作となった作品。
本作は完結前に北森さんが逝去されたため、
パートナーであった浅野里沙子氏により、北森氏の
構想ノートを元に完結させた作品になります。

北森さんの逝去は本当に突然で、言葉がありませんでした。
本当に残念でなりません。

しかしその中でも本作品を浅野氏が引き継ぎ、完結
して頂けたのは、本当に良かったです。
もちろん、本書の結末が北森氏の構想していたものと
同じであったかどうかはわかりませんが、
本書を完結して頂けた事に感謝。

蓮丈那智シリーズ最新作にして、
最後の?物語。
最後の題材は、研究者あるいは作家らによって
語られてきた邪馬台国の謎に迫る渾身の一作です。

ひょんな事から蓮丈那智の手に渡った「阿久仁異聞」
そこに書かれている内容は、実は・・・
そして暴かれるのを防ぐ勢力、謎を暴きたい勢力がそこに
見え隠れし、彼女の仲間たちにも危機が迫る。

個人的な本作の読み所は、助手である内藤三國の成長ぶり
ではないかと思います。
(いや、もしかしたら前作までを忘れていてそう思っただけかもしれませんが・苦笑)
最初の「廃村の民俗学」から始まり、
那智の手から「やや離れ」て自ら「阿久仁村異聞」の謎を解き明かします。
新たな助手である佐江由美子に押され気味であり(かつコメディリリーフ化しつつあった)
前作までのイメージを吹き飛ばします。
なんとなく、本書は三國の独り立ちの一歩を描いた作品とも読めました。

しかし、一方で難点を挙げれば、民俗学が全面に出過ぎていて、
民俗学+本格ミステリである本シリーズの醍醐味がやや薄れてしまっているかなあと。

北森さんの逝去により、もう新作を読むことはできませんが、
改めて過去作を再読して、本シリーズの世界にまた入りたいと思います。


邪馬台: 蓮丈那智フィールドファイルIV (新潮文庫)

邪馬台: 蓮丈那智フィールドファイルIV (新潮文庫)

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/01/29
  • メディア: 文庫



邪馬台―蓮丈那智フィールドファイルIV―: 4

邪馬台―蓮丈那智フィールドファイルIV―: 4

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/09/30
  • メディア: Kindle版



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コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2014-04-28 21:46) 

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