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発信人は死者 [西村京太郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

アマチュア無線を楽しむカメラマン野口浩介の無線機に、
午前二時になると決まって弱々しい救難信号が送られてきた。
調査の結果、南太平洋のトラック諸島で沈没した
潜水艦・伊号五〇九から発信されたものだったのだ!
そして元海軍中佐の不可解な死!?この艦が積んでいた十億円の金塊の行方は?
真相を追って野口は南の島に向かった…!十津川警部シリーズの初期代表作。

徳間文庫から復新装版が続いている西村御大の初期作品群。
帯には「十津川警部初期代表作」とありますが、
本作は十津川警部ものとして読むよりも、
カメラマンの野口、親友の江川、その両者にとってのヒロイン・氏家由紀子
三人の物語。
夜中の2時になると決まって聞こえる救難信号。
それはなぜか太平洋戦争末期に沈没した潜水艦からだったという、
実に奇妙な出だしから始まります。
最初は冒険小説、そして中盤以降は社会派と、
その姿を変えながら、ラストも「3人」にとって救いのある結末です。

途中の彼らによる調査は、ややご都合主義的な面もあるかも
しれませんが、それを超える面白さと主人公たちの行動が描かれます。

また野口たちの行動動機と遺された乗組員・森明夫の
思いの「差」がかなり印象的です。
この描写こそ本作が「社会派ミステリ」と私が思う理由です。

今年は戦後70年ですが、それも踏まえて
本作が復刊された、なんてことまで思ってしまいます。

トラベルミステリーとは違う十津川警部も味わえます。



発信人は死者 (徳間文庫)

発信人は死者 (徳間文庫)

  • 作者: 西村 京太郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2015/04/02
  • メディア: 文庫



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コメント 5

31

コースケ さん、こんにちは。
「発信人は死者」ですか、懐かしい。
列車もの、鉄道ミステリーに至る前の西村京太郎さんの作品もおもしろいですよねー。
by 31 (2015-05-04 15:17) 

コースケ

31さま、nice!&コメントありがとうございます。
本当に西村御大は初期は色々な作風の作品を
書いていて、はまります。

トラベルミステリー前の御大作品の復刊を
どんどん御願いしたいものです。
by コースケ (2015-05-06 13:05) 

コースケ

Ganchanさま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2015-05-06 13:08) 

コースケ

makimakiさま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2015-05-06 13:09) 

コースケ

くらいふ様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2015-05-14 22:52) 

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