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行き止まりの殺意 [赤川次郎]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

祐子の母は、父を裏切って家出をした。それを苦にして、父は自殺してしまう。
一緒に暮らしていた祖母も病死。たった一人取り残された祐子は、母への憎しみを募らせ、
それはやがて殺意に!凶器を携え、母の住むアパートへと向かうが…。(表題作)
他に、オフィスを舞台にした「消えた会議室」、ホラーの秀作「犬」など、
サスペンスあふれる傑作を揃えた短編集。

表題作は主人公の祐子が母親を殺しに行く途中で出会う、一組の夫婦が良いです。
奥さんとの会話、そしてラストに描かれるナイフの描写、
祐子が思いとどまった思い止まった大きな要因ではないでしょうか。

「真夜中の電話」は怒濤の展開かつスピーディなコメディのようなお話。
コメディなどというと、主人公の由紀子に怒られそうですが・・・
見舞われる災難はとても恐ろしいのですが、どこか抜けているんですよねえ。

「あの人は今・・・」は良い人しか出てこない作品。
ラストがまた素晴らしい。

右へ行ったらどうなるか、左へ行ったらどうなるか、人生生きていれば
そういう選択は多いかもしれませんが、「わかれ道」の主人公が選んだ
その選択は過激そのものです(笑
『三毛猫ホームズの安息日』でも片山晴美が「人違い」だかでとんでもない事に
巻き込まれますが、本作も同様。違うのは主人公・美也子の性格が一変したことでしょうか。

「犬」と「旧友」はともに犬がメインのホラー作品。
とはいえ、前者は確かになぜ犬が生きていたかはホラーですが、同情を禁じ得ません。
後者は完全なホラー。ラストもまた悲惨です。

最もミステリ色が強いのが最終作「消えた会議室」
主人公の明子はまさに赤川作品の王道主人公。
ちょっと頼りなそうな雰囲気のササニシキではなく佐々木警部、ではなく警部補は
実のところかなり優秀です。
存在しないはずの<第七会議室>やこの「七」という数字の読みの特殊性を
見事に活かした快作です。

ところで来月の角川文庫は異常に赤川次郎作品が復刊されるのですが、
何かあるのだろうか?


行き止まりの殺意 新装版 (光文社文庫)

行き止まりの殺意 新装版 (光文社文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2018/07/11
  • メディア: 文庫



行き止まりの殺意 新装版 (光文社文庫)

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  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2018/07/20
  • メディア: Kindle版



行き止まりの殺意 (光文社文庫)

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  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1988/04
  • メディア: 文庫



nice!(6)  コメント(7) 
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コメント 7

コースケ

31さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2018-08-22 20:45) 

コースケ

はっこう様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2018-08-22 20:46) 

コースケ

鉄腕原子さま、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2018-08-22 20:46) 

コースケ

@ミックさま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2018-08-22 20:47) 

コースケ

サイトー様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2018-08-22 20:47) 

コースケ

bee-15様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2018-08-26 23:09) 

コースケ

むうぴょんこ様、nice!ありがとうございますm(_ _)m
by コースケ (2018-10-15 20:44) 

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