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殺意のまつり [山村美紗]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

二十年前に発生した殺人事件の真犯人と名乗る男が現れた。だが、
当時捕まった男は十五年の刑期を終えて出所している。調査を進める弁護士の元には、
冤罪の証拠が続々積み上がる(「殺意のまつり」)。どんでん返しの連続に巧緻なトリック。
「女王」の片鱗をすでに発揮した初期傑作が一堂に!

本ブログでは山村美紗先生の著書は初めて。
近年の各作家さんの復刊ブームで、本書も復刊し、気になっていたので購入しました。

本格色が強いのは「恐怖の賀状」と「黒枠の写真」でしょうか。
後者は関東圏に住んでいる人は陥りやすいミスだろうなあ。
ただ、本作の大沢五郎の決断力の早さは凄すぎます。殺人を思い立ってから即実行という。

「孤独な証言」は現在でも当てはまる、奥が深い作品。
唯一生き残った乗客の証言、それをどう「解釈」するかは聞き手次第。

表題作は秀作。
過去の殺人事件が実はえん罪ではないか?という所から物語が始まり、
それが晴らされるのかが焦点と思いきや、最後の怒濤の展開が素晴らしい。
まさに「殺意のまつり」というタイトルに偽りなし。

千街さんの解説にある『幻の指定席』や『死体はクーラーが好き』もぜひ復刊を
お願いします。



殺意のまつり-山村美紗傑作短篇集 (中公文庫)

殺意のまつり-山村美紗傑作短篇集 (中公文庫)

  • 作者: 山村 美紗
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/07/20
  • メディア: 文庫



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